ゴルフクラブ試打日記。          

タイトリスト VG3 ドライバー

タイトリスト VG3 ドライバー  
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは タイトリスト VG3 ドライバー です。
タイトリストVG50

シャフトは タイトリスト VG50 です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスはSR、トルクは4.4、シャフト重量は52g、バランスはD1、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は291gです。
側面

タイトリストのニュードライバーです。
このドライバーを一目見るなり、とてもカッコいいなあ・・・。と思いました。
カッコ良さと同時に、この高級感といいますか、丁寧に作られている感じから、おそらくメイドインジャパンではないかな?と思い、店員さんに確認してみたのですが、やはりそうでした。
メーカーの歴史の長さは別にして、海外の3大メーカーといえば、今は『タイトリスト』『キャロウェイ』『テーラーメイド』だと思うのですが、タイトリストとキャロウェイは日本製のクラブを発売してくれるところがとても嬉しいです。
テーラーメイドは海外(中国)が主なようですが、タイトリストやキャロウェイは日本製のクラブにも出会えるので、とても好感がもてます。
品質や性能がしっかりとしていれば、生産国はどこでもいいとも思うのですが、やはり『メイドインジャパン』だとポイントがアップします。
そういえば友人の話によると、ナイキのクラブも遠藤製作所が作っているのだそうです。
このタイトリストのドライバーも、おそらくそうなのではないでしょうか?
ヘッド後方の突起物

ヘッド後方に何やら突起物のような物が見えます。
PRECISION TUNGSTEN WEIGHT
 
すぐ近くに『PRECISION TUNGSTEN WEIGHT』と記されていたので、この突起物がウェイトなのだということが巣解りました。
これまでウェイトは、ビスのようになっていたりして、一目でウェイトと解るものが多い中で、こうした工夫はとてもセンスがあるな・・・。と思いました。
『PRECISION』とは『精度』という意味なので、『精度の高いタングステンウェイトが使われている』という解釈でいいのでしょうか?
ネック長さ

ネックの長さは、やや長めです。
こうして見ていると、昨年出会った『910シリーズ』のように、『調整機能』は付いていないようです。
そういえば、開幕したばかりのマスターズで、フィル・ミケルソン選手が18番ホールでティショットを打つ前に、何やら困った様子で競技委員と話をしていました。
どうやらドライバーの調整機能(おそらくネック部分のビス)が緩んでしまったようで、それを締め直してもいいか?ということのようでした。
そのような場面を私は初めて見ました。
彼の使っているドライバーは、おそらく『RAZR FIT』だろうと思うのですが、調整機能付きドライバーの思わぬ問題点が見えてきたように思いました。
しかし、彼の行為は『クラブの性能』を変えることではないので、ルール上問題ないですし、しっかりと締め直してからのティショットでフェアウェイを捉えているのはさすがメジャーチャンピオンだと思いましたし、メンタルの強さを感じました。
それにしても毎年のことですが、オーガスタのあの『濃いグリーン』の美しさは特別だな・・・。と思います。
いい目の保養ができます。
私はこの季節は毎年スギ花粉のせいで、目が涙目になっていることが多いですが、あの美しい緑色を見ているときは、目がパッチリと見開いています。
タイガー・ウッズ選手が18番ホールでアンプレヤブルだったのは意外でしたが、フッカーの私はあのフェードボールを要求する狭い木々の間を抜いていくティショットはとても難しく感じるだろうな・・・。と毎年思います。
オーガスタでプレーしたり、マスターズを生で観戦するのは不可能だとしても、あの場所で空気を思いっきり吸ってみたいと思っています。
顔

『顔』はタイトリストのイメージ通り、とても美しいです。
前のモデルとほぼ同じレベルの美しさだと思います。
タイトリストらしいクラウンマークが、このドライバーにもしっかりと刻まれていますが、私は無くてもいいと、いつも思っています。
振り感

素振りをしてみると、この見た目の美しさや本格的な雰囲気を感じながらも、意外なほどの『ソフトスペック』だと思いました。
違うスペックのモデルもラインアップされているのだそうですが、今日はこの一本しか見当たらなかったので、また別の日に試打してみることにしました。
『重さ』も感じないですし、シャフトもかなり軟らかいです。
見た目の美しさと敷居の低さを追求しているのかな?と思いました。
スペック的には必ずしもベストマッチとは言い難い部分もあるのですが、このような美しいクラブに出会えるだけで嬉しくなってきます。
構え感

ボールを前にして構えてみると、やはりとてもいい感じです。
フックフェースには見えなかったですが、とても球がつかまりそうです。
『フェースローテーション』の閉じるイメージがすごく出しやすいです。
『フェード系』と『ドロー系』でいえば、私はドロー系のイメージのほうが鮮明に浮かんできました。
球はつかまりやすそうですが、引っ掛かる感じではないので、右から少し回してみよう・・・。と思いました。
試打を開始しました。
フェース面

『打感』は、ややしっかりとした感じで、好感がもてました。
硬いという打感でもなく、しっかりとボールを弾き飛ばしてくれている感じがしました。
打球音

『音』も、はっきりとしていて、とても聞きごたえのある音が耳に届いてきました。
気持ちよく振りきっていけます。
『音』には、スイングを『減速させてしまう音』と『加速させる音』があると思うのですが、このドライバーの音は明らかに『加速』させてくれる音だと思います。
このような音を耳にしていると、自然とフィニッシュがピタリと決まります。
『迷い』や『違和感』とは無縁の音だと思いました。
トゥ側

球はロフトが10.5度ということもあり、かなり高くあがります。
この角度から見ても、このドライバーが『シャロー』であることが解ります。
スインガータイプの方にも、かなり打ちやすく感じられると思いますし、幅広い層に対応したドライバーだと思います。
今の『主流』といっていい形状なのではないでしょうか?
バックフェース

『安定性』という点でも、『シャローの寛容さ』といったらいいでしょうか?
とても親しみやすいドライバーに仕上がっていると思います。
直進性も強く、普通に打っている限り、余計なサイドスピンもそれほど多くないようです。
球がつかまりやすいので、これまで球がつかまりきらずに、方向性が安定しなかったり、飛距離をロスしていた方にも、魅力的に感じられるのではないでしょうか?
球がつかまりやすいドライバーが欲しいけれど、フェースが被っているものは嫌だ・・・。という方には、是非試していただきたいドライバーです。
球がつかまり過ぎるドライバーは時として、プレイヤーに変なクセを植え付けてしまうことがあるように思うのですが、このドライバーのようにナチュラルな感じだと、そういった不具合は感じませんでした。
『打ちやすさ』と『プレイヤーのレベルアップ』が両立できているドライバーといっていいのではないでしょうか?
飛距離性能

『飛距離性能』という点でも、今回のこのスペックだと、特にスインガータイプの方に大きなメリットをもたらしてくれるような気がします。
ハードヒッターの方は、別のスペックで、しかもリシャフトが必要になってくると思います。
『高い弾道』『つかまりの良さ』『弾きの良さ』が優れているドライバーだと思います。
『ディープフェース』が苦手な方も、このドライバーは、それほど厚過ぎないフェースなので、好感を持ちやすいのではないでしょうか?
見た目はとてもカッコいいですが、タフ過ぎない親しみやすいドライバーだと思います。
操作性

『操作性』という点では、とりあえず左右にも曲げることができましたが、ちょっとシャフトのフィーリングが合いづらく感じてしまいました。
操作性が特別劣っているとは思いませんでしたが、どちらかといえば、あまり細工をせずに、自分の球筋で攻めていったほうがいいのかな?と思いました。
私は練習場でも曲げる練習が大好きなので、毎回といっていいほど行っているのですが、今日はイメージよりも少し暴れる感じがしたので、自重しました。
また違うスペックのドライバーを試打することができたら、色々と曲げてみたいと思います。
ヒール側

ベテランゴルファーからヤングゴルファーの方まで、守備範囲の広いドライバーだと思います。
昔からのイメージで、タイトリストのドライバーは難しそう・・・。という印象をもっておられる方もたくさんいらっしゃると思います。
確かに昔は敷居が高めのクラブが多かったですが、今は全く違います。
幅広い層に対応できているように思いますし、特にこのドライバーは『親しみやすさ』という点でもハイレベルといっていいように思います。
Titleist VG3 DRIVER

『アスリート色』は残しながらも、決してタフ過ぎない感じがしました。
前のモデルの『VG3』と、かなりイメージが被るところがあったのですが、おそらくこのドライバーのほうが少し易しくなっているのではないかな?と思いました。
今度比較することができれば、是非比較してみたいと思っています。
Titleist VG3 ドライバー

このドライバーを試打しながら、オーガスタではどの選手がこのドライバーを使っているんだろう?と思っていました。
私たちゴルフファンにとって、マスターズウィークは、まさに『一年に一度の楽しみ』です。
あのオープニングテーマを聞く為に、『朝4時起き』の日が続いてしまいますが、とても嬉しい四日間です。
石川選手や松山選手にも頑張って欲しいですし、来年はもっとたくさんの日本人選手が活躍して欲しいと思いました。