今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは タイトリスト 712U ユーティリティアイアン の3番 です。
シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは21度、クラブ長さは39インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は417gです。
タイトリストのとてもカッコいい、アイアンタイプのユーティリティです。
見た目は全くといっていいほど、アイアンの形をしています。
タイトリストは今、ドライバーやフェアウェイウッドが大人気ですが、元々はアイアンに強いこだわりのあるメーカーだと思います。
昔から、名器と呼ばれるアイアンを世に送り出してきました。
その名残が、このクラブにも感じられました。
こうして見ても、形がとても整っています。
これまでの多くのユーティリティアイアンのような『厚ぼったさ』は感じられません。
このヘッドの大きさなので、おそらく中空構造だと思うのですが、なかなかのシャープ感です。
見ているだけで、すごくいいインスピレーションが湧いてきました。
彫りも浅く、キャビティ構造ではありませんが、とても易しそうな雰囲気を醸し出しています。
ピカピカ光っていないところも、魅力的だな・・・。と思いました。
ソール幅は思っていたよりも、広くありませんでした。
アイアン感覚で球を拾っていけそうです。
私は広すぎるソールには苦手意識をもってしまうことが多いのですが、このユーティリティアイアンには、そんなマイナス的なことは全く感じませんでした。
ネックの長さも、しっかりとキープしてあって、アイアンと同じイメージで打っていけそうな予感がしました。
これはいいクラブだな・・・。と、率直に思いました。
一応、ミーリングが刻まれているのか、確認してみたのですが、当然ながら刻まれていませんでした。
やはり、こういった長い番手には必要ないのかもしれません。
ユーティリティには必要以上のスピン性能は求めていませんが、もしフライヤーを軽減する効果がミーリングにあるのだとしたら、こういったユーティリティアイアンにミーリング加工するのもアリかな?と思いました。
『飛ばす』より『止める』ことが大切なのだということを、今開催されている全英オープンを観ていたら、改めて強く感じました。
グリーンだけでなく、あのフェアウェイの硬さは尋常ではありません。
世界のトッププレーヤーが苦戦するなかで、松山英樹選手の背中がとても大きく、頼もしく見えました。
この大舞台に石川遼選手の姿が無いのが残念ではありますが、いずれ2人で、メジャーの優勝争いをして欲しいと思っていますし、その可能性はとても高いと思います。
ボールを前にして構えてみても、とてもいい印象をもちました。
完全に『アイアン感覚』で構えることができます。
これまでの多くのユーティリティアイアンは、アイアン形状ではあっても、ヘッド後方の膨らみが邪魔になって、構えづらく感じたり、いいイメージが出せなかったものが圧倒的に多いです。
『厚ぼったさ』『不必要な面長感』が排除されたユーティリティアイアンを私はずっと待っていました。
その思いが、今日果たされたような気がしました。
これまでのユーティリティアイアンの中で、最高の構え感です。
あの独特の『ゴツさ』がありません。
アイアンのイメージをずっと出していくことができました。
少しグースが効いていることや、トップラインの厚さは少し見えますが、全くといっていいほど気になりません。
かなり易しい3番アイアンという雰囲気が漂っていました。
3番アイアンの距離を、今はFWやUTを使っておられる方はとても多いです。
しかし、アイアンで攻めていきたいし、アイアン形状のほうが構えやすい・・・。という方も少なくないのではないでしょうか?
私はそういったタイプです。
ウッド系よりも、アイアン系のクラブのほうが好きです。
なので、このタイトリストのユーティリティアイアンの構えやすさには、とても魅力を感じました。
これならばすぐにでもショットすることができるな・・・。と思いました。
セットアップも早く決まり、いいリズムで呼吸ができていました。
重心が上に行かず、どっしりと構えることができました。
試打を開始しました。
まず感じたのが、その『打感の柔らかさ』です。
想像していたよりも、かなりいいです。
おそらく中空構造だろう・・・。と思い、構えやすさには魅力を感じていても、打感はそれほど期待していませんでした。
しかし、実際は思っていた以上に柔らかくて、好感がもてました。
厚み感はそれほどでもありませんが、手に嫌な衝撃が残ることなく、気持ちよくボールを送り出していくことができました。
これまでのユーティリティアイアンのような、打感の物足りなさはありませんでした。
『音』も小気味良くて、好感がもてました。
絶妙なインパクト音がショットをいい方向に導いてくれるのだと、改めて感じました。
『球のあがりやすさ』という点では、これまでのユーティリティアイアンの3番と同じくらいで、特にあがりやすくなっているとは思いませんでしたが、すごく易しく感じました。
やはり、『構えやすさ』がそうさせたのだと思います。
普段の『3番アイアン』の感覚でイメージを出すことができたのが、すごく大きかったように思います。
私は今、セッティングに3番アイアンを入れていますし、いつも大活躍してくれています。
易しさを感じていますが、このタイトリストのユーティリティアイアンは、私の3番アイアンよりも、あくまでも私の感覚ですが、『1.5倍くらい』易しくなっているように感じました。
こんなに楽に打てていいのかな?と思いました。
『安定性』という点では、決して大きなミスには寛容ではないと思います。
ただ、マッスルバックのようなシビアさはないですし、難し過ぎる感じはしません。
このロフトということもあると思うのですが、球がつかまり過ぎないのも、私が易しく感じた要因のひとつだと思います。
日頃、球がつかまりきらずに方向性を出していけないので、つかまりのいいクラブが欲しい・・・。という方には、ひょっとしたら難しく感じてしまう部分はあるかもしれません。
ただ、シャフトを替えれば、もっとつかまりやすくなると思います。
このアイアンは色々なシャフトがラインアップされているそうなので、選択肢の幅が広がってくるのではないでしょうか?
『飛距離性能』という点では、特に驚くような飛距離性能・・・。だとは思いませんでしたが、コンスタントに稼いでいける感じがしました。
3番アイアンで稼ぎたい距離を易しく打たせてくれるクラブです。
距離の『当たり外れ』といいますか、バラつく感じがしなかったのも、好印象でした。
『操作性』という点では、この長い番手ですし、左右に曲げることは容易でした。
大きく曲げることも難しくありませんでしたが、やはりあまり細工をしないで打っていきたいと思いました。
とてもGOODなユーティリティアイアンでした。
これまでも何本か、気に入ったアイアン型ユーティリティがあったのですが、私はこのタイトリストの712Uが一番気に入りました。
構えやすさが大幅にアップしていますし、打感もいいです。
距離が大幅に伸びているとは思わなかったのですが、『想像の範囲内』で打っていけるところに安心感を憶えました。
私はゴルフクラブの中で、ウッド系よりもアイアンやウェッジのほうが好きです。
なので、このようなアイアン型のユーティリティは大好きです。
しかし、それが全ての人に当てはまるとは思っていません。
ウッド系のほうが好きだという方もたくさんいらっしゃると思いますし、ユーティリティはウッド型のほうが人気は出やすいように思います。
一般的な敷居が低いのも、ウッド系だと思います。
このユーティリティアイアンは、アイアンを好む方にはとても魅力的な存在といえますが、あくまでも『球のあがりやすさ』ということで考えてみると、ウッド型のほうが優れていると思います。
私は今使っている3番アイアンにすごく親しみを感じているので、今ユーティリティアイアンの必要性をおそれほど感じていないのですが、すごく気に入りましたし、できることならば購入したい・・・。と思っていたのですが、今、このクラブは既に大人気なのだそうで、『数か月の納品待ち』という状態が続いているのだそうです。
やはり、このクラブの魅力を多くの方が感じておられるのだと思いましたし、最新のクラブ情報に長けておられる方がたくさんいらっしゃるんだな・・・。と思いました。
私は最新のクラブ情報にはとても疎いので、こういった時にいつも出遅れてしまいます。
数か月待ってもいいから、注文しようかな?と思いました。
もし購入するのであれば、2番を選ぶと思います。
アイアン感覚で、とても易しく打てるクラブなので、スコアメイクがとても楽になるように思います。
練習場だけでは勿体ない、すぐにでもコースで試してみたい・・・。と思える、スグレモノだと思いました。
とても楽しい試打ができたので、なかなか終えることができず、ついつい球数を打ってしまい、返却するのが寂しく思いました。
ユーティリティクラブというと、私の中では『お助けクラブ』というイメージもあるのですが、このクラブはまさに色々な場面で活躍してくれそうな便利なクラブです。
また、このクラブに出会いたいと思いましたし、購買意欲が強く刺激されました。
タイトリスト 712U ユーティリティアイアン
- 2013年7月20日
- タイトリスト
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