<左>T-1 <右>ZR-30
今日は、この2本のドライバーを比較試打してみました。
試打クラブは ミズノ MP CRAFT T-1 と スリクソン ZR-30 です。
<下>T-1 <上>ZR-30
<左>T-1 <右>ZR-30
<左>T-1 のスペック
シャフトはQUAD 6 バットスタンダード です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は63g、トルクは3.6、バランスはD1、キックポイントはクラブ総重量は316gです。
<右>ZR-30のスペック
シャフトはSV-3017Jです。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は66g、トルクは3.0、バランスはD2、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は319gです。
どちらもとても高性能で操作性の良い、レベルの高いドライバーです。
スペック的にも、かなり近い感じがします。
ZR-30は『425cc』で、T-1は『460cc』ということですが、それほどの大きさの違いを感じません。
どちらも『至高の扱いやすさ』を感じさせてくれます。

ZR-30

T-1
ボールを前にして構えた時も、やはりどちらも文句のつけようがない、『美顔』です。
すっきりした気分でボールに向かうことができます。
どちらも全く、何の不安材料も感じません。
使うゴルファーに、『勇気』と『リラックス』をもたらしてくれそうな気がします。
かなり高いレベルの『構えやすさ』ですが、敢えてどうしても優劣をつけるとするならば、私は『ZR?30』の方が好きです。
試打を開始しました。

<左>T-1 <右>ZR-30
『打感』という点でも、やはりこれまで感じたとおり、どちらもすごく満足度の高い感触です。
ボールを打つことがすごく楽しくなってきます。
程良い『柔らかさ』と『手応え』を両立したドライバーだと思います。
こういった打感は、そのインパクトの感じで、ボールがどのように飛んでいったかが、目で追わなくてもつかみやすい感じがします。
どちらも甲乙つけがたいのですが、敢えて優劣をつけるとなると、ほんの少し『ZR-30』なのかな・・・?と思いました。

<左>T-1 <右>ZR-30
『球の上がりやすさ』という点では、これまたどちらもちょうどいい感じで、なかなか判断に難しいところがあります。
上がりすぎる感じもしませんし、かといって『ドロップ』する感じもしません。
敢えて優劣をつけるとするならば、『T-1』の方が、やや弾道が高くなりやすい感じがしました。
どちらも『高弾道』というよりは、『中弾道』なのですが、ほんの少し『T-1』の方が楽に上がりやすいのかな・・・?と思いました。

<左>T-1 <右>ZR-30
『安定性』という点では、若干『T-1』の方が、感じやすい感じがしました。
どちらも決して大きなミスを許容してくれるタイプのドライバーではありませんが、ほんの少し『T-1』の方が、『許容範囲』が広い感じがします。
どちらかというと『フェード設計』の『T-1』に比べ、『ドロー』『フェード』と、その使うゴルファーによって球筋を自在に扱える『ZR-30』ですが、より高い精度が求められるような気がします。
『ミート率』が安定していて、微妙な感覚を活かしていきたい方には、『ZR-30』の方がいいフィーリングを感じやすいのかもしれません。

<左>T-1 <右>ZR-30
『飛距離性能』という点では、私は若干『ZR-30』の方に分があるような気がしました。
『T-1』も、かなり高性能ではありますが、やはりこの『ZR-30』の弾道の力強さは格別です。
打ち出し直後の勢いそのまま、練習場のネットに突き刺さっていく感じがします。
ヘッドが大きいと、確かに『スイートエリア』が広くなり、『平均的』な飛距離は伸びるのかもしれませんが、小さいと、やや『シビア』な感じもしますが、その分『凝縮されて』ボールは飛んでいってる感じがします。
ただ、このどちらのドライバーも『シビア過ぎる』感じはしません。
構えたときは、それほどヘッドの大きさの違いを感じることはなかったのですが、やはり『ZR-30』の方が、より『シビア』だと思いましたし、『ハンドルの遊び』が小さいドライバーだと思いました。

<左>T-1 <右>ZR-30
『操作性』という点では、私はかなり『ZR-30』の方に好感を持てました。
『T-1』も、かなりいい感じですが、『ZR-30』は、さすがは去年の私の中での『ドライバー・オブ・ザ・イヤー』に輝いたクラブだと思いました。
程良い『安定感』と高い『操作性』を兼ね備えたドライバーだと思います。
上がり過ぎず、その力強い弾道と、『打感』『構えやすさ』・・・・。全てがバランス良く整備されたドライバーなのだと思います。
総合的に見て、私はやはり『ZR-30』の方が好きなのですが、決して『T-1』が劣っているわけではありません。
むしろ、かなりの高性能であることが、今日試打してみて改めて感じられました。
人によっては、『T-1』の方に、好感をもたれる方もたくさんいらっしゃると思いますし、やはりこれは『好みの問題』が大きいのだと思います。
ひとつ言えるのは、どちらも『SRIXON』『MP』という、素晴らしいブランドのイメージを、決して損なわない卓越したドライバーだということです。
今日は、この2本を試打して、心地良い汗をかくことができました。
日頃の仕事上のストレスが上手く解消された気がしました。