<左>カタナ <右>コブラ
今日は、この2本のドライバーを比較試打してみました。
試打クラブは コブラ S9-1 PRO-D と カタナ SNIPER X ドライバー ブラック ブラック です。
<上>コブラ <下>カタナ
<右>コブラ S9-1 PRO-D ドライバー のスペック
シャフトは フジクラ ROMBAX 7C09 です。
ロフトは8.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはX、シャフト重量は73g、トルクは2.8、バランスはD3、キックポイントは元調子、クラブ総重量は326gです。
<左>カタナ SNIPER X ドライバー ブラック ブラック のスペック
シャフトは グラファイトデザイン社製 オリジナルカーボン です。
ロフトは8度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスはS1、シャフト重量は63g、トルクは3.9、バランスはD3、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は303gです。
<左>カタナ <右>コブラ
以前、どちらも試打したこともある、高性能ドライバーを今日は比較してみることにしました。
どちらも『ロフト』が一般的に立っていて、『ストロングロフトドライバー』といえるのかもしれません。
『ストロングロフトアイアン』は、かなり『飛距離性能』に秀でているものの、不自然な感じが正直するのですが、『ストロングロフトドライバー』は、昔からずっとありました。
『パーシモン』『糸巻き』の時代からありました。
昔のパーシモンはヤスリなどで『フェース面』を削り『ロフト角』を増やしたり、『フェース角』を変えたりすることもよくされていましたが、金属ヘッドになってからは、そういった工夫ができなくなりました。
最初から最後まで、ずっと同じロフトのまま・・・・。ということです。
それは今では『当たり前』ですが、『パーシモン』の頃は、自分で調整できる楽しみがありました。
『メタル』『チタン』からゴルフを始められた方には信じられないかもしれませんが、昔は結構みんな自分のクラブをいじっていました。
自分流に調整するのも結構楽しいものでした。
この2本のロフトの立ったドライバーを見ていたら、何となくそんな昔の事を思い出していました。
コブラ
カタナ
ボールを前にして構えた感じは、やはりどちらもすごくいいですが、敢えて『コンパクトさ』という点で、私は『コブラ』の方が少しいい感じだと思いました。
何度見ても、『コブラ』のこの『顔』には、惚れ惚れとしてしまいます。
素振りをしてみた感じでは、『コブラ』の方が振りやすく感じました。
『カタナ』に比べて、シャフトがしっかりしていますし、小気味よくシャープに振り切っていくことができます。
すごくタイミングが合いやすい感じがしました。
試打を開始しました。
<左>カタナ <右>コブラ
『球のあがりやすさ』という点では、『ほぼ互角』といった感じがしました。
さすがはどちらも『ストロングロフトドライバー』です。
弾道の力強さを感じます。
上へ上がりすぎる余分な力を、前へと進む『推進力』に変えている感じがします。
どちらもいい感じの『ライナー性』の球を打つことができました。
『吹き上がり』を恐れず、安心して叩いていくことができました。
どちらも上がりすぎず・・・・。かといって、『ドロップ』したり『失速』する感じはしません。
ただ、どちらかというと『コブラ』の方が、弾道を抑えていける感じがしました。
<左>カタナ <右>コブラ
『安定性』という点でも、どちらも満足できるレベルにあると思いましたが、敢えて私の好みでいいますと『コブラ』だと思いました。
弾道をそろえやすく、左右に散らばる感じがしません。
ただ、どちらかというと『カタナ』の方が、少し『許容範囲』が広い感じがしたのも事実です。
『スライサー』で、打点が少しブレてしまう方には、『カタナ』は、やはり易しく感じられるのではないでしょうか?
どちらも、『スイートエリア』は決して『点』ではなく、ある程度の『面』だという感じがしましたし、狭い感じはしませんでしたが、『ワイドスイートエリア』全盛である、最近のドライバーの中では、それほど広すぎることはないのかもしれません。
『芯』を外しても、そこそこ運んではくれますが、やはりこの力強い極上の弾道に翳り(かげり)が見えてしまいます。
そういった意味では、他の多くのドライバーに比べると、少し『シビア』なのかな?と思ってしまいます。
<左>カタナ <右>コブラ
『打感』という点では、少し『コブラ』の方が私は好きだと思いました。
『カタナ』の方も、すごくしっかりとしていて、いいのですが、やはりこの『コブラ』の打感はいつ打っても『新鮮』です。
飽きることがありません。
ついつい予定以上に球を打ってしまいます。
何とも言いようがない、心地良い感触に包まれてしまいます。
<左>カタナ <右>コブラ
『操作性』という点でも、私は『コブラ』の方がいい感じがしました。
『カタナ』にも、それほど大きな不満はないのですが、やはり『コブラ』の操作性は『ピカイチ』です。
すごく敏感にこちらの意図をくみ取ってくれる感じがします。
どちらかというと『フック系一辺倒』といった感じの『カタナ』に比べ、『コブラ』は『フック』『スライス』のどちらもいけます。
『カタナ』のいう名前から連想していたのですが、クラブを『日本刀』に例えると、『フックあるいはスライス一辺倒』のクラブは、『刀一本』で剣の試合をするようなもので、『フック』『スライス』のどちらもいけるドライバーというのは、『二本の刀』を使う剣豪『宮本武蔵』のようなものなのかな・・・・・?などと、打ちながら考えていました。
私は普段『フック系』を打つことの方が楽で自然な感じがするのですが、やはり『スライス系』が打てるに越したことはありません。
練習場では『スライス系』を打つことはよくあるのですが、コースではあまり自分の持ち球の『逆球』を打つことはありません。
『スライサー』に有利な日本のコースですが、コース攻略を考えていって何とか『フック系』でもいけることが多いです。
ホームコースでも殆どがそのようなホールなのですが、中にはどうしても攻めきれないホールがいくつかあります。
『フェード系』に自信が持てないときは、レイアップすることもありますが、やはり精度の高い球を打てたら・・・・・。と思います。
ちょっと『弱気の虫』が顔を出すときがあります。
『フェードボール』の上手い友人などを見ていると、すごく羨ましく感じますし、自分の『技量の未熟さ』『練習不足』といったところを痛感します。
その彼も、この『コブラ S9-1 PRO-D』は、大のお気に入りで、『フッカー』である私も満足させてくれているので、改めて『守備範囲』の広い、『両刀遣い』のドライバーなのだと思いました。
<左>カタナ <右>コブラ
こうして見比べてみても、かなり長さが違います。
コブラ =45インチ
カタナ =46インチ
ということですが、どう見ても『1インチ』の違いではありません。
確実にもっと長さが違います。
以前、『カタナ』と『イオン』のドライバーを比べたときにも感じていたのですが、どうやら『カタナ』は、かなりクラブ長さが長いような気がします。
『カタナ』と『イオン』を比べた時は、どちらが表示通りでないのかが解らなかったのですが、こうしてみると『カタナ』は表示よりも長く作っているのでしょうか?
それとも、各メーカー、計測方法が違うのでしょうか?
『シャフトフレックス』や『キックポイント』などと同様、『長さ』という点でも、決して統一されてはいないのだな・・・・。と思いました。
『JIS』などのように、何かの基準で統一してくれた方が、我々ゴルファーにはありがたいことだと思うのですが、やはり各メーカー共、足並みが揃わないのでしょうか?
カタナの方も、決して長くて振りづらい・・・・・。といった感じはせずに、昔の長尺よりもはるかに進化していると思うのですが、こういった『規格』のことが少し気になりました。
『飛距離的』にみても本来ならば、この長さを活かして、『カタナ』の方が飛ぶ感じかな?とも思ったのですが、実際はなかなか判別できないほどの微差でした。
おそらく『一発の飛び』という点では、『カタナ』ではないかな・・・・?と思うのですが、全てまとめた『総合的な飛び』『平均飛距離』という点では、おそらくそれほど差がないような気がしました。
ただ確実にいえることは、どちらもすごく飛距離性能に長けたドライバーだということです。
どちらもあらゆる面で、とても高性能なドライバーだと思いました。
今年の『コブラ』『カタナ』を代表する、すばらしいドライバーです。
また、この2本は試打してみたいと思いました。
今日はいい汗をかくことができました。