ゴルフクラブ試打日記。          

グランプリ ONE MINUTE DS フェアウェイウッド

グランプリ ONE MINUTE DS フェアウェイウッド
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブGRANDPRIX ONE MINUTE DS フェアウェイウッド の5番 です。
GRAPHITE DESIGN Tour AD XC-6
シャフトは GRAPHITE DESIGN Tour AD XC-6 です。
ロフトは18度、クラブ長さは42.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は64g、トルクは3.2、キックポイントは中元調子 です。
正面
グランプリのカッコいいフェアウェイウッドです。
派手さは無くシブいデザインですが、よく目立っていて、大きな存在感を放っていました。
私の中の『グランプリセンサー』が反応したのかもしれません。
グランプリのクラブを試打した経験はまだ浅いですが、いいイメージしかありません。
このクラブは、以前試打したドライバーと同じシリーズなのだと思います。
側面
かなりシャロー感があります。
最近はドライバー同様、フェアウェイウッドもシャロー化が進んでいますが、その中でもかなり薄いほうだと思います。
円盤のようなタイプで、立体感はありません。
ソールのフェース寄りのウェイト
ソールのフェース寄りにはウェイトのようなものが4つあります。
ここの位置は溝になっていることも多いですが、グランプリは溝のイメージがなく、ウェイトでカバーしているようです。
この位置にウェイトをもってきているということは、重心を前(フェース寄り)にして、重心深度を浅くしているのでしょうか?
近くでよく見てみたのですが、数字が刻印されていないので、重さは判りません。
かなり小さいウェイトですし、交換するタイプではないのかもしれません。
ヒール側のウェイト
ヒール側
トゥ側のウェイト
トゥ側
ヒール側とトゥ側にもウェイトがありました。
これはグランプリのクラブではよく見られます。
ヒール側とトゥ側ではウェイトの数の違いがあって、ヒール側が3個なのに対し、トゥ側がひとつだけです。
これで絶妙なバランスがとれているのかもしれないですし、重心距離を短めに設定しているのかもしれません。
私が『面長(おもなが)』やシャロー形状のクラブに対して苦手意識がある要因のひとつに、『重心距離の長さ』があるのですが、このクラブはシャロー系でありながら、結構いいかも・・・。と思いました。
ネック長さ
ネックは適度な長さがあり、グランプリらしい特徴が見られます。
シャローにしても、ネックの長さはきちんと保たれています。
ネックに調整機能は搭載されていません。
フェース面のデザイン
フェース面のデザインもシブくてカッコいいです。
グランプリらしいフェース面で、チープさは全くありません。
弾きが良さそうです。
トゥ側には『FORGED』の文字がありました。
鍛造フェースということで、これもグランプリらしい特徴のひとつです。
シャローヘッド
こうして見ても、かなりシャロー感があります。
かなりのシャローで丸っこい感じで、以前試打した
エミリッドバハマのFWを思い出しました。
私はたとえクリークであっても、ここまで薄さは求めていないのですが、これが今の流れなのでしょうか?
グランプリのクラブを手にしたことがまだ無いけど、なんだか難しそう・・・。と思っておられる方もひょっとしたらいらっしゃるかもしれません。
しかし、この薄さを見れば親近感が湧くという方も多いような気がします。
直打ちすることが多いFWは上から打ったほうが理にかなっていると思うので、できればもう少し、せめてフェースだけでも厚み(高さ)が欲しいです。
レベル(水平)で打つイメージの方も多いと思いますが、私はそれがとても難しく感じていて、ソールを上手く使えないことが多いです。
やや上から少しダフらせ気味でもいいから打っていくことでソール(特にこの場合はフェース寄りのソールから)を使っていくことができます。
シャローヘッド
上から打っても刺さることなく、上手く抜けてくれるのが、今のFWの良いところで、その良いところが今の多くのアイアンにも用いられています。
練習場のマットの上からならまだいいのですが、ほぼ水平なところなどない実際のコースでは、地面と平行にヘッドを入れていくというのはとても難しいことです。
コースにはアンジュレーションがあって、なかなか思うようにヘッドを入れられないこともあります。
練習場はマットの上からだけでなく、もっとコースに近い条件で打たせてくれると嬉しいです。
私がビギナーの頃からよく通っていた練習場は地面(草の生えていないベアグランド)から打たせてくれ、その感覚が今でも体に染みついています。
私はこの経験がすごく活きてラッキーです。
顔
かなり丸っこい顔をしています。
ここまで丸さが強調されているのは今では少ないですが、昔からある顔ですし、グランプリらしい感じがします。
投影面積もあり、シャロー感が強いです。
最近はクラウンにも溝があったり、カーボンコンポジットであったりするものが多くなってきましたが、このクラブにそのような工夫は見られず、すごくシンプルでクラウンマークもありません。
クラウンマークがあったほうが構えやすいという方もいらっしゃると思いますが、私はクラウンマークを重視していないですし、むしろ無いほうが好きなので、好感が持てます。
振り感
素振りをしてみると、予想以上にいい感じでした。
かなりシャロー感があるので、先が暴れるタイプなのかな?と思っていましたが、違いました。
挙動が安定していて、しっかりしています。
硬いという印象はないですが、余計な動きをしません。
装着されているシャフトは初めてなのですが、いい感じです。
いわゆる、スイング中ずっと『面』を合わせられるシャフトだな・・・。と思いました。
構え感
ボールを前にして構えてみると、丸さが際立っていました。
『愛嬌のある顔』といったらいいでしょうか?
見ているだけで、微笑ましくなってきます。
ヘッド後方が少し膨らんでいるように見えましたし、かなり『○(丸)』に近づけた形状です。
とてもカッコいいデザインなので、最初見たときは、かなり硬派でアスリート色の強いクラブなのかな?と思いましたが、こうして構えてみて、それは違うのだと分かりました。

試打を開始しました


フェース面
『打感』は好感が持てました。
想像していた通りのフィーリングです。
試打した数は決して多くないですが、これまでの経験が活きたような気がします。
『グランプリフィーリング』といったらいいでしょうか?
メーカーのイメージに合う打感です。
しっかりとしているのですが、決して硬くはなく、嫌な衝撃も残りません。
ただ、ソフトという印象はありませんでした。
シャローフェースだからでしょうか?
フェース高(ディープフェース)のあるウッドのような、『フェース全体でボールを包み込むような』フィーリングではありませんでした。
弾き感があって球離れ感も速いですが、これは何度も経験しています。
打感に『重い』『軽い』があるとするならば、このクラブは前者の重いタイプです。
打球音
『音』は小気味よくて、いい感じです。
やや高めの金属音なのですが、高すぎず大きすぎずインパクトを邪魔しません。
しっかりと振り抜くことができました。
この音はグランプリらしいです。
トゥ側
球はとてもよくあがりました。
クリークということもありますし、このシャロー感なので、ボールにフェースをぶつけるだけで自然と高くあがるような感じです。
球を上げる為の特別な技術は全く要りません。
フェース寄りにウェイトがあるので、結構タフなタイプかな?と思いましたが、実際は違っていました。
球はよくあがってくれますが、ヤワな弾道ではなく、とても力強いです。
『重い』感じの弾道ではなく、どちらかといえば、ややフワッとしたところもある弾道ですが、とても好感が持てます。
カッコいいクラブですが、決してヒッター限定のFWではありません。
バックフェース
『安定性』も高く、イージーです。
『つかまえ顔』が今は多いですが、このクラブはどちらかというと『中立顔』といった感じで、構えたときに、ほぼストレートのイメージが浮かんできました。
実際に打ってみるとラインを出しやすく、かなり安定しています。
シャロー感の強いクラブにありがちな、球が右に抜けることなく、しっかりとつかまってくれます。
これがもし先が暴れるシャフトなら、もっと難易度があがってしまうような気がしますが、それが無いので、ヘッドとシャフトとの相性も良いです。
飛距離性能
『飛距離性能』は、なかなかいい感じです。
球は高くあがってくれますし、弾道にも力強さがあるので、大きなキャリーで飛ばしていけます。
足(ラン)を稼ぐのではなく、いわゆる『空中で勝負していける』クラブです。
初速が出て球の伸びがあるだけでなく、それを『維持する』力が加わっています。
『空中浮揚維持力』とでもいったらいいでしょうか?
これは初めて試打したグランプリGPプラチナに共通する、グランプリのクラブに共通する長所です。
あの強烈な弾道は今でも忘れられません。
タフなクラブではありませんが、距離を出していくのであれば『当てるだけ』ではなく、しっかりと振っていきたいタイプです。
操作性
『操作性』という点では、それほど秀でてはいなくて、どちらかというとオートマチックタイプだという印象をもちました。
私はフッカーなので左へ曲げる方が楽に感じましたが、右にも曲げることはできました。
しかし、大きく曲がるタイプではないですし、これだけシャロー感が強いので、あまり細工をしたいとは思いませんでした。
シャローフェースのウッドの好まれる方は多いと思いますが、私は少し怖く感じることがあります。
それはフェースの高さ(上下)を使えないといいますか、許容量が減ってしまうからです。
これまでたくさんミスショットをした経験がそうさせているのかもしれません。
ディープフェースだとフェースを『面』として使っていけますが、シャローだと『点』に感じてしまい、縦(上下)の許容量は減ります。
球があがりやすくなるというメリットがありますが、その薄さが逆に融通が利かず難しく感じてしまいます。
なので、このようなタイプはあまり細工をしたいとは思いません。
オートマ性を活かして、なるべく無難に打っていきたいです。

試打後の感想


ヒール側
最初にパッと見たときはグランプリらしく、シブくてカッコいいデザインだな・・・。と思っていて、結構『骨太』なタイプなのかな?と思っていました。
しかし、すぐに違うと分かりました。
かなりシャロー感があって、顔も丸っこくて愛嬌があります。
気難しさを感じさせず、親近感のもてる形状になっています。
GRANDPRIX ONE MINUTE DS フェアウェイウッド
カッコ良さと易しさという、いい意味でのアンバランスさが魅力のクラブです。
かなり親しみやすい性能をもっているので、好感を持たれる方も多いのではないでしょうか?
打感や音も良いのが、グランプリの特徴でもあります。
フィーリング性能が高いので、しっかりと飛ばしていけるクラブです。
GRANDPRIX ONE MINUTE DS フェアウェイウッド
ネックに調整機能が搭載されていないので、そこに不満をもたれる方は多いかもしれません。
私は調整機能があっても無くてもいいので気になりませんが、無いのが残念だという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこは好みと言いますか、クラブに求めるものが人によって違うので、このクラブに対する『温度差』のようなものが生じてしまうかもしれません。
GRANDPRIX ONE MINUTE DS フェアウェイウッド
易しさと飛距離・そしてフィーリングのバランスが良い、高性能なFWです。
このクラブはクリークなのですが、もし機会があれば是非スプーンも試打してみたいです。
やっぱりグランプリのクラブはいいな・・・。と思いながら練習場を後にしました。
グランプリのクラブを試打したあとの爽快感といったらいいでしょうか?
爽やかな風が吹いたような心地よさを感じました。


構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。