ゴルフクラブ試打日記。          

クレイジー BLACK FW

CRAZY BLACK FW Head 
今日はこのゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは クレイジー BLACK FW です。
CRAZY BLACK FW-80
シャフトは CRAZY BLACK FW-80 です。
ロフトは18度、クラブ長さは42インチ、シャフトフレックスは8.2(X)、シャフト重量は74g、トルクは3.1、キックポイントは中調子、バランスはD2、クラブ総重量は338gです。
CRAZY FAIRWAYWOOD
初めて手にした『クレイジー』のフェアウェイウッドです。
先日 CRZ 450 というドライバーを試打する機会に恵まれたのですが、今日はフェアウェイウッドです。
とてもシンプルでカッコいいデザインです。
クレイジーブラック
『CRZ 450』には見られた『3つのウェイト』のような物が見当たりません。
ごくノーマルなフェアウェイウッドだと思いました。
フェアウェイウッドでも『ウェイト』を交換することによってのメリットはあると思いますが、ドライバーほど大きくはないのだと思います。
今は他のメーカーのフェアウェイウッドでも、色々と調整できるものを目にしますが、それはまだ『ごく少数派』だと思います。
クレイジーフェアウェイウッド
ロフト(18度)を見ても、このフェアウェイウッドは『クリーク』に該当すると思うのですが、そのせいかあまり『ディープ』な感じはしません。
それほど『厚み感』は感じませんでした。
よく球があがりそうな雰囲気が伝わってきます。
12
ヘッドをぐるっと見渡してみても、それほどたくさんの創意工夫が組み込まれているようには見えません。
勿論、目に見えないところで、たくさんの技術が組み込まれているのだとは思いますが、それを感じさせないところに好感が持てます。
最近の『ハイテクフェアウェイウッド』とは、『一線を画す』感じがします。
『ハイテク』という言葉よりも、『クラシック』という言葉のほうが似合いそうです。
しかし、最近のハイテク過ぎるクラブに、いささか食傷気味の方もいらっしゃるのではないでしょうか?
メーカーの手が加えられ過ぎていて、大切なプレーヤーのフィーリングを伝えづらい・・・。と感じておられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
20
この角度から見ても、球がよくあがりそうな印象を受けます。
最近の平べった過ぎるフェアウェイウッドとは異なる形状ですが、このフェアウェイウッドも適度な『シャローさ』があります。
『クレイジー』ということで、多少『タフ』な感じかな?と思っていたのですが、必ずしもそうではないようです。
16
予想通り、とても美しいヘッドです。
最近はこのような『クラシカルなヘッド』は珍しくなりましが、昔はこのような物がたくさんありました。
何だかとても懐かしい感じがします。
一体どこのメーカーが作っているのでしょうか?
この独特の美しさから、作っているのは日本のメーカーだとは思うのですが、私はそのメーカー名を知りたくなりました。
『クラブはまず美しくあるべき』という私の要求を率直に応えてくれているような気がしました。
11
素振りをしても、すごくいい感じです。
この美しいヘッドと、しっかりとしたシャフトのおかげか、とてもタイミングがとりやすいです。
適度な『重量感』と『しっかり感』を感じることが出来ますが、決して重すぎたり硬すぎる感じはしませんでした。
『安定感』が高く、『再現性』の高いスイングがしやすい感じがしました。
色々なメーカーのフェアウェイウッドに出会ってきて、よく感じていることなのですが、かなり『軽量感』を感じたり『軟らかさ』や『しなりすぎ』を感じる物がとても多いような気がします。
勿論、それは『ニーズ』が多いからそうなっているのだとは思うのですが、やや『難しさ』を感じることも正直いってあります。
ヘッドが暴れすぎないように気を使ったり、タイミングが取りづらく感じるものは、素振りをしていても、どこか『すっきり感』を感じられないところがあるのですが、今日はとてもすっきりとした気持ちで振っていくことが出来ました。
自信を持って、ボールの前に立てる気がしてきました。
このフェアウェイウッドに勇気を貰えたような気がしました。
17
ボールを前にして構えてみると、そのあまりにも美しい形状に思わず笑みがこぼれてしまいました。
クラブとボールが、まさに『一体』となっているような気がします。
やはりとても『クラシカル』で美しいヘッドだと思いました。
最近の多くのフェアウェイウッドが持つ『構え感』とは異なりますが、私はこういった『昔ながらの顔』のほうが好きです。
『いいクラブの条件』とは色々とあるとは思うのですが、こうして構えた時にいかにプレーヤーに『安心感』を与えてくれたり『リラックス』させてくれるかどうか・・・?ということが問われるような気がします。
いかに理論上や物理的に優れていても、いいイメージが湧かなかったり、苦手意識や違和感を感じさせるクラブには、これまでたくさん苦戦してきました。
こういった美しい形状のフェアウェイウッドには、楽しい思い出がたくさんあるので、自然と『ナイスショット』のイメージが湧いてきました。
あまりにも構えやすくて、リラックスの度合いが普段と違います。
『豪華な一流ホテル』などに宿泊するのもいいですが、やはり『住み慣れた我が家』が一番落ち着いてリラックスできるのと似ている感じかな・・・?などと考えていました。
色々なイメージラインを描いていくことが出来ました。
真っ直ぐなラインよりも、左右に曲げているラインのほうが描きやすい感じがしました。
何年か前に『タイムスリップ』したような感じです。
昔はこのようにイメージしやすいフェアウェイウッドがたくさんありました。
とても楽しい気分のまま試打を開始することが出来ました。
06
『球のあがりやすさ』という点では、すごく自然な感じの『クリーク』らしい『上がりやすさ』で、とても好感が持てました。
打つ前は、もう少し『タフ』な感じかな・・・?と予想をしていたのですが、とても球があがりやすいですし、打ちやすく感じました。
一球目から、かなりいい感じの球を打っていくことが出来ました。
最近の平べったいフェアウェイウッドとは、やはり違う感じがします。
球もすごく拾いやすいですし、全く打ちづらい感じはしません。
『横からはらう』といったイメージでなく、『上からつぶしていける』タイプのフェアウェイウッドだと思いました。
とてもオーソドックスなフェアウェイウッドではありますが、最近よく見られるようなフェアウェイウッドとは違い、『ユーティリティ』や『アイアン』のフィーリングに近い感じで打っていくことが出来ました。
このような形状ですし、スペック的にいっても、決して誰にでもあがりやすく感じられるフェアウェイウッドとは言えないのかもしれません。
『スインガータイプ』の方には、やや合いづらいかもしれません。
最近の球があがりやすいフェアウェイウッドを使い慣れておられる方には、やや難しく感じられるかもしれません。
しかし、元々はこのようなフェアウェイウッドがたくさんありましたし、これからもこうだと嬉しいな・・・。と私個人的には思ってしまいます。
フェアウェイウッドは、『ドライバーを小型化』させたイメージで使っていきたい・・・。と思っておられる方もたくさんいらっしゃると思います。
そういった意味では、この『CRAZY BLACK FW』は、とてもいいフィーリングを与えてくれるのではないでしょうか?
球がとてもあがりやすいですが、これまで慣れ親しんできた『ナチュラルな上がり方』をするので、私はとても気に入りました。
05
『打感』も、すごくいい感じです。
適度な柔らかさとしっかり感を味わうことが出来ました。
ヘッドが小振りでシャフトもしっかりとしているからでしょうか?
一球目からずっと、『芯』を外すことなく球を打たさせてくれました。
この心地良い感触は、これまで『名器』と呼ばれたフェアウェイウッドとオーバーラップします。
この感触に好感を持たれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
『方向性』や『球の高さ』も感じやすい打感です。
実戦で使っていても、全く不安を感じないだろうと思いました。
09
『音』という点でも、私はとても好感を持てました。
ごく『スタンダード』な音です。
この音も、昔からよく耳にしていた感じの音です。
球を打つことがとても楽しくなってきます。
いい意味で、『こちらの予想範囲内の音』だと思います。
決して奇をてらってはいないですし、こちらの感覚とすごく同調してくれる感じがするので、全く違和感を感じませんし、それどころか『快感』さえ覚えます。
球数が増えれば増えるほど、楽しさが倍増していきました。
18
『操作性』という点でも、抜群にいいです。
見た目通りの扱いやすさです。
左右に曲げる練習も、とても楽しく行うことが出来ました。
変なクセの無いヘッドですし、『スライス』にも、『フック』にも対応しやすい感じがします。
最近の『直進性優先』のフェアウェイウッドとは明かに違います。
とにかくボールを曲げたくない・・・。できるだけ左右の曲がり幅を抑えていきたい・・・。などと考えておられる方には、やや合いづらいかもしれませんが、決して『シビア』なフェアウェイウッドではないので、おそらく多くの方が、このフェアウェイウッドを扱いやすい・・・。と感じられるのではないでしょうか?
私の周りにもドライバーは『直進性』を優先していながらも、フェアウェイウッドには『操作性』を最優先している人がたくさんいます。
彼等は私からすれば『フェアウェイウッドの達人』ともいうべき人達で、いつもコースや練習場で素晴らしい球を連発しています。
この『CRAZY BLACK FW』は、そんな彼等にも大変な好評を得るだろうと思います。
真っ直ぐにしか飛ばないクラブは、確かにある意味『安心感』があるのですが、どこかに『不安感』を感じてしまいます。
それは球を曲げていったほうがゴルフが易しくなる・・・。と、これまでの経験から実感していることや、曲がりづらいクラブばかり使っていると、自分のスイングが崩れていっても、それを感じにくくなってしまうのではないか・・・?という不安があるからです。
ある程度ごまかしが効かないクラブのほうが、『好不調の波』は抑えられるような気がします。
たとえ『スランプ』に陥っても、比較的早く脱出できるような気もします。
なので、私はドライバーからフェアウェイウッド、アイアン、ウェッジまで、『直進性』よりも『操作性』を重視してクラブセッティングしています。
こういったクラブのほうが、私の性に合っているような気がします。
このフェアウェイウッドは今日初対面ですが、打っていてとても楽しいですし、ずっと永く付き合っていけるような気がしました。
ドライバーはすぐに変えるけど、フェアウェイウッドやウェッジはあまり変えない・・・。という方も結構いらっしゃるのではないでしょうか?
そんな『飽きさせない感』を持ったフェアウェイウッドだと思います。
07
『安定性』という点では、これは好みが分かれると思います。
決して曲がりづらいクラブではないですし、ミスに対してのそれなりの『シビアさ』はあるのかもしれません。
『ミス』を『ミス』と、はっきりと感じさせてくれるクラブだと思います。
そういったクラブのほうが、私は使っていて安心するのですが、そうではない方もたくさんいらっしゃると思います。
とにかく球を曲げないで、出来るだけ真っ直ぐ打ちたい・・・。ミスに寛容なクラブを使っていきたい・・・。という方が今は大多数だと思います。
最近のクラブを見ていたら、特に強く感じます。
そういった意味では、この『CRAZY BLACK FW』は、今の『多数派』とはいえないのかもしれません。
一部にしか支持はされないのかもしれません。
敷居は決して高すぎないですが、誰にでも打ちやすいクラブとはいえないのかもしれません。
23
このしっかりしたシャフト『CRAZY BLACK FW-80』のおかげで、より高い安定性を実感することが出来たのですが、このシャフトが合いづらく感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、色々なスペックが用意されているようなので、自分に合った物を選べば決して『タフ』過ぎることはないシャフトだと思います。
ただひとつ欠点を挙げるとするならば、他の有名シャフトメーカーと違い、なかなか手に触れにくいところではないでしょうか?
『グラファイトデザイン』『三菱』『フジクラ』などは、一般的に目にしやすいですが、『クレイジー』は、やはり出会いにくいシャフトだと思います。
このように打ちやすくて高性能なシャフトは、もっと多くのゴルファーが試してみるべきだ・・・。と私は思っているのですが、現実はなかなか難しいのかもしれません。
変なクセもないですし、とても自然に振っていけるシャフトだと思います。
こちらが気を使わなくてもいいシャフトです。
気持ちよく振り抜いていけるシャフトです。
19
『飛距離性能』も、すごくいい感じです。
よく飛んでくれます。
決して『飛距離優先』で作られているのだとは思いませんし、飛距離だけでいうともっと飛ばせるクリークは他にたくさんあると思います。
しかし、私はこの自然な感じの飛距離にとても好感を持つことができます。
これくらいの『飛距離性能』や『あがりやすさ』ならば、勇気を持ってグリーンを攻めていける感じがします。
実戦でも、あまり『保険』をかけずにシンプルに打っていけるような気がします。
よく飛ぶが、決して飛びすぎない・・・。それでいて『距離感』を出していきやすい・・・・。
そんな感じのフェアウェイウッドです。
この感じも昔のフェアウェイウッドにはよく感じられたことです。
こうして考えてみると、最近のクラブはあまりにも『ハイテク化』が進みすぎて、却ってフィーリングが出しづらくなっているのかもしれない・・・。などと考えていました。
適度な重量感のあるクラブなので、私はこの『重さ』を利用して、楽にクラブを振り下ろすことが出来ました。
かなりまとめていきやすい感じがしました。
08
今年も例年同様、いくつかの素晴らしいフェアウェイウッドに出会ってきましたが、試打したばかり・・・。ということもありますが、今のところ今年出会った中で、一番印象に強く残っているフェアウェイウッドです。
私の中では、かなり『ど真ん中』のフェアウェイウッドです。
今日はとても楽しくて何球も打ち続けたのですが、正直いいまして、それほど目新しい感じはしませんでした。
やはりこの『CRAZY BLACK FW』というクラブは、私の中では『クラシカル』な場所に位置するクラブです。
昔にタイムスリップした感じがします。
それでも、このクラブにはとても魅力を感じましたし、手放したくない気持ちが湧いてきました。
22
例え『最新のクラブ』でも、フィーリングが合いづらいと、試打をすぐに止めてしまうこともありますし、今日のような楽しさを感じることはありません。
やはり必ずしも『最新』=『最高』ではないのだと思います。
昔のクラブのほうがいい場合もたくさんあると思います。
今日は球を打つのがとても楽しくて、70球程打ってしまいました。
一球一球の密度がとても濃かったような気がします。
10
なかなか出会うことがないクラブなので、今日はいつも以上に時間をかけて試打を楽しみました。
このヘッドもそうですし、素晴らしいシャフトのフィーリングを身体全体に染みこませていくイメージで球を打っていきました。
目にもしっかりと焼き付けておこう・・・。と思いました。
14
プレーヤーのミスを大きくカバーしてくれるクラブでは決してないと思いますが、このような『オーソドックス』なクラブで実力を磨いていくのもいいことなのではないでしょうか?
最近、色々なクラブを試打していて感じるのですが、メーカー問わず、かなり似通ってきているような気がします。
勿論、その時の『流行』というものもあると思いますし、一社が何か画期的な新しいことをやれば、それに追随していくところがクラブ業界にはあると思います。
これまでもたくさんの物に出会ってきました。
15
そういった意味でも、このフェアウェイウッドは最近の流行を追っていないと思います。
最新の技術が組み込まれていないクラブには不安を感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、昔のクラブに魅力を感じておられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
今の『オートマチック』過ぎるクラブに『物足りなさ』を感じておられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
このクラブは明らかに『マニュアルタイプ』だと思います。
『クラブを扱う楽しさ』『球を操作する喜び』を感じさせてくれるクラブだと思います。
私はそんなクラブに大きな魅力を感じるので、このフェアウェイウッドにはとても魅了されました。
21
『クレイジーファン』の方は勿論、まだクレイジーのクラブを手にされたことがない方でも、このフェアウェイウッドを試してみられる価値は大いにあるのではないでしょうか?
昔からあるタイプのフェアウェイウッドだと思うので、使っていてもそれほど大きく驚くことはないかもしれないですが、とても『手に馴染みやすい』フェアウェイウッドだと思います。
私は試打を終えてすぐに、誰にこのクラブの事を知らせようか・・・?と考えていました。
私だけでこのクラブを楽しむのは勿体ない・・・。と思いました。
最近は気持ちよく練習場を後にさせてくれるクラブに出会うことが多いですが、このフェアウェイウッドもそんな好フィーリングを感じた一本でした。
帰宅後の素振りでも、最近はあまりフェアウェイウッドを意識して振ってはいなかったのですが、今日はこのクラブのことを思い出しながら素振りを楽しもう・・・。と思いました。
いつも感じることですが、いいクラブと出会うと練習まで楽しくなってきます。
今日はそんなとても楽しい一日でした。