今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クリーブランド RTX-3 BLADE ツアーサテン ウエッジ です。
シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは58度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は119g、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は476g です。
クリーブランドのカッコいいウェッジです。
クリーブランドのウェッジは美しさとハイテクのバランスがとれている印象があるのですが、このウェッジもそんな感じがしました。
とてもシンプルな形状です。
先日、キャビティタイプのウェッジを試打しましたが、このウェッジは昔からのフラットバック構造です。
やはりウェッジはこのほうがしっくりくる感じがします。
独特の艶消し感があって、柔らかさと落ち着き感を醸し出しています。
ソール幅はノーマルな感じです。
ワイドではありませんでした。
トゥからヒールにかけてテーパーになっているのではなく、ストレートに近いタイプです。
最近はこういうタイプが多くなりました。
バンスの利きは弱い感じがしますし、トレーリングエッジが大きく削り込まれていました。
先日試打したキャビティタイプのウェッジと同じです。
色々なウェッジのソールを見てきましたが、とても珍しい感じがします。
ロフトが58度なのでサンドウェッジという認識でいいと思うのですが、こういうタイプのサンドウェッジは『希少』といえるような気もします。
まるでPWかAWのソールを見ているようです。
ワイドソールでハイバンスタイプのサンドウェッジを好まれる方は苦手意識が芽生えてしまうかもしれません。
ソール(バンス)形状で『弾き』を連想させる物と『切れ』を連想させる物がありますが、このウェッジは後者です。
バンカーを苦手にしておられる方も、苦手意識が芽生えてしまうかもしれません。
ネックの長さは適度にありました。
クリーブランドウェッジのネックは、適度な長さがあるので、好感がもてますし、信頼できます。
きちんとスピンを掛けていけそうです。
ホーゼルには『FEEL BALANCING TECHNOLOGY』という文字がありました。
クリーブランド独自の、新たな技術が組み込まれているのだと思います。
外見はとてもシンプルですが、見えないところに色々な工夫がされているのだと思います。
見た目はシンプルで実はハイテク・・・。
とても興味がもてます。
オリジナルグリップはベルベットタイプで、とても良いです。
シンプルで絶妙なフィーリングが出せるグリップです。
私はずっとこのグリップを愛用しているので、親近感がもてます。
他にも色々な高性能なグリップが発売されていますが、私はこのグリップが一番好きですし、信頼しています。
このグリップを『指名買い』しています。
私がずっと変えていないのは、ツアーベルベットとダイナミックゴールドだということが、これまでのクラブを見てきて分かります。
色々な物を試してみるけど、結局はここに戻ってきちゃう・・・。感じがします。
他にもいいものはたくさんありますが、これはもう『信頼』とか『慣れ』という部分が大きいのかもしれません。
リーディングエッジの削りは特に目立っていませんでした。
最近のウェッジでは珍しいような気もします。
しかし、ウェッジのトップメーカーであるクリーブランドのニューモデルだから、これにもきっと理由があるのだと思います。
トップラインの厚さはノーマルでした。
見慣れた厚さです。
フェース面にミーリングがありました。
クリーブランドといえば、これ・・・。という感じの見慣れたミーリングです。
機械的な感じもしますし、研究され尽くした感じのミーリングです。
ミーリングにも『マニュアル性』を感じさせるものと、『オートマチック性』を感じさせるものがあるように思うのですが、このウェッジのミーリングは後者でした。
ボールを前にして構えてみても、好感がもてました。
ストレートタイプで、構えやすいです。
ちょっとだけ『出っ歯』になっていました。
この出っ歯の具合がきつすぎると苦手意識が芽生えてしまうこともあるのですが、このウェッジはちょうどいい感じでした。
球を拾いやすそうです。
グースタイプの好まれる方は、ちょっと合いづらいところがあるかもしれません。
ヘッドの据わりも、いい感じです。
フェースの開きやすさも、なかなかいい感じでした。
トレーリングエッジの削りにより、ロフトを寝かせて打ちやすいタイプのウェッジだと思いました。
ロブウェッジのような印象をもちました。
ウェッジは他のクラブと同様、『前に運ぶ』イメージをもちたいですが、それと同じくらい、『空中に浮かす』といいますか『高さを出して勢いを抑える』というイメージが欲しいときもあるのですが、このウェッジは好感がもてました。
サンドウェッジとロブウェッジの割合が五分五分のような印象をもちました。
試打を開始しました。
『打感』はソフトでした。
外見からくる印象通りでした。
『スピン性能』は安定していました。
球の乗りも良かったですし、安定してレベルの高いスピンを掛けてくれる感じがしました。
こちらがスピンを掛けにいかなくても、サッと拾う感じで、計算のたちやすい安定したスピンが掛かりました。
掛かりすぎたり、途中でほどけたり・・・。といったことにはなりにくいように感じました。
球は拾いやすくて、出球の高さのイメージも合いやすいです。
フワッとした柔らかい球が打ちやすいな・・・。と思いました。
『安定性』という点では、普通といいますか、易しさが強く感じられるタイプではないと思いました。
ラインも出しやすいですし、余計な動きはしませんが、シビアに感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
バンスを積極的に使って滑らせていく・・・。というよりも、ダイレクトに『コツン』という感じで拾っていく感じが合っているのかな?と思いました。
『距離感』は出しやすいです。
クリーブランドらしい、『縦の合いやすさ』を感じました。
クリーブランドのウェッジは初めてのモデルであっても、距離感が合わせやすい物が多いので、安心できます。
昔から慣れ親しんでいるというのもあると思うのですが、ウェッジに大切な距離感をメーカーが大切にしているからではないかな?と思います。
『操作性』は、いい感じでした。
ソール形状を見たときに、ロブ系がいけるんじゃないかな?と思ったのですが、実際に試してみても、その通りでした。
高さを出してフワっと落としていくのが易しく感じました。
バンカーでもいいと思いますが、バンカーよりもロブウェッジに近い感じで開発されているのではないかな?と思いました。
フェースの開閉も普通にできたので、色々と遊ぶことができました。
贅肉がついていなくて、むしろかなり削り込まれているウェッジだな・・・。と思いました。
メッキ仕上げでなく、艶消しだったのも、すごくいいです。
最近のウェッジには見られない仕上げだな・・・。と思いました。
こういう雰囲気のあるウェッジは大好きです。
構えやすくて打感もいいですし、安定したスピンが得られるので、コースでもシビアな場面で活躍してくれるだろう・・・。と思いました。
クリーブランド RTX-3 BLADE ツアーサテン ウエッジ
- 2017年4月19日
- クリーブランド