今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クリーブランド CLASSIC XL ドライバー です。
シャフトは Miyazaki B.Asha4 カーボンシャフト です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、トルクは6.4、シャフト重量は50g、バランスはD5、キックポイントは先調子、クラブ総重量は290gです。
黒い色がとても個性的な、クリーブランドのドライバーです。
最近は白いヘッドをよく見かけるせいか、このようにほぼ『全身黒』といったドライバーが新鮮に見えました。
『ハードボイルド』という言葉がよく似合います。
『男の黒』といったところでしょうか?
色の違いはあれど、昨年試打した CLASSIC TOUR ドライバー によく似ているような気がします。
大好きなドライバーで、今でも強く印象に残っています。
色々な色のドライバーがあっていいと思いますが、『パーシモンテイスト』が感じられるクラブには、すごく魅力を感じます。
このドライバーはパーシモンカラーではありませんが、黒で統一されていて、締まって見えるので好感がもてます。
膨張色でヘッドが大きく見えたほうが安心感を得られやすいという方もたくさんいらっしゃると思いますが、私はある程度締まって見えたほうが弾道もイメージしやすくて、こちらの思いを伝えやすいので、易しく感じます。
なので、もし全く同じモデルで『黒』と『白』が同時発売されていたら、私は迷わず『黒』を選びます。
しかし、白いヘッドを好まれる方はとても多いと思うので、いずれ白いヘッドのアイアンやウェッジも発売されるようになるのではないでしょうか?
『DESIGNED IN HUNTINGTON BEACH,CA』と記されていました。
カリフォルニアのHUNTINGTONというビーチでデザインされたということなのでしょうか?
どういった意味があるのか、よく解りませんでした。
予想通りのシャローバックです。
こういった形状も、CLASSIC TOUR によく似ている感じがしました。
すごく易しそうな印象を受けました。
ネックの長さも、しっかりとキープされています。
こうして見ても、シャローバックでありながら、適度な厚みがキープされているので、親しみやすさを感じました。
強く叩いていけそうです。
ボールに力を伝えやすそうな感じがします。
フェース面のスコアラインの一番下の一本だけが溝になっているのが不思議でした。
他のスコアラインは凹凸が無く、フラットなのですが、この下の一本だけ溝になっています。
どういった意味があるのでしょうか?
強度の関係で、他のスコアラインに溝をつけることができなかったのでしょうか?
フェース面のスコアラインに溝が無いのは、スリクソンのZシリーズと共通しているように思いました。
やはり、同じ理由によるものなのでしょうか?
顔はまずまず・・・。だと思いました。
ちょっとだけ『つかまえ顔』に見えました。
素振りをしてみると、イメージほどハードではありませんでした。
全体的に黒なので、ヘビーな印象もあったのですが、実際はそんなことはありませんでした。
むしろライトな感じでした。
全体的な重量感も感じなかったですし、シャフトも硬くはありませんでした。
これは『日本仕様』なのでしょうか?
ボールを前にして構えてみても、やはり『つかまえ顔』がちょっと気になりました。
自分の中での『左注意報』を発令しなければならないかな?と思ったのですが、『左警報』ではなかったので、そこが救いのように感じられました。
フェース面がすごく上を向いている感じがして、少し違和感がありました。
このドライバーのロフトは10.5度ということですが、おそらくそれ以上はあるだろう・・・。と思いました。
私は構えたときに、フェース面の『絶壁感』が欲しく、あまり見え過ぎるものは得意ではありません。
スイング中に、どうしても余計な動きをしてしまいそうです。
球が高くあがり過ぎてしまうような気がしたので、なるべく抑えて打っていこう・・・。と思いました。
それ以外はなるべく余計なことはしないように心がけました。
手先で振りにいってしまうと、大きなミスが出てしまうので、あくまでも体全体で振っていこう・・・。と思いました。
やや構えづらく感じたせいか、呼吸が少し浅くなっているのが解りました。
深呼吸を繰り返して、何とか気持ちを落ち着けて打っていこうと言い聞かせました。
試打を開始しました。
『打感』はマイルドな感じで、好感がもてました。
手に嫌な衝撃は残りませんでした。
『音』も爽快感があって、いい感じでした。
ハードヒットしなくても、心地いい音が耳に届いてきました。
『安定性』という点では、予想していた以上に高いと思いました。
フェースが被って見えたので、左方向への警戒をしていたのですが、思っていた以上に打ち易く、ラインを出していくことができました。
ただ、油断をして打ちすぎてしまえば、左に行ってしまったので、そこが課題でした。
私はフッカーのせいか、このドライバーはちょっとつかまり過ぎる感じがしましたが、日頃球がつかまりづらいと感じておられる方には、とても易しく感じられるのではないでしょうか?
クラブ自体に極端なクセは感じませんでした。
球がとてもあがりやすくて、タフな感じは全くしませんでした。
しっかりと高さを出していくことができました。
ランよりも、キャリーでしっかりと距離を稼いでいけるタイプのドライバーだと思います。
私には高すぎる感じもしたのですが、また今度機会があれば違うロフトでも試してみたいと思いました。
『飛距離性能』という点では、いい感じではありますが、特に大きなポテンシャルを感じることはありませんでした。
ただ、それはこのドライバーの飛距離性能が劣っているのではなく、周りのハイレベルなドライバーたちと比べると、特別に秀でていると感じなかった・・・。ということです。
今のハイレベルなドライバーの中では、これくらいは当然といえるように思いました。
『操作性』という点では、まずまず・・・。かな?と思いました。
とりあえず左右に曲げられましたが、あまり敏感に反応してくれる感じではありませんでした。
見た目は黒で、いかにもハードそうですが、実際はそうでもありませんでした。
親しみやすく、敷居の低いドライバーだと思いました。
おそらく、CLASSIC TOUR ドライバー よりは、球のつかまりが多少良くなっているような気もしたのですが、それ以外は大きな変化は感じられませんでした。
実際に打ち比べてみないと詳しいことは解りませんが、『フルモデルチェンジ』というよりは、明らかに『マイナーチェンジ』といった感じでした。
しかし私は前のモデルである、CLASSIC TOUR ドライバー のほうが魅力を感じました。
久しぶりのクリーブランドのニュードライバーということで期待していましたが、大きな変化は見られませんでした。
全体的なブラックと『つかまえ顔』が特徴的でしたが、敷居も高くなく、親しみやすいドライバーだと思いました。
クリーブランド(ダンロップ)はドライバーよりも、ウェッジに力を入れているように思いますが、また以前のように色々なドライバーに出会いたいと思っています。
日本のツアーよりも、海外のツアーのほうが見かける頻度も高いように思いますが、これからも私たちゴルファーを魅了し続けて欲しいと思います。
また次のモデルに期待したいです。
クリーブランド CLASSIC XL ドライバー
- 2013年7月10日
- クリーブランド