ゴルフクラブ試打日記。          

クリーブランド CG1 ツアーアイアン

クリーブランド CG1 ツアーアイアン 
今日はこのゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは クリーブランド CG1 ツアーアイアン の7番 です。
ダイナミックゴールド

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS300、シャフト重量は121g、トルクは1.2、バランスはD2、キックポイントは手元調子 です。
正面

クリーブランドのとてもカッコいいマッスルバックアイアンです。
このアイアンを試打してみたい・・・。と、私はずっと思っていて、今日はようやくその念願が叶いました。
『易しさ』や『機能性』を併せ持つキャビティ(特にポケキャビやアンダーカットキャビティ)も素晴らしいアイアンだと思いますが、やはりこのシンプルな形状には、すごく惹かれるものがあります。
マッスルバックの打感の『厚み』を一度味わってしまうと、忘れることができません。
側面

余計な贅肉のついていないマッスルバックだから当然ではありますが、この鋭い感じがさらにモチベーションをアップさせてくれます。
クリーブランドのアイアンは何度か試打したことはありますが、マッスルバックは初めてなので、すごく気持ちが高揚します。
色々なクラブを試打していて、とてもワクワクする瞬間です。
ソール幅

『ソール幅』は、やはり細めな感じです。
ワイドソールを使い慣れておられる方には、やや不安を感じられるかもしれません。
ホーゼル長さ

ホーゼルの長さも長めではありますが、先日『マスダゴルフ』のマッスルバックを経験しているので、特に長いという印象はなく、ごく標準的でマッスルバックらしい長さだと思いました。
今はマッスルバックでも、ややショートネックっぽい物も見かけますが、このアイアンはそういった物とは、一線を画すノーマル的な感じがしました。
アイアンはドライバーと違い、『距離感』が重要なクラブなので、ストレートボールよりも、自分の持ち球のほうが距離感をつかみやすい・・・。という方もたくさんいらっしゃると思います。
なので、『安定性』よりも『操作性』を高めていくには、こういった形状のほうが有利なのだと思います。
フラットな形状

これまでのマッスルバック同様、この厚くなっている感じがたまりません。
ミスに対して、それほど寛容ではないけれども、いいショットをしたときのご褒美はキャビティでは味わえない部分もあるのだと思います。
だからマッスルバックはやめられないのかもしれません。
しかし、今はかなりフィーリングの優れたキャビティアイアンもたくさん登場してきていますし、マッスルバックだけにこだわる必要もないと思うのですが・・・。
Cleveland CG1 TOUR IRON 振り感

素振りをしてみても、かなりいい感じです。
こういったタイプのアイアンには、ダイナミックゴールドなどのようなある程度『重量感』や『粘り感』のあるシャフトでないと、不安に感じますし、真価を発揮できないような気がします。
ミスに対してシビアなアイアンで、軽すぎたり、軟らかすぎるシャフトだと、おそらく私にとって、かなりハードルが上がるような気がします。
特に適度な重量感が無いと、かなりスイングがバラついてしまいます。
構え感

ボールを前にして構えてみても、予想通りとても構えやすくていい目の保養ができました。
あまりにも美しい顔なので、
「ボールとフェースがくっついちゃうんじゃないかな?」
と思えるくらい、この2つの関係がしっくりしていました。
余計な心配や不安も一切なく、楽に構えることができましたし、この雰囲気を楽しんでいこうという気にさせてくれました。
いいイメージがどんどん膨らんできたので、自然とテンションも上がっていきました。
試打を開始しました。
操作性

まずは、この『操作性の良さ』に感動しました。
これまでもこういったタイプのアイアンに感じていたことではありますが、『芯』が小さいからこそ、感じられるものがあるような気がします。
夜空という『黒いキャンバス』に、ボールという『白いクレヨン』で線を描いているような感覚を憶えました。
マッスルバックなので、微妙なカーブを描いていくことができます。
安定性の高いキャビティアイアンでは、なかなかこういった感覚は生まれません。
直線ばかりでない、左右の微妙な曲線がとても美しいと思いました。
次はどんなラインを描いてみよう・・・。と、次から次へと候補が頭の中に浮かんできます。
周りの風景が消え、かなり集中できている時の感覚です。
フェース面

『打感』は好感が持てました。
最近の易し過ぎるアイアンは、フェース面の何処でヒットしたのかが解りづらい物もありますが、このアイアンはすごく解りやすいです。
なので惰性で打つこともなく、一球一球丁寧にチェックしながら打っていくことができるので、いい時はその調子を維持しやすいですし、逆に調子が悪い時はその悪い時間をできるだけ短くすることができます。
『いいクラブ』の条件のひとつに、『ミスを感じさせないクラブ』よりは『はっきりとミスしたことを知らせてくれるクラブ』というのがあるのではないでしょうか?
トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、予め予想の通りでした。
これまで出会ってきた、『マッスルバック』+『ダイナミックゴールド』が持つ、スタンダードな上がり感です。
すごくシンプルなアイアンなので、特に球があがるような工夫などが施されているとは思えなかったですし、低重心アイアンや軽量シャフトなどを愛用しておられる方には、かなりタフに感じられるかもしれません。
最近のアイアンの中でも、はっきりと『高重心』なほうだと思います。
しかし、アイアンショットを磨いていきたければ、こういった高重心アイアンを使うことはとても意味があることだと思います。
低重心過ぎるアイアンは、どうもフィーリングが合わない・・・。という方は、こういった昔ながらのアイアンを試してみられる価値もあるのではないでしょうか?
バックフェース

『安定性』という点でも、やはりマッスルバック形状なので、それほど『芯』は大きいとは思わなかったですし、易しさが全面に感じられるアイアンではないのだと思います。
アイアンに『易しさ』を求めておられる方が選ぶアイアンではないですし、逆にこういったアイアンを選ばれる方は、易しさを第一に考えてはおられないと思います。
やはりクラブというのは、その人の『好み』や『クラブに求めるもの』はもちろんですが、『これから先の自分』を思い描いて選んでいくべきなのかもしれません。
ある程度のミート率が要求されるので、一般的には敷居が高いと言わざるを得ないのかもしれないですが、それを安定性抜群の高性能ロングセラーシャフトであるダイナミックゴールドがカバーしてくれているので、それほど難しく感じない方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
飛距離性能

『飛距離性能』という点でも、こういったアイアンなので、明らかに『飛ばす』というよりは『刻む』『狙ったところに落とす』といった発想になれるところがいいです。
アイアンの『真骨頂』を発揮している・・・。といったらいいでしょうか?
飛距離系のアイアンを求めておられる方には、合いづらいところもあると思いますが、アイアンには飛距離よりも距離感を重要視し、飛び過ぎないところに魅力を感じる方には、すごくマッチしやすいのではないでしょうか?
ヒール側

初めて出会ったクリーブランドのマッスルバックですが、最初から最後までずっと楽しむことができました。
心が退屈に感じることもなく、ずっと夢中で打ち続けることができました。
やはりメーカーの垣根を越えて、マッスルバックは魅力的だな・・・。と思ってしまいます。
新しいアイアンを見つけても、時々試打しないこともあったりするのですが、マッスルバックは試打せずにはいられません。
難しいとは解っていても、その美しさに魅了されてしまい、手にしてしまいます。
Cleveland CG1 TOUR IRON

以前も書きましたが、アイアンはドライバーなどに比べて、『意外性の少ないクラブ』といっていいと思います。
特にマッスルバックだと、打つ前から大体の予想はつきますし、その予想が大きく外れることはありません。
つまり、見た目でそのアイアンの性能やフィーリングが伝わりやすい部分がかなりあると思います。
今日もまさにそんな感じがした一日でした。
Cleveland CG1 TOUR IRON

マッスルバックで、しかもソールも薄いですし、ネックも長めでタフなアイアンではあると思うのですが、先日のマスダゴルフのアイアンの印象があまりにも強烈だったので、このアイアンは『タフ』というよりは『スタンダード』といった印象を最後まで持ち続けていました。
まるで手が届かないような難しさは一切感じませんでした。
私が今使っているアイアンもマッスルバックなのですが、今度買い替える時は久しぶりにキャビティにしてみようかな?と思っていました。
それくらい、今は魅力的なキャビティアイアンがたくさんあります。
しかし、このクリーブランドのアイアンや、先日のマスダゴルフのアイアンに出会ってしまうと、やはりまたマッスルバックを買って、自分のスイングをもっと締めていくのもいいのかもしれません。
易し過ぎるクラブを使い続けていくと私の場合、どうしてもスイングや心に隙が出来てしまうところがあるので、自分を緩めないようにすることも必要だと思いました。
今日はこのアイアンのおかげで、とても楽しい練習ができたので、また是非試打して楽しい時間を過ごしたいです。