今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クリーブランド ランチャー DST ドライバー です。
シャフトは ランチャー DST ドライバー ディアマナシャフト です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはR、トルクは3.8、シャフト重量は51g、バランスはD4、キックポイントは先調子、クラブ総重量は296gです。
クリーブランドの新しいドライバーです。
クリーブランドらしい、大型ヘッドドライバーです。
最近はどのメーカーも、少し小型のモデルもラインアップされているようで、この『クリーブランド ランチャー DST』も『430㎤』のモデルがあるそうです。
私はあまりヘッドが大きすぎないほうが好きなので、今度は是非その小振りなモデルを試してみたいと思います。
私もそうですが、ヘッドが少し小さくなるだけでも、すごく打ちやすい・・・・。と感じられる方も実はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
大きくなればなるほど、易しい・・・。とは単純にいえない部分があるような気がします。
ヘッドの形も、割とオーソドックスな感じがしますし、クラブ全体から『易しさ』を感じ取ることが出来ました。
これまで、クリーブランドのドライバーといえば、クラウン部分が大きく凹んでいるものがとても印象深いのですが、昨年試打した ランチャードライバー 同様、このドライバーもクラウン部分が凹んでいません。
クラウン部分が凹んでいることによる低重心は、『カーボンコンポジット』にするよりも効果が高い・・・。と以前、人から聞いたことがありますし、実際に試打してみてとても素晴らしい機能だなと思っていました。
しかし、いかんせん見た目に違和感を感じられた方もたくさんおられたと思います。
機能的にはいくら優れていても、それが即ユーザーの支持につながらない・・・。ということがゴルフクラブには起こり得ることなのだと思います。
特に、ハイボア XLS ドライバー は、見た目はともかく機能的には私はとても気に入っていたドライバーでした。
しかし、私の周りは勿論、練習場やコースでも実際に使っておられる方を見かけることはありませんでした。
機能や性能といったことは勿論大切ですが、やはり『見た目』『見栄え』といったものが大きく要求されるのだと思います。
美しくて一目惚れするようなクラブを使うからこそ、ゴルフが楽しいのかもしれません。
見た目は気に入らないが、曲がらないから買った・・・。というのは、ひょっとしたら飽きるのも早いのかもしれません。
ゴルフがつまらないものになってしまうかもしれません。
『クリーブランド』は、ドライバーよりも、ウェッジのほうが圧倒的に有名ですが、それはその基本性能の高さはもとより、その『美しさ』が多くのゴルファーを魅了しているからではないのでしょうか?
私もこれまでクリーブランドのウェッジには、ずいぶんと助けられてきました。
『ノーメッキ』のウェッジを最初に購入したのも、『クリーブランド』でした。
そうやって考えてみると、クリーブランドとのお付き合いも随分と長くなっているのだな・・・。と思います。
素振りをしても、なかなかいい感じです。
この純正のシャフトのフレックスは『R』ということですが、とてもしっかりとしていてタイミングがとりやすい感じがしました。
今でもよく目にしますが、『S』というフレックスで売られているクラブでも、首を傾げたくなるような物にもたくさん出会ってきました。
勿論『硬さ』というのは、人それぞれ感じ方が違うのは当然だと思いますが、同じメーカーでもモデルによって大きく違ってきているのは、あまりいいことではないような気がします。
今はメーカーによっては、『振動数』を公表してくれていますし、そういったひと目で解る『数値的な目安』を表示してくれると、とてもありがたいと思います。
『S』とか『R』というのは、とても曖昧な感じがしますし、その中間の『SR』というものまでが今は一般的になっています。
そういった意味でも、このシャフトの『R』は、とてもしっかりとしていると感じました。
すごくいい感じです。
これこそが本当の『R(レギュラー)』といっていいのだと思います。
普段、軟らかめの『S』を使っておられる方でも、このシャフトは割としっかりとした印象を持たれる方も多いのではないでしょうか?
それでいて決して硬すぎないですし、重量的にも軽いので、かなり多くの方が振りやすく感じられるのではないでしょうか?
ボールを前にして構えてみた感じは、ヘッドの大きさは感じますが、それほどクセがなく構えやすい部類の『ラージサイズドライバー』だと思いました。
『球のつかまり』が良さそうだな・・・。と思いました。
クリーブランドのウェッジの美しさは世界中のゴルファーが認めるところだと思いますが、そういったところがこのドライバーにも活かされているのでしょうか?
ヘッドが大きいだけのクラブだと『大味』に感じてしまうことも、これまで多かったのですが、このドライバーは大型でありながらも、そんな『大味』な感じはしませんでした。
色々な弾道がイメージできる・・・。といった感じではなかったのですが、球が暴れそうな感じはしませんでした。
ボールが打ち出し方向へ真っ直ぐ飛んでいく画が浮かびました。
試打を開始しました。
まず感じたのが、その『安定性の高さ』です。
こういった大型ヘッドドライバーが、『高慣性モーメント』なのは、もう『常識化』していることだと思いますし、それほど驚くことではないのですが、やはり高性能なドライバーだと思いました。
スイートエリアもかなり広い感じがしましたし、全くシビアな感じはしません。
とても易しいヘッドだと思います。
しかし、それ以上に好感を持ったのが、やはりこのシャフトです。
こうして球を打っていても、日頃よく出会っている『S』と変わらない感じがしました。
『硬い』という感じは全くしませんでしたが、いい感じでしっかりしていると思いました。
とても好感の持てる『R』です。
『R』というと、軟らかいから自分には使えない・・・。と考えておられる方もたくさんいらっしゃると思います。
しかし、日本メーカーの『S』は、とても軟らかい物が多いので、日頃『S』を使っておられる方も、このドライバーのフレックスが丁度いい・・・。と感じられる方も多いような気がします。
やはりいいシャフトがあってこその、高性能ヘッドなのだと思います。
いいシャフトが付いていると、クラブの難易度が全く違ってきます。
今日はそんなことをすごく感じました。
かなり曲がりづらく、直進性の強い球を打っていくことができました。
『球のあがりやすさ』という点でも、この形状のまま高弾道で飛んでいきます。
私にとっては、正直上がり過ぎな感じもしましたが、これはロフトやシャフトを選んでいけば、もっといい感じになるような気がしました。
かなりの『ビッグキャリー』が稼げるドライバーだと思います。
私は『R』のフレックスの試打クラブを手にすることはあまりないのですが、今日試打したこの『ランチャー DST ドライバー』の『R』は、最近では珍しいほどの『叩けるR』だと思いました。
多少『スピン過多』になっているのかな?とも思ったのですが、いい印象をもったまま試打を続けることが出来ました。
『打感』も、割とマイルドでありながら、手にしっかりと伝わってくる感じに好感を持てました。
繊細な感じはしなかったのですが、これくらいの打感だと充分こちらのフィーリングを出していけます。
適度な『弾き感』も感じることが出来ました。
ボヤけた感じもしなかったですし、適度に『球の質感』を感じとることが出来ました。
『音』も大き過ぎず、好感を持つことができました。
以前試打した『ハイボア XLS ドライバー 』は、その『音の大きさ』が気になったのもよく覚えているのですが、このドライバーはとても安心して聞いていられる音に『進化』していると思いました。
すごく『グッドフィーリング』です。
集中力が増していく感じがしました。
『操作性』という点では、少し苦戦してしまいました。
元来曲がりにくいドライバーだと思いますし、それを曲げていくにはかなり極端な打ち方をしていく必要があるような気がしました。
この操作性という点では、やや大味な感じもしました。
やはりそれほど微妙な変化を楽しめるタイプのクラブではないような気がします。
一応、左右にも曲げてみましたが、微妙なニュアンスが伝わりづらい感じはしました。
やはり『操作性』を上回る『直進性』が、このドライバーの大きな武器なのだと思います。
今は『操作性を求めるクラブ』と『直進性を求めるクラブ』の二極化が進んでいると思うのですが、このドライバーは間違いなく後者だと思いました。
この『曲がりにくさ』は、コースに出ても大きな武器になってくれると思いますし、多くのプレーヤーに安心感を与えてくれると思います。
『飛距離性能』という点では、このクラブの『軽さ』から、ちょっとどうなのかな?と正直思ったのですが、この『軽さ』が長所に感じられる方もたくさんいらっしゃると思います。
しっかりとしたクラブが欲しいけど、重いクラブは振りづらい・・・。と感じておられる方もたくさんいらっしゃると思います。
重さが合わず、タイミングがつかめない方もたくさんいらっしゃると思います。
そういった方には、このドライバーのように、やや軽量でありながらしっかりとしているドライバーがとてもフィットしているのではないでしょうか?
『300g前後』のドライバーを愛用しておられる方もたくさんいらっしゃると思いますし、そういった大多数のユーザーに支持されるドライバーといっていいような気がします。
余計な曲がりが少ない『ビッグキャリー』が打ちやすいドライバーだと思います。
海外メーカーの特徴といってもいいくらい、この特殊な形状は、最初見た時は驚きました。
コブラやクリーブランドなどは、こういったクラブをたくさん発表してきました。
最初こそは少し物珍しい感じもしましたが、今ではすっかり『市民権』を得たような気がします。
コースや練習場に行っても、このような形状のドライバーをたくさん目にするようになりました。
多くのゴルファーがこのようなタイプのドライバーを求めておられるのだと思います。
今はキャリアが比較的浅い方でも、それほど苦もなく曲がらない球を打つことが出来る時代になりました。
私がゴルフを始めた頃は1ラウンドするのに、ボール1ダースでも足りないことがよくありました。
しかし今では、私の後輩たちもキャリアが半年足らずにも関わらず、すごくいい球を打っています。
勿論彼等の日頃の努力もありますが、このようなクラブの進化がそれを支えているのは間違いないところだと思います。
クリーブランドのドライバーは、昨年試打した『ランチャードライバー』もそうですし、このドライバーにも好印象を感じました。
私は曲がりづらいドライバーよりも、少しはこちらの要求を汲み取ってくれて曲げやすいドライバーに魅力を感じたりもするのですが、こういった直進性の強いドライバーは、やはりいいものだと思いました。
構えやすいですし、打感や音もいいので、何球でも打ち続けることが出来ます。
ただ、こうした曲がりづらいドライバーの、その『性能の高さ』に甘え過ぎていると、自分のスイングやタイミングの狂いには鈍くなってしまうような気もしました。
あまりにも長く使いすぎると、スイングの崩れも大きくなってしまうのではないか・・・?と少し不安に感じました。
それくらい曲がりづらいドライバーだと思います。
スイングの調整には、あまり向かないドライバーといえるのかもしれません。
しかし、そういったことはとりあえず置いておいて、ひたすら易しく真っすぐ飛ばしていきたい方には、とてもいいパフォーマンスを発揮してくれるドライバーです。
これからもしばらくは、こういったコンセプトでクラブ開発がメーカー問わず行われていくと思います。
価格設定も比較的リーズナブルなところにも好感を持てます。
『低価格』『高性能』が実現されている親しみやすいドライバーです。
クリーブランド ランチャー DST ドライバー
- 2010年3月4日
- クリーブランド
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