ゴルフクラブ試打日記。          

キャロウェイ STEELHEAD XR フェアウェイウッド

キャロウェイ STEELHEAD XR フェアウェイウッド
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは キャロウェイ STEELHEAD XR フェアウェイウッド の5番 です。
Speeder Evolution III
シャフトは Speeder Evolution IIIです。
ロフトは18度、クラブ長さは42インチ、シャフトフレックスはS、トルクは5.6、キックポイントは先中調子 です。
正面
キャロウェイの美しいフェアウェイウッドです。
スチールヘッドという名前を見て、胸がときめきました。
私が愛用してきた、BIG BERTHA STEELHEAD IIIの名前が使われていたからです。
もうかなり年月が経ちますが、後継モデルということなのでしょうか?
XRという名前もあるので、XRシリーズの最新作だと思うのですが、スチールヘッドという文字を見て嬉しくなりました。
私はフェアウェイウッドが昔から苦手で、ティアップして打つ分には問題ないのですが、直打ちがどうしても上手くいきませんでした。
なかなか上手くいかず、FWで打てば届く距離をあえてアイアンで刻むことも多く、それがずっと課題でした。
そんなときに出会ったのが、BIG BERTHA STEELHEAD IIIというFWです。
このクラブが私にFWの打ち方を教えてくれました。
そうか、こうして打てばいいんだ・・・。と教わりました。
それ以来、FWに対する苦手意識は無くなりました。
そんな名器の名前が使われているニューモデルなので、期待感が高まりました。
側面
とてもシンプルなFWです。
ウェイトなども見られません。
シャロータイプです。
ソールの丸っこい形状が、滑りの良さを感じさせます。
今はクラブの研究が進み、色々な工夫が見られますが、結局はこの形になるのかな?と思いました。
答えは既に何年も前に出ているのかもしれません。
ヒール側の凹み
トゥ側の凹み
ヒール側とトゥ側の凹みが目立っていました。
これは適正な重量配分によるものでしょうか?
ネック長さ
ネックの長さは標準的です。
調整機能も搭載されていませんでした。
キャロウェイのクラブは調整機能が搭載されているイメージが強いですが、このモデルには採用されていませんでした。
シンプルで美しいな・・・。と思いました。
シャローヘッド
シャロータイプのヘッドです。
今、最もポピュラーな形状といっていいと思います。
フェース面のデザイン
フェース面のデザインもシンプルで美しいです。
それほど凝った感じはありませんでした。
顔
いい顔をしています。
とても易しそうなキャロウェイ顔です。
ビッグバーサっぽい顔でもありますが、やや面長な印象もあります。
オリジナルグリップ
オリジナルグリップは硬めで、しっかりしたタイプでした。
キャロウェイといえば、このようなタイプのグリップが多く採用されているイメージがあります。
私はもっとソフトなフィーリングを好みますが、このグリップが好きだという方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
振り感
素振りをしてみた感じは、まずまずです。
シャフトフレックスはSですが、ハードな感じはしません。
予想していた通りの振り感でした。
構え感
ボールを前にして構えてみると、好感がもてました。
すごく構えやすいです。
ちょっと特徴のあるキャロウェイ顔ですが、易しそうな雰囲気が伝わってきます。
球があがるイメージが浮かんできました。
ミスにつながるイメージは全く出てきませんでした。
大きさもちょうどいいです。
クリークらしい大きさで、ボールとのバランスもいいです。
『逃がす』『つかまる』でいえば、つかまるイメージのほうが少しだけ強く出ました。
試打を開始しました。
フェース面
『打感』は、ややしっかりめですが、適度な手応えがあっていい感じです。
これまでキャロウェイのFWでたくさん経験してきたフィーリングです。
最新モデルではあっても、昔のフィーリングが失われていないところに好感がもてました。
打球音
音も、高めの金属音です。
聞き慣れた音です。
キャロウェイというよりは、ビッグバーサらしい音だな・・・。と思いました。
この独特な金属音が心地いいです。
昔のいい記憶が蘇ってきました。
このFWにはビッグバーサの名前は使われていませんが、こうして打ってみると、これはやはりビッグバーサだな・・・。と思いました。
ビッグバーサはクラブ史に名を残す名器です。
時代を作ったといっても過言ではありません。
その名器の遺伝子を、このクラブは受け継いでいるように感じました。
トゥ側
球はあがりやすいです。
クリークということもあると思うのですが、直打ちでもじゅうぶん球をあげてくれました。
ハードなところは全くありません。
球も拾いやすくて易しいと感じました。
キャロウェイのFWは易しくて親しみやすい物が多いですが、このクラブも同じだと思いました。
バックフェース
『安定性』は、なかなかいい感じです。
シビアさはなく、むしろイージーなところがありますが、それが不自然ではなく、自然なのがいいです。
ラインも出しやすく、実戦的なクラブです。
飛距離性能
『飛距離性能』は優れていました。
最初から予想していたよりも飛ぶので、少し意外でした。
すごくシンプルなヘッドですが、見えないところに色々な工夫がされているのでしょうか?
調整機能を付けていない分、ヘッドの性能を高めているのかもしれません。
使い手を選ぶ『性格の尖った飛び』ではなく、むしろイージーで『親しみやすさのある飛び』といっていいような気がします。
弾きが強く、初速も速いです。
キャリーを充分出して飛ばしていけるFWです。
操作性
『操作性』は、なかなかいい感じでした。
どちらかに偏ったクセのあるクラブではなく、左右同じように反応してくれました。
球もつかまりやすいので、私はフック系のほうが易しく感じましたが、右に曲げるのも難しくありませんでした。
『セミオートマチックタイプ』でありながら、『セミマニュアルタイプ』の顔も持ち合わせている感じがしました。
ヒール側
易しく飛ばしていけるクラブです。
易しく運んでいけるクラブといったほうがいいのかもしれません。
Callaway STEELHEAD XR フェアウェイウッド
全体的なバランスが整っていますが、特に易しさが、このクラブの特長だと思いました。
とてもシュッとしていてカッコいいクラブなので、難しそう・・・。と敬遠される方がいらっしゃるかもしれませんが、気難しさのようなものは無いので、多くの方に試していただきたいと思いました。
Callaway STEELHEAD XR フェアウェイウッド
ドライバー同様、FWにも調整機能を求めていきたい方には、やや物足りないところがあるかもしれません。
クリークでも、もう少し大きくてシャロー感も欲しい・・・。という方にも、合いづらいところがあるかもしれません。
そういった意味では万能とはいえないのかもしれませんが、私はこのクラブに好感がもてました。
Callaway STEELHEAD XR フェアウェイウッド
キャロウェイのクラブはとても機能的で、色々なパーツが組み合わさっている印象がありますが、このクラブはとてもシンプルで自然な感じがしました。
今のハイレベルなクラブが多い時代の中で、このようなシンプルなクラブが登場してくるということは、それだけメーカーが自信を持って世に送り出しているということではないでしょうか?
試打して、このクラブの良さを実感しながら、そのようなことを考えていました。
キャロウェイのFWの良さは昔から知っていますが、またいいクラブを発表してきたな・・・。と思いました。
また何度でも試打したいですし、コースでも試してみたいと思える秀作FWです。