今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは キャロウェイ ROGUE STAR ドライバー です。
シャフトは Speeder 569 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は59g、トルクは4.6、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は301g です。
キャロウェイのニュードライバーです。
ROGUEという新しい名前のクラブです。
キャロウェイのクラブは色々な名前がありますが、見なくなったものもあります。
しかし、ビッグバーサのように復活したものもあります。
このROGUEはどうなのでしょうか?
かなりシャロー感のあるヘッドです。
ソールの形状もフラットなタイプではなく、凹凸がついていて、複雑な感じです。
色々な工夫が組み込まれているのが解ります。
これも、メーカーの深い研究によるものだと思います。
ヒール側にウェイトがひとつだけありました。
複数のウェイトがあるのも珍しくないですが、このドライバーはひとつだけです。
しかも、それほど大きいウェイトではありません。
大きければいいというものでもないと思いますし、これもメーカーが出した答えなのだと思います。
『ROGUE』とはどういう意味なんだろう?と思い、調べてみたのですが、いい意味ではありませんでした。
ゴルフクラブは動物などの名前が使われていることも多いですが、このROGUEは珍しい感じがします。
英語ではいい意味ではないですが、異なる言語で違う意味があるのかもしれません。
ソール中央の凹みが目立っていました。
これにも大きな意味があるのは間違いありません。
最近はソールの溝をよく目にしますが、その溝を『縦』だとすると、この凹みは『横』といえるのかもしれません。
こうして見ていても、直進性が高そうな感じがします。
『JAILBREAK TECHNOLOGY』という文字がありました。
昨年試打したGBBに見られた工夫です。
この2つの丸はGBBも搭載されていて『2本の柱』だと、以前教えてもらいました。
ニューモデルにも採用されているということは、このROGUEはGBBの後継モデルということなのでしょうか?
それとも、また新たなGBBが登場してくるのかもしれません。
最新モデルにも搭載されているということは、それだけこの2本の柱が有効ということなのではないでしょうか?
クラウンがカーボンコンポジットであることが分かりました。
一時期よく見られた工夫ですが、しばらく見ない時期が続きました。
最近では他のメーカーのドライバーでもよく見られるようになりました。
それだけカーボンコンポジットが優秀ということなのだと思います。
キャロウェイらしいフェース面のデザインです。
このフェース面を見ただけで、キャロウェイだと分かります。
光沢感のあるつやつやした仕上げではなく、わざとザラ付き感を残したようなフェース面です。
適度な摩擦がありそうです。
かなりシャローなタイプのヘッドです。
見慣れた感じがしますが、やはり薄いな・・・。と思いました。
バックフェースが尖ったような薄さで、キャロウェイらしいです。
『キャロウェイシャロー』といっていいかもしれません。
ビッグバーサからキャロウェイはシャローですが、ビッグバーサの大ヒットによって、他のメーカーのドライバーもシャロータイプが増えてきました。
顔はちょっとクセがありました。
正直、好みではありませんでした。
ヘッド後方がかなり膨らんでいて、しかもヒール寄りに膨らんでいます。
この形状を見ているだけでドローをイメージしやすくなりますし、フェースも被っているように見えました。
昔試打したこともある、テーラーメイドの『バーナードロー』というドライバーを思い出しました。
あれから、かなりの年月が経っていますが、今でも採用されているということは、それだけ画期的な形状だったといえると思いますし、今もその形状にしなければいけないという『技術進化の停滞』があるのかな?と思いました。
バーナードローは構えたときにかなり違和感がありましたし、実際に打っても全く合わず、かなり難しかった印象が強烈に残っているので、よく覚えています。
メーカーは違っても、その記憶が蘇ってきて、上手く打てるかな?と思いました。
昔なら、この顔を見ただけで試打せず返却していたと思いますが、今はなるべく打ってみることにしているので、そのまま試打することにしました。
顔の好みも人によって様々だと思いますが、このドライバーは機能性が高く、方向性を『限定させる』顔に見えました。
道路を走行していて、工事中の区間があると、車線変更したり迂回したりしなければなりませんが、その『車線変更』や『迂回』を連想しました。
決して真っ直ぐには飛ばさせてくれない(走らせてくれない)顔だな・・・。と思いました。
装着されているグリップはソフトなフィーリングで好感がもてました。
一時期、キャロウェイはハードなタイプのグリップを採用していた時期が長く続き、正直あまり好みではなかったのですが、最近は好感がもてるようになってきました。
このグリップも人によって好みが大きく分かれるところだと思います。
前のあの硬いフィーリングが好きだったという方もいらっしゃると思いますが、私は今のソフトなフィーリングのほうが好きです。
素振りをしてみた感じは、まずまずでした。
シャフトも軟らかめで、ヘッドがよく動きました。
しっかりと堪えてくれるというよりは、積極的に動いていくタイプでした。
シャフトにも『動』と『静』があるとするならば、このシャフトは『動』だな・・・。と思いました。
ラージシャロータイプのドライバーは球のつかまりをよくする為に、このようなシャフトが採用されることは多いように思います。
ボールを前にして構えてみると、正直あまり好感がもてませんでした。
好きになれないというよりは、苦手意識のほうが強いといったほうがいいかもしれません。
これまでも何度か経験してきた構え感ではありますが、どうも馴染めません。
かなりの『つかまえ顔』です。
ヘッド後方の膨らみも、さらに目立っていました。
これがもう少し抑えられていたら、もっと苦手意識が緩和されたと思うのですが、そうではないので注意が必要だな・・・。と思いました。
『フック』のイメージしか湧いてきません。
しかも、かなり大きなフックです。
メーカーも、かなり『つかまり』にこだわりを持って設計しているのだろう・・・。と思いました。
これまでの経験から、このようなタイプで右に抜けやすい物は無いので、このドライバーもおそらく同じようなタイプだろう・・・。と思いました。
私はここまでの『つかまえ顔』は苦手な感じがするのですが、これほどはっきりとしたつかまえ顔に安心感をもたれる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
試打を開始しました。
『打感』は、しっかりしていますが、硬すぎず、なかなかいい感じでした。
『球の重さ』をしっかりと感じとることができました。
『音』は、はっきりしていますが、インパクトが緩むこともなく、振り切ることができました。
機能的なドライバーは時々、音で邪魔されることもあるのですが、このドライバーはそうではありませんでした。
昔と比べるとすごく少なくなりましたが、今でも『異音』を発するドライバーに出会うことがあります。
球は、かなりあがりやすいです。
シャローの特徴が存分に感じられます。
一時期、低スピン系のドライバーが多くなりましたが、最近はまた落ち着いた感じがします。
ロフト(9.5度)を感じさせない球のあがりやすさ・高さを感じました。
他のメーカーでは10度や11度を使っている・・・。という方も、このドライバーの9.5度をまずは試してみる・・・。というのも有効なのではないでしょうか?
タフさは全く感じませんでした。
『安定性』という点では、ある意味高く、右には行かせない『頑固さ』がありました。
このドライバーで真っ直ぐ行くという方はそれでいいと思いますが、左に行きすぎるという方もいらっしゃるかもしれません。
右には行かせない安定感が抜群でした。
ある意味『ブレない方向性』といえるのかもしれません。
日頃、球がつかまりきらず困っている・・・。という方も、このドライバーのつかまりの良さは、好感を持ちやすいのではないでしょうか?
スイートエリアも広めでした。
『飛距離性能』という点では、かなりつかまりのいいドライバーですし、大らかさもあって、なかなかいい感じでした。
今のドライバーの特徴のひとつといってもいい、『つかまりの良さ』で飛ばしていけるタイプだと思います。
球がしっかりつかまって右に滑る感じは全くありません。
弾道も高く、『ハイドロー』というよりは『ハイフック』仕様のドライバーだな・・・。と思いました。
私には左へ曲がりすぎてしまうので、もっと曲がり幅を抑えていければ飛距離も伸ばせたように思うのですが、このような『オートマチック系』の『つかまり系ドライバー』では、なかなか思うようにいきません。
スライサーの方に高いポテンシャルを発揮してくれるドライバーといえるような気もします。
『STAR』という名前が付いているので、どういう弾道なのかな?星のように光り輝いているのかな?などと打つ前は思っていましたが、球筋的にはほぼ自動的に『HOOK』でした。
『操作性』という点では、ほぼフック系しか出ませんでした。
かなりカットに打ってみたのですが、真っ直ぐ飛んで行ってしまいました。
自分ではカットに打って右に曲げようとしているのに、球は真っ直ぐ飛んでいくので、妙な違和感もありましたが、こういったことはこれまでもたくさん経験しているので、驚くようなことはありませんでした。
普段、どうしても球が右に曲がってしまう方。
ラージサイズでシャロータイプのドライバーを使いたいけど、球のつかまりが弱いドライバーは嫌だ・・・。自動的につかまえてくれるドライバーを使いたい・・・。という方には、かなり合いやすいのではないでしょうか?
今は『つかまえ系』のドライバーが多いように思いますが、このキャロウェイ ROGUE STAR ドライバーというドライバーはその最たる物のひとつといっていいように思います。
ここまで性格をはっきりさせると、ユーザーも迷わずにすむのでいいです。
自分のスイングで対処していくところと、クラブに助けてもらうところはしっかりと助けてもらう・・・。という『完全分業制』が確立されているのかもしれません。
私はフッカーなので、このドライバーを難しく感じるところがあったのですが、ここまで性格がはっきりしているのはいいことだと思いました。
クラブの個性や特徴がはっきりしていると、私たちラストユーザーも迷わずに済みます。
『合う合わない』がはっきりしているので、ユーザーに優しいといえると思います。
メーカーもそこが狙いなのではないでしょうか?
このドライバーが合わない方の為に、違うタイプのドライバーも用意していますよ・・・。というメーカーからの声が聞こえてきそうでした。
キャロウェイ ROGUE STAR ドライバー
- 2018年2月13日
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