今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは キャロウェイ GBB EPIC STAR ドライバー です。
シャフトは Speeder EVOLUTION for GBB です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は53g、トルクは5.6、バランスはD2、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は293g です。
黒と緑が美しい、キャロウェイのドライバーです。
先日FWを試打しましたが、今日はドライバーを試打する機会に恵まれました。
キャロウェイらしい、シャロー感のあるドライバーです。
ビッグバーサから始まり、キャロウェイにディープなイメージはありません。
シャローヘッドの人気を高めたのは、キャロウェイかもしれません。
キャロウェイは、これまで高性能なドライバーをたくさん発表してきました。
このドライバーの特徴は、まず何といっても、この移動式のウェイトです。
これまで、いくつか見てきました。
最初に思い出すのは、ミズノの名ドライバーMP-630ですが、キャロウェイも数年前にBIG BERTHAというドライバーを発表しています。
この場所にあるということは、ウェイトを移動させて球のつかまりを調整する目的もあると思いますが、重心の前後を変える目的もあるのかな?と思いました。
バックフェース寄りにウェイトはありますが、前(フェース寄り)のほうが重そうです。
ナイキのドライバーを思い出しました。
ウェイトのポジションは、この真ん中の位置です。
専用の工具を借りて、次は色々なポジションで試してみたいと思いました。
ネックは短めです。
キャロウェイらしい特徴といっていいと思います。
ネックに調整機能は搭載されていませんでした。
ソールのフェース寄りには、『JAILBREAK TECHNOLOGY』という文字があり、2つのパーツが組み込まれていました。
最初ウェイトかな?と思ったのですが、店員さんの話によると、これは2本の柱のようなものが組み込まれているのだということでした。
とても珍しいな・・・。と思いました。
最近はここの部分には溝を採用しているメーカーが多いですが、柱のようなものは、おそらくキャロウェイが初めてではないでしょうか?
さすがにクラブ研究が進んでいるキャロウェイだな・・・。と思いました。
白いヘッドが大流行したときも、その流れに乗らずオーソドックスな色で勝負していましたし、テーラーメイドをかなり意識しているのかな?と思いました。
流行に乗るのもいいですが、メーカー独自の開発がされていると興味が湧きます。
このソールの形状も独特です。
これにも大きな理由があるのではないでしょうか?
クラウンがカーボンコンポジットであることが分かりました。
最近は少しずつまた見かけるようになりました。
クリーブランドは昔、ここの部分をくり抜いていましたが、やはり見た目のこともあり、追随するメーカーは無かったように思います。
性能的にはとても優れていたのですが、あまり人気は出なかったように思います。
性能はもちろん、クラブには見た目がとても大切なのだと、改めて思いました。
こうすることで、低重心化が図れているのでしょうか?
クラウン全体ではなく、後方部分だけなので、テーラーメイドのドライバーを思い出しました。
シャロータイプのヘッドですが、キャロウェイらしい形状だと思いました。
他のメーカーのシャロータイプのドライバーとは、ちょっと形状が違っていました。
このオリジナルグリップはソフトで好感がもてます。
これまでのキャロウェイのグリップは、ハードなタイプが多く、私はもうひとつ馴染めなかったのですが、このグリップはとてもいい感じです。
『ゴツく』なく、手にしっとりと馴染みやすいです。
ハードヒットするドライバーだからこそ、どこかにソフトな部分が欲しいと、私はいつも思っています。
個性的な顔をしていました。
すごくいい顔をしているだろうと期待していたのが、違っていました。
最近では珍しい『後ろが垂れている』タイプです。
逃がすというよりは完全につかまえるイメージの出やすい顔をしています。
フェースアングルでつかまえるイメージを出すのではなく、お尻(後ろ)の形状でイメージさせるタイプのドライバーだと思いました。
一時期よく見られましたが、最近では珍しいです。
かなり前に試打した、テーラーメイドのバーナードローというドライバーを思い出しました。
あのドライバーはとても苦手で、全く打てませんでした。
しかし、このドライバーはバーナードローよりは易しそうな感じもします。
右に行かせたくない方には、好まれやすい顔といえるかもしれません。
素振りをしてみると、最初の印象よりは、かなり軽く感じましたが、特に驚くようなことはありませんでした。
シャフトフレックスは『S』ですが、かなり軟らかめのSです。
日本仕様だから、このように軟らかいのかもしれません。
海外仕様であれば、もっとしっかりしているかもしれません。
キャロウェイのクラブは海外仕様のクラブも購入しやすく、そのメリットは『価格の安さ』と『しっかりしたスペック』にあると思います。
ヘッドの色が違うこともありますが、性能的には変わらず、シャフトが大きく違います。
日本仕様を購入して後からリシャフトする方法もありますが、最初から海外仕様を購入してそのまま使うというのも『手』だと思います。
しっかり振っていきたい方。日本仕様のスペックでは物足りないと感じておられる方には、海外仕様が合いやすいかもしれません。
このドライバーも、色々なカスタムシャフトが用意されていると訊きました。
次回は是非そちらでも試してみたいと思いました。
ボールを前にして構えてみると、独特な顔をしていますが、それほど苦手意識は芽生えませんでした。
右から大きく回していくイメージが自然と芽生えました。
ヘッド後方の膨らみは目立ちますが、構えづらいというほどではありませんでした。
何となくですが、しっかりした球が打てそうだな・・・。と思いました。
それは『フェース面の見え具合』によるところが大きいように思いました。
ドライバーの中には、『左右同じように対応していけそうな顔』をしたモデルと、『逃がし気味のタイプ』。
そして『つかまりそうなタイプ』がありますが、このドライバーは最後のつかまりそうなタイプです。
私は少し右を向いて、右から回していくイメージで打ってみることにしました。
右にカットするイメージが殆ど出なかったので、右から回すことにしました。
試打を開始しました。
『打感』は、ややしっかりめでした。
もっと軽い感じを予想していたのですが、そうではなく、しっかりしていました。
これまでのキャロウェイのドライバーでは、なかなか感じられなかったフィーリングです。
フェースがブレずに、しっかりとボールを『咥えて運ぶ』感じといったらいいでしょうか?
フェースの弾きはとてもいいのですが、ただ単に弾くのではなく、グッと押し込んでいける感じがしました。
『音』は高めでした。
正直、私の好みの音では無かったのですが、元々ビッグバーサは甲高い音でしたし、後継モデルであるのであれば、その流れに沿っているのかな?と思いました。
初期のビッグバーサの音よりは、かなりおとなしめになっていますが、高いことに変わりはありません。
最近のドライバーでは、あまり耳にしない音でした。
高めではありますが、インパクトが緩むということはありませんでした。
私はもう少し落ち着いた音のほうが好きですが、この高めの音を好まれる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
『球のあがりやすさ』という点では、結構しっかりしていると思いました。
ロフト10.5度ですが、高く上がりすぎず強い弾道が打てました。
『骨太なタイプ』という感じの、しっかりしたドライバーです。
おそらく、『一桁ロフト』も用意されていると思いますが、この10.5度が『標準』という感じがしましたし、まずはこのロフトから試してみられるのがいいのではないでしょうか?
スペックを選べば、幅広い層に対応していけると思いますが、基本的には『ヒッター向け』という印象をもちました。
『安定性』は、まずまずでした。
それほど寛容さがあるとは思いませんでした。
もちろん、すごくシビアで気難しいというタイプではないのですが、今のドライバーの中では、それほど『易しさ重視』というタイプではないと思います。
大きなミスヒットを見逃してくれるようなタイプではなく、その答えがはっきりしている感じがしました。
『飛距離性能』は、かなり優れていました。
一球目から、これは何だ。凄いな・・・。と思いました。
つかまりのいい、押しの効いた強い球が頼もしく感じました。
低スピン性能も優れていると思います。
余計に吹き上がらないのがいいと思いました。
これまでとはちょっと違うな・・・。と思いました。
最近のキャロウェイのドライバーは、正直あまり変わり映えしない感じがしていました。
もちろん、高いレベルにはあるのですが、ニューモデルを試打しても、それほど大きな違いは無いように感じることもありました。
しかし、このドライバーは違っていました。
明らかにこれまでとは違う印象をもちました。
この違いはどこにあるのだろう・・・。と思いました。
おそらく、フェース寄りにあるという、『2本の柱』が大きな影響を与えているのだろうと思うのですが、詳しくは分かりません。
クラウンのカーボンコンポジットなど、あらゆる工夫による『総合的な凄さ』なのかもしれません。
ひとつ確実にいえるのは、フェースが仕事をしてくれるドライバーで、このドライバーのポテンシャルはとても高いということです。
『操作性』という点では、ちょっと難しく感じるところがありました。
かなりつかまりやすい感じがしたので、私にはフック系のほうが出やすいと思いました。
右に大きく曲げるのは少し難しく感じましたし、シャフトの動きが大きいので、タイミングがズレやすい感じがしました。
あまり細工をするタイプではないように感じました。
いいドライバーだな・・・。と思いました。
最初は黒と緑の組み合わせが綺麗で、所々にある工夫があるので、機能性が長けたドライバーなのかな?と思っていましたが、実際に球を打ってみると、かなり『飛び』に優れているということが分かりました。
これまでとは明らかに違うと思いました。
かなり高性能なドライバーです。
とても優れていると思ったので、いつかPRGRのドライバーと打ち比べてみたいと思いました。
オシャレなデザインと機能性。
そして、『飛距離のアドバンテージ』を得られやすいドライバーといっていいと思います。
今は『溝』のあるドライバーやFWが多いですが、いずれ、このドライバーのように『2本の柱』を入れたドライバーやFWが多くなるかもしれません。
コースでも試してみたくなりました。
キャロウェイ GBB EPIC STAR ドライバー
- 2017年2月28日
- キャロウェイ
- 次の記事へ
テーラーメイド M2 ドライバー