ゴルフクラブ試打日記。          

キャロウェイ EPIC FORGED STAR アイアン

キャロウェイ EPIC FORGED STAR アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブキャロウェイ EPIC FORGED STAR アイアン の7番 です。
Speeder EVOLUTION
シャフトは Speeder EVOLUTION です。
ロフトは26度、シャフトフレックスはSR、トルクは3.7、キックポイントは中調子 です。
正面
キャロウェイエピックシリーズの新しいアイアンです。
最初パッと見て、カッコいいアイアンだな・・・。と思いました。
キャロウェイといえば、世界トップクラスの深い研究と『ハイテク』が特徴ですが、このアイアンにも、そのエッセンスが凝縮されている感じがします。
キャロウェイには、海外メーカーらしい『合理的』な印象もあります。
側面
キャロウェイのアイアンはいろいろなタイプがあって幅広いですが、このアイアンの大きさは標準タイプといっていいと思います。
小顔タイプでもないですし、かといって大顔な感じもしません。
輪郭は丸みがあって、シャープさを感じさせません。
この丸みに親近感をもたれる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
彫りの深さ
彫りの深さはそれほどないですが、プクッと膨れている感じがしたので、何となく中空タイプなのかな?と思いました。
ギュッと詰まった感じは無く、どこかに『空洞』がありそうです。
トップライン
トップラインは少し厚めではありますが、極端ではありません。
これくらいの厚みがあるほうが、親近感をもつという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
最近は『ちょい厚』のトップラインが増えてきたような気がします。
FORGED
バックフェースには『FORGED』の文字がありました。
打感にも力を入れているのではないでしょうか?
それと、FORGEDの文字があると、売れやすいという戦略的なところもあるのかもしれません。
一口にフォージドといっても、今はいろいろなタイプがあります。
ソールにあるウェイトのようなもの
ソールにある、このパーツが大きな存在感を放っています。
配置されている場所から、おそらくウェイトで間違いないと思いますが、これだけ大きなものが付いているので、かなりの低重心・深重心が実現できているような気がします。
高重心アイアンで育った方は低重心のアイアンを打ったときに、何となく『ポコッ』といいますか、打ち損じた感覚をもたれた方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
今のアイアンは昔に比べ、かなり進化し、いろいろなパーツが組み合わさっています。
ワンピースタイプのアイアンは少数派になりました。
しかし、それでも一番贅沢だな・・・。と思えるのは、やはり『削り出し』です。
ソール幅
ソール幅は少し広く見えましたが、今のアイアンの中では標準的といったところでしょうか?
バックフェース部分に大きな丸みがあるのが特徴的で、キャロウェイらしい感じがします。
キャロウェイのアイアンは、こういうタイプが多いです。
『原型』を変えず、『詰め込むもの』で勝負している・・・。といったところでしょうか?
ネック長さ
ネックは少し短いです。
ヘッドも少し大きく見えたので、『やや寸胴タイプ』に見えました。
私はもうちょっとシュッとしているほうが好きですが、このままでも特に大きな不満はありません。
見とれることが無い代わりに、強い違和感などもありませんでした。
ミーリング無し
フェース面にミーリングはありませんでした。
ごく普通のシンプルなフェース面です。
ソールやバックフェースにはいろいろな工夫がされていますが、『唯一のボールとの接点』でもあるフェース面はシンプルですし、こういうアイアンが今は多いです。
フェース面はルールによって厳しく規制されているので、なかなか手を出しづらい部分なのかもしれません。
それと製造工程による『作業の手間』といった問題もあるのかもしれません。
こういったところが『ドライ』といいますか、海外メーカーらしいような気がします。
細かなところまでこだわるということに関していえば、やはり日本の地クラブメーカーに分があるような気がしますし、そこがまた魅力的でもあります。
振り感
素振りをしてみると軽量感があり、見た目とのギャップが少しありましたが、今はこういうタイプが多いので、特に気になることはありませんでした。
できればもっと重量があったほうがいいですし、スチールは無いかな・・・。と探したのですが、この一本しかなかったので、このまま試打することにしました。
スピーダーはドライバーに装着されるイメージが強いですが、ついにアイアンにも装着されるようになり、ちょっと驚きです。
かなり飛距離に力を入れているのではないか・・・。と思いました。
オリジナルグリップ
緑の色が美しいグリップです。
フィーリングもソフトで好感が持てます。
構え感
ボールを前にして構えてみた感じは、まずまずでした。
少しヘッドが大きく見えたのと、グースが利いていましたが、今はこういうタイプの顔を好まれる方が一番多いのではないでしょうか?
『セミラージ&セミグース』が今の主流といえるような気がします。
こうして構えていて、見とれてしまったり、すごくいいイメージが湯水のようにあふれ出る・・・。といったことはなく、普通に一定のテンションで構えていました。
テンションがすごくあがるといったこともなかったのですが、苦手意識などのマイナス的なこともありませんでした。
『淡々』といった表現が一番近いような気もします。
今に始まったことではないですが、かなりロフトが立っているので、7番には見えないのですが、こういったところはあまり気にしないようにしています。
『出球のイメージ』も出さず、こちらも『ドライ』で、ただ単に球を打つ・・・。といったことに意識を向けました。
試打を開始しました。
飛距離性能
まずは、このアイアンのもつ飛距離性能の高さを感じました。
これまでキャロウェイのエピックアイアンを試打してきて、はっきりとした『ディスタンス系』という認識をもっていたので、予想はしていたのですが、やはり凄いな・・・。と思いました。
明らかに『2番手以上』の飛びです。
アイアンというよりは、『ユーティリティアイアン』といったほうがいいのかもしれません。
このアイアンのロフトは26度ということで、私の感覚では『4番と5番の間』といったところです。
一昔前の7番アイアンよりも、10度もロフトが立っていることになります。
私は今でも、
2I=17~18度
3I=20~21度
4I=24度
5I=28度
6I=32度
7I=36度
8I=40度
9I=44度
PW=48度
AW=52度
SW=56度
LW=60度
という、ほぼ『4度ピッチ』の感覚が抜けないですし、また抜こうとも思っていません。
いくら時代が進化してもそれに流されず、ベースとなるものは常に自分の中にもっておきたいです。
Callaway EPIC FORGED STAR アイアン
なので、今のハイテクアイアンのロフト設定は驚きを隠せないですが、これも時代の流れで仕方ないのかもしれません。
時代は進み、技術も進化しましたが、やはりロフトを立てることが大前提になるのだな・・・。と改めて再確認しました。
『ノーマルロフト』で距離の出せるアイアンをメーカーが作ったら、私たちゴルファーにもインパクト大です。
このアイアンは、かなりよく飛びますが、私は試打をしていて、完全に『7番アイアン』ということを忘れ、『よく飛ぶ5番アイアン』という認識で球を打っていました。
ロフトが立っている強みといったらいいでしょうか?
力強い弾道が打てるアイアンです。
フェース面
『打感』は硬めで、あまり好みではありませんでしたが、これも仕方ないことなのかもしれません。
打つ前は、もっといい打感を予想していましたが、違いました。
ハイテク感のあるカッコいいアイアンですが、『フィーリング重視』というよりは、『ディスタンス重視』のアイアンです。
『打感の満足度』というのが、アイアンに限らずドライバーなど全ての番手にあるのですが、このアイアンは平均よりはちょっと下でした。
しかし、この打感も初めてではないですし、こういった打感が好きだという方もいらっしゃると思います。
トゥ側
球のあがりやすさは普通です。
ソールにウェイトが組み込まれていて、あがりやすい工夫がされていますが、どちらかといえばヒッタータイプの方に合いやすいような気がします。
タフなアイアンではないですが、『誰にでも』あがりやすいアイアンとはいえないと思いました。
これだけの低重心・深重心ということで、メーカーは違いますが、『リョーマ』を思い出しました。
バックフェース
『安定性』は普通です。
シビアさは全く感じさせないですし、大らかなところもありますが、『曲がりにくさ』で勝負しているアイアンではないと思います。
中・上級者向けのキャビティアイアンといったところでしょうか?
操作性
『操作性』は、まずまずです。
球の乗っかり感はあまりなく、バチーンと弾く感じが強いですが、曲げることは普通にできました。
球持ちの良さで、『乗せて運ぶ』といったことはできませんでしたが、直進性が高すぎて曲げにくいアイアンだとは思いませんでした。
左右どちらかというと、左へ曲げるほうが少し易しい感じがしました。
ヒール側
このアイアンの最大の特長は何といっても、飛距離性能の高さです。
これに尽きるといってもいいほどです。
メーカーも、かなりの研究を注ぎ込んでいるのではないでしょうか?
Callaway EPIC FORGED STAR アイアン
ロフトを立てて球のつかまりを良くするということに加え、『飛び系のシャフト』まで装着されています。
まさに『ヘッドとシャフトの共同作業』といったところでしょうか?
フェースも弾く感じが強いので、いろいろな工夫がされているのかもしれません。
Callaway EPIC FORGED STAR アイアン
今のアイアンは、ドライバーと同じように、『飛距離競争』の時代に入ったような気がします。
試打するアイアンの多くが『ディスタンス系』です。
昔のように、しっかりと打って飛ばすというよりも、軽めに振ってしっかりと距離を出していく・・・。というタイプのアイアンが多くなったように思います。
Callaway EPIC FORGED STAR アイアン
アイアンに対する考え方は人それぞれですが、これだけはっきりした性格のクラブを、メーカーが狙って開発しているのではないでしょうか?
打感などのフィーリングがあまり好きではなかったのですが、フィーリングを求めるのであれば、違うモデルを用意していますよ・・・。と、メーカーが言っているようです。
ちょっと前まで、ディスタンス系のアイアンは、割と『不格好』なものが多かったような印象があるのですが、最近はこのアイアンのようにシュッとしていてカッコいい物が増えてきました。
Callaway EPIC FORGED STAR アイアン
ビギナー向けのアイアンだとは思いませんでしたが、決してハードルが高いタイプではないので、ある程度経験を積んでこられ、アイアンにもとにかく飛距離を求めていきたいという方には、魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?