ゴルフクラブ試打日記。          

キャロウェイ XR PRO ドライバー

キャロウェイ XR PRO ドライバー
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは キャロウェイ XR PRO ドライバー です。
GRAPHITE DESIGN TourAD MJ-6
シャフトは GRAPHITE DESIGN TourAD MJ-6 です。
ロフトは9度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は61g、トルクは3.4、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は313g です。
正面
キャロウェイXRシリーズのドライバーです。
以前、XRを試打しましたが、今日はまた違うモデルです。
XRという新しい名前ですが、基本的には『X HOT』の流れを汲んでいるように思います。
側面
シャローすぎず、適度に厚みもあります。
すごくディープというほどでもなく、どちらかといえばシャローな印象が強いです。
PROという名前がついていても、それほどタフな設定にはなっていないように見えました。
ネック長さ
ネックの長さは適度にあります。
おそらく、XRと同じだと思います。
今度機会があれば、見比べてみたいと思いました。
ネックの調整システム
ネックには調整システムが搭載されていました。
ここも、XRと共通するところです。
私はそれほど重要視していませんが、やはりこの調整システムがあるか無いかで、購入の決め手にしておられる方も多いのではないでしょうか?
一応『標準』で試してみて、それを自分好みに微調整できるのは、とても素晴らしいシステムだと思います。
NSポジション
試打するのは、このNとSのポジションです。
ニュートラルとスタンダードということでいいのでしょうか?
ソールのウェイト
ソールの目立つ位置に、ひとつだけウェイトが配置されていました。
ここがXRとの一番の違いでしょうか?
ややフェース寄りになっているので、重心を前(フェース寄り)にもってきているのでしょうか?
専用の工具を使えば交換できそうです。
ウェイトには小さく『5』と表示されていました。
色々な重さのウェイトが用意されているのでしょうか?
顔
いい顔をしています。
キャロウェイにおける『もうひとつの顔』といえるでしょうか?
あの独特のクラウンマークのある顔も見慣れた感じがしますが、私はこのほうが好きです。
精悍な感じがして、いいイメージも出せそうです。
艶消しなのもいいです。
ブラックではないのですが、この色もいいな・・・。と思いました。
ただ、仕上げが少し粗く見えました。
均一感が無く、表現は良くないかもしれませんが、少し雑に見えました。
数年前に試打した、X HOT 3Deep を思い出しました。
質感が大きく劣る・・・。というほどではないのですが、少し気になってしまいました。
シャローバック
シャローバックタイプではありますが、クラウンも盛り上がっていて、塊感があります。
フェース高もあるので、『拳型』といいますか『ゲンコツ型』の印象も受けます。
ディープとシャローの組み合わせタイプといっていいでしょうか?
最近は色々なタイプのシャローヘッドドライバーがあります。
振り感
素振りをしてみても、いい感じです。
タイミングも取りやすいです。
粘るというよりは、少し走る感じがしますが、頼りなさはなく、タイミングも取りやすいです。
この黒いヘッドと、黄色いシャフトの相性はいいな・・・。と思いました。
『タイガーカラー』といっていいでしょうか?
構え感
ボールを前にして構えてみると、まず『短尺感』を感じました。
最近は46インチ以上を試打することも多く、それに慣れてしまったのか、このドライバーを構えたときに短く感じました。
私はこの短尺感に魅力を感じました。
ボールとの『立ち位置』も適正な感じがしますし、気持ちよく振り抜いていけそうです。
今はアスリートモデルと呼ばれるドライバーでも、なかなかここまで短く感じるものはありません。
やはり長くする必要性が今はあるのかもしれません。
昔に比べ、今はシャフトもすごく進化しているので、長尺であっても振りやすくなってきましたが、やはりどこか『遠慮』とまではいかなくても、気を遣っているところがあります。
気持ちよく振り切っていけるのは、私の場合『45インチ台』までのような気がします。
最近では珍しい『短尺モデル』なので、とても新鮮に思えました。
とはいっても、45インチでも昔から比べれば充分『長尺』なのですが・・・。
『腕の延長』として使っていけそうだな・・・。と思いました。
あまり長くなりすぎてしまうと、腕の延長ではなく、『別物』になってしまうことも多いです。
顔もいいので、構えやすさがさらにアップしました。
呼吸も浅くならずに、リラックスして構えることができました。
ドロー系、フェード系でいえば、どちらかというとドロー系のイメージが強く出ました。
私は左へのミスがすごく怖いのですが、このドライバーは気持ちよく振っていけそうだな・・・。と思いました。
試打を開始しました。
フェース面
『打感』は硬すぎず、適度なしっかり感があって良いと思いました。
ソフトという感じではないのですが、好感のもてるフィーリングです。
打球音
『音』は、やや高めで爽快感があって、いい感じだな・・・。と思いました。
トゥ側
『球のあがりやすさ』という点では、普通だと思いました。
PROという名前がありますし、結構ディープな感じもするので、すごくタフなのかな?と思っていましたが、実際はそれほどでもありませんでした。
中高弾道といったところでしょうか?
『ライナー系』というよりも、しっかりとキャリーを稼いで飛ばしていける感じがしました。
バックフェース
『安定性』という点でも、比較的標準的なタイプかな?と思いました。
『曲がりにくい』とか、『高い直進性』があって、なかなかブレにくい・・・。という感じはしなかったのですが、普通に打っている限り、球筋が大きく乱れることにはなりにくいような気がしました。
スイートエリアも、すごく広いとは思いませんが、打点も安定していました。
装着されているシャフトのおかげだったのかもしれません。
左へ大きく引っ掛かることもなく、気持ちよく振り切ることができました。
飛距離性能
『飛距離性能』は、キャロウェイらしいレベルの高さをもっているな・・・。と思いました。
『今トレンドの飛び』といったらいいでしょうか?
『流行系の飛び』といったほうがいいのかもしれません。
高すぎず低すぎず適度な高さで上がっていって、『スピン過多』を防いでいるように思いました。
『低スピン系』のドライバーだと思いますが、『タフ過ぎない』印象をもちました。
ドロップすることもなく、しっかりと前に進んでくれました。
操作性
『操作性』という点でも、いい感じでした。
左右どちらにも曲げるのが易しいドライバーです。
私がフッカーだからかもしれませんが、どちらかといえばフック系の球が打ちやすいと思いました。
ヒール側

今は大型ヘッド+長尺化が進んで、球がつかまりづらいドライバーも増えてきました。
それを改善する為にフェースを被せたり、調整機能を搭載させたりすることが多くなったように思います。
かなりハイテク化が進んで、プレイヤーにとって『かゆいところに手が届く』ドライバーが増えてきました。
どんどん便利になってきました。
メーカーの企業努力には、いつも頭が下がります。
私たちゴルファーは、大きな恩恵を受けています。
Callaway XR PRO DRIVER
このドライバーは調整機能が搭載されていますし、おそらく様々なハイテクが組み込まれているのだと思います。
ただ、それをあまり感じさせず、フィーリングを邪魔しないところに好感がもてました。
ヘッドもいいですし、最近では珍しい『45インチ』を採用しているのも、すごくいいことだと思いました。
ルールでは、長さも規制されているので、長尺化にも限界があります。
なので、『原点回帰』ではありませんが、昔のような長さにしてみるのも、すごくいいことなのではないでしょうか?
短くしたら飛距離を大きくロスしてしまいそう・・・。と思っておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、確かにタイミングがピッタリと合ってジャストミートできたときの飛距離はある程度落ちるかもしれません。
確率を問わず、『最大飛距離』を求めるのであれば、やはり長尺が有利だと思いますが、『方向性』だとか、『コントロールのしやすさ』ということで考えてみると、短くするのはとても効果的だと思います。
短くして平均飛距離が伸びた・・・。という例は、これまでもたくさんあります。
ゴルフは14本(以内)のクラブを使って打数を競うスポーツです。
しかし、これまではドライバーだけが先走りしてしまって、他のクラブとのスペック的な乖離が見られることもありました。
『ドライバーだけ特別』ということも多くあったように思います。
ゴルフが難しく、複雑になってしまいました。
しかし、このドライバーのように、『適度な長さ』と『いい顔』をしていると、他の番手のクラブとのつながりも良くなるだろうな・・・。と思いました。
Callaway XR PRO ドライバー
PROという名前が付いていますが、それほど敷居が高いドライバーだとは思いませんでした。
ただ、やはりヒッタータイプの方に合いやすいのは間違いないと思います。
長尺タイプを好まれる方には合いづらいところがあるかもしれません。
やや短めでしっかりと振り切ってラインを出していきたい方には、すごく合いやすいのではないでしょうか?
キャロウェイ XR PRO ドライバー
これまでキャロウェイの優れたドライバーにたくさん出会っているので、このドライバーを試打して驚くようなことは正直なく、ある程度予想できたのですが、いい印象のまま試打を終えることができました。
とても楽しく、このドライバーを試打することができました。
先ほども書きました通り、『難しすぎない』のも魅力のひとつだと思います。
昨年試打した BIG BERTHA ALPHA ドライバー よりも敷居が低くなっているように思いました。