今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは キャロウェイ X HOT PRO ユーティリティ です。
シャフトは NS PRO 950GH です。
ロフトは20度、クラブ長さは39.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は94g、トルクは2.1、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は384gです。
キャロウェイ X HOTのユーティリティです。
同じシリーズのドライバーやフェアウェイウッドとのデザインがよく似ています。
このモデルはPROモデルということですが、ノーマルモデルとどこが違うのでしょうか?
PROモデルとはいっても、あまり立体的な感じはせずに、むしろシャローな感じがします。
そういえば、先日試打したFWもシャローな印象が残っています。
ネックは、かなり長めです。
こういったところがPROモデルたる所以でしょうか?
キャロウェイといえば、どうしても『スルーボア』のイメージが抜けませんが、このクラブはノーマルです。
調整機能のような物も付いていませんでした。
顔はちょっと独特な感じがしました。
こういったオフセットが効いたUTは、これまでもたくさん出会ってきたのですが、予想していたのはストレートな顔でした。
FWの流れでいくと、とてもシンプルなストレートネックを予想していました。
正直いって、あまり好きな顔ではないのですが、UTはこのような顔が多いですし、たくさん試打してきたので、特に大きな苦手意識は芽生えませんでした。
この独特のトライアングルソールが個性的だな・・・。と思いました。
芝の抵抗が少なくて、抜けが良さそうです。
以前試打したキャスコのUTを思い出しました。
こういったシャローバック形状は、予想通りでした。
このシャローバックと、ロングネック形状の組み合わせが面白いと思いました。
素振りをしてみても、なかなかいい感じです。
試打クラブには、もうひとつカーボンシャフト装着モデルがあったのですが、私は迷わずこちらのスチールシャフト装着モデルを選びました。
NS PRO 950はアイアンで大人気のシャフトですが、むしろUTで、その威力を発揮するのではないかな?と思いました。
アイアンに近い感覚で振っていくことができました。
普段、アイアンでNS PROが装着してあると、私にはちょっと敷居が高いように感じることも多いのですが、今日は不思議とそういった苦手意識のようなものは芽生えませんでした。
あまり強く振らず、タイミング重視で振っていきました。
ボールを前にして構えてみても、やや構えづらい部分はあったのですが、それがミスショットを連想させるものではありませんでした。
何と言いますか、見とれるほどではないけれど、このまま素直に打っていけばいい・・・。と思うことができました。
繊細なイメージは出せなかったのですが、まずは様子を窺いながら打っていくことにしました。
試打を開始しました。
まず感じたのが、この『易しさ』です。
一球目から、とてもいい感じの、ほぼ真っ直ぐな球を打つことができました。
構えたときに、あまり鮮明なイメージを出すことができず、いわば『出たとこ勝負』的な感じで打っていったのですが、思っていた以上にいい球を打つことができました。
それから続けて何球も打ってみたのですが、球筋がすごく安定していました。
PROと名の付くクラブとは思えないほどの易しさを感じました。
『打感』はとてもソフトで好感がもてました。
フェアウェイウッドの打感とイメージが被るくらいグッドフィーリングです。
何とも言えないまろやかな感触が手に残りました。
『音』は、やや高めで小気味いい音が優しく耳に届きました。
集中力を高めてくれる音です。
この打感と音のおかげで、どんどん球筋が安定していきました。
球もあがりやすくて、タフな感じはしませんでした。
球を拾いやすく、出球を揃えていくことができました。
ロフトが『20度』ということは、私の感覚では『2番アイアンと3番アイアンの間』くらいになるのですが、これだけ簡単に球が上がってくれるのであれば、ロングアイアンが姿を消しても仕方ないのかな?と思えるほどでした。
『横から払う』というよりも、結構打ち込んでいって球が上がってくれました。
形状的にはUTですが、打つイメージとしては限りなくアイアンに近いと感じました。
『飛距離性能』という点でも、優れていると思いました。
球が途中から吹き上がることなく、ほぼライナーに近い感じで飛んでいってくれました。
ライナー系で飛んでいくのですが、途中から球がドロップすることなく、確実に前に進んでくれました。
強めに打ちこんでいっても、それほどスピンが掛かり過ぎなかったので、魅力を感じました。
このロフト(20度)ですし、結構スピンが低いように感じたので、ヒッタータイプの方に合いやすいのかもしれません。
『操作性』も良いと思いました。
左右に曲げることも難しくありません。
構えたときの印象以上に球を拾いやすかったですし、余計な神経を使わなくてもいいクラブだと思いました。
今日は最初から最後まで、ずっと直打ちで試してみたのですが、このほうがいいように感じられました。
もちろん、ティアップしてもいい感じで打てただろうと思うのですが、今日はあまりティアップする気になれませんでした。
パー5のセカンドをイメージして、ずっと打っていきました。
先日試打した アイアンタイプのユーティリティ とはまた違った感じでしたが、いい印象を残したまま試打を終えることができました。
顔を見たときは、正直あまり期待はしていなかったのですが、試打してみると、どんどんいい印象が強まっていきました。
『易しい』という印象が一番強く残りました。
見惚れるほどの美しさを感じることはなかったのですが、また機会があれば試打してみたいです。
そしてノーマルモデルと打ち比べてみたいと思いました。
キャロウェイ X HOT PRO ユーティリティ
- 2013年6月10日
- キャロウェイ