今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは キャロウェイ X HOT PRO フェアウェイウッド です。
シャフトは X HOT 60W です。
ロフトは13.5度、クラブ長さは42.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は53g、トルクは5.4、バランスはD1、キックポイントは先調子、クラブ総重量は320gです。
キャロウェイ X HOTシリーズのフェアウェイウッドです。
先日 ノーマルモデル を試打したのですが、今日は『PRO』という名が付いているモデルです。
こうして見る限り、それほど大きな違いは見られません。
黒と白の色使いがとても綺麗です。
やはり、黒いヘッドというのは、とても美しいです。
キャロウェイのフェアウェイウッドといえば、やはりこのように円盤を連想させる『シャローさ』が大きな特徴です。
キャロウェイは、その年ごとに色々なブランドと登場させたりさせなかったりしますが、今はこの『X HOT』と『RAZR FIT』、『LEGACY』の3つがメインでしょうか?
ディープ系もたまに見かけますが、キャロウェイは基本的に『シャロー系』が多いように思います。
ビッグバーサシリーズに一番近いのは、この『X HOT』シリーズではないでしょうか?
ネックの長さはしっかりとあります。
これも、ノーマルモデルと共通するところだと思います。
ネックに『調整システム』が搭載されていないところが新鮮に感じられました。
ライバルメーカーである、テーラーメイドやナイキのフェアウェイウッドは『これでもか』といえるほど複雑な調整システムが搭載されていますが、このキャロウェイのフェアウェイウッドはとてもシンプルです。
私はこういったタイプに好感が持てますが、自分で調整したい方には、ちょっと物足りないところがあるのかもしれません。
ネックに『PRO』と記されていたのが、とても印象的でした。
いかにも敷居が高そうに感じさせますが、ヘッド自体はかなりシャローですし、それほど敷居は高くないような気がしました。
『PRO』となっていても、このシャローバックは健在です。
かなりのシャローです。
これは以前試打したノーマルタイプと変わらないのではないか?と思いました。
ロフト(13.5度)からいって、おそらく3Wでいいと思うのですが、できればもう少しディープ感があってもいいのかな?と思いました。
しかし、今は『シャロー全盛』ですし、頼りになるシャローヘッドもたくさんあるので、あまり気にしないほうがいいのかもしれません。
このフェース面のデザインが、ノーマルモデルと違っていることに気づきました。
ノーマルモデルは、ちょっと独特なデザインでしたが、このPROモデルはオーソドックスです。
私はこういったデザインのほうが好きですし、これまでたくさん経験しているせいか安心感があります。
ノーマルモデルは、もうちょっと『面長感』があったように思うのですが、このモデルはそれが少し解消されているように見えます。
今度同時に試打する機会があれば、見比べてみたいと思いました。
ソールの『溝』には『SPEED FRAME FACE CUP』と記されていました。
これはノーマルモデルと共通するところだと思います。
やはり、これが『飛びの秘密』なのでしょうか?
『顔』もオーソドックスな感じで、とても好感がもてます。
ノーマルモデルよりも、『小顔感』があります。
『スプーン』というよりも『クリーク』に近いヘッドの大きさです。
最近はフェアウェイウッドでも、少しずつサイズが大きくなっているように感じることもあるのですが、『直打ち』することも多いフェアウェイウッドは、あまり大きくなり過ぎてしまうと逆に難易度が上がってしまいます。
そういったことを考えてみても、このクラブにはとても好感がもてました。
私は基本的に『小顔』が好きです。
ボールを大きく見せてくれるクラブが好きです。
素振りをしてみた感じは、ちょっと物足りないな・・・。と思いました。
せっかく『PRO』と名が付いているのだから、もうちょっとしっかりしたシャフトでもいいんじゃないかな?と思いました。
重量的にも『不足感』がありますし、硬さも足りません。
もちろん、人によって感じ方は様々だとは思いますが、私はこのヘッドとシャフトとのセッティングは、必ずしも合っているとは思えませんでした。
ただ、このクラブは他にも、今人気の高いシャフトもラインアップされているのだそうなので、そちらを試すとまた違う印象になったような気がします。
今度、是非そちらも試してみたいと思いました。
ボールを前にして構えてみても、この『小顔感』がたまりません。
すごく心地いい感じがしました。
先ほども書きましたが、『スプーン』を構えているようには思えません。
まるで『クリーク』を構えているようです。
しかし、フェース面を見ると、しっかりと立っているので、やはりスプーンなんだな・・・。と思ってしまうのですが、この『フェース面の見え具合』と『小顔感』のアンバランスさが面白いな・・・。と思いました。
人によっては、この『小顔感』に多少の不安を感じられるかもしれません。
ノーマルモデルのほうが少し大きく見えるので、安心感を得られやすいかもしれません。
実際はそれほど大きな違いではないような気もするのですが、こうして構えてみると、この『PROモデル』の小顔感は際立っています。
構えたときにヘッドが大きすぎると、ターゲットに対する『アバウトさ』が出てしまうこともあるのですが、今日はそんなことは感じませんでした。
いい感じでラインをイメージすることができましたし、『ターゲットへ運んでいく』という感覚をもつことができました。
『逃がし系』の顔に見えたので、左への不安感が無かったのも、好印象に感じた要因のひとつだと思います。
最初はティアップせずに、マットの上から直打ちで試してみることにしました。
試打を開始しました。
まず感じたのが、その『打感の良さ』です。
『吸い付くような』といいますか、すごく柔らかい打感です。
ガーンと手に響く・・・。というよりは、『しっとり』とした感じがします。
以前ノーマルモデルを試打したときに、その独特の打感が印象的だったので、このPROモデルにもあまり期待はしていなかったのですが、その予想をいい意味で裏切るグッドフィーリングです。
すごくいいな・・・。と思いました。
ひょっとすると、同じシリーズのフェアウェイウッドでも、ノーマルモデルとPROモデルでは、フェース面やヘッド全体の材質が違っているのか?と思い、店員さんに尋ねてみたのですが、『同じ』ということでした。
ではどこで、この打感の違いがでるのでしょうか?
フェース面のデザインが違いますが、これも打感に関係しているのでしょうか?
このキャロウェイのX HOTフェアウェイウッドは『飛距離がでる』ということで、とても人気が高くて品薄状態が続いている・・・。ということを聞いたことがあるのですが、私はノーマルモデルを試打したときの打感が気になっていて、正直あまり購買意欲は湧きませんでした。
しかし、この打感ならば購買意欲が刺激されます。
この打感は不思議な感じがしましたが、とても好感がもてます。
『飛距離性能』も大切ですが、それよりもまず『打感』が良くないと、楽しくないですし、コントロールが利きません。
もちろん、ノーマルモデルの打感もいい・・・。という方もたくさんいらっしゃると思うのですが、あくまでも私の中では『打感』という点において、この『PROモデル』の『圧勝』でした。
『音』も小さめで、とてもいいです。
すごく落ち着いて一球一球を大切に打っていくことができました。
このクラブに対する好感度がどんどんアップしていきました。
『球のあがりやすさ』という点では、このシャローヘッドでありながら、かなり『タフ』なほうだと思います。
ある程度以上のヘッドスピードは必要となってくると思います。
打つ前は高い弾道を予想していたのですが、思っていた以上にライナー系の球が出たので、少し意外でした。
しかし、私はこの弾道が好きですし、実戦でも試したくなります。
球のあがりやすいFWだとは思いませんが、この試打クラブのロフトがかなり立っているので、そう感じたのかもしれません。
普通の『15度』とか『17度』といったロフトであれば、もっとあがりやすく感じたような気がします。
今度、違うロフトでも試してみたいと思いました。
『安定性』という点では、標準的・・・。といいますか、特にシビアな感じはしませんでした。
『PRO』とはなっていても、かなりシャローなので、ある程度の易しさは持ち合わせているように思います。
小顔感はありますが、こういった感じ方はノーマルモデルと共通するところのように思います。
『飛距離性能』という点では、かなりのアドバンテージを感じました。
最初は直打ちから試してみたのですが、いい感じで飛んでいってくれるので、ティアップして打ってみても、とてもいい印象をもちました。
『爆飛びスプーン』といっていいのかな?と思いました。
直打ちでは球が浮ききらないと感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
球を浮かせることができる方には、かなり魅力的なFWといえるのではないでしょうか?
ティアップしたら、かなり球を浮かせ易くなりますし、迷わずティショットで使えます。
これまで、こういったシャロー系の強いクラブは前に進む推進力よりも、上にあがる『浮揚力』のほうが強すぎる感じがして、あまり好感がもてなかった物が多かったのですが、このクラブは明らかに『推進力』のほうが強く感じられます。
最近、よく見かけるようになった『頼れるシャロー』といっていいように思います。
球が吹き上がらずに、確実に前へ前へと、ボールを押し運んでくれます。
物理的な違いなどはよく解らないのですが、打感がいい分、ノーマルモデルよりも、このPROモデルのほうが飛距離が出せているように感じました。
実際は打ち比べてみないと解りませんが、今日の感じだと、私はこのPROモデルのほうが好感がもてました。
物理的な性能だけでなく、プレイヤーの『士気』を高めてくれるクラブが距離を出せるクラブだといっていいように思います。
飛距離における『エンジン』は、あくまでも『プレイヤー自身のスキル』だと思います。
プレイヤーのスキルをいかんなく発揮させてくれるクラブというのが、優れたクラブなのだと思います。
そういった点で考えてみても、このPROモデルのほうがポテンシャルの高さを感じました。
『操作性』という点では、どちらかというと『フェード系』のほうが打ち易いタイプのように感じました。
もちろん、球をつかまえていけばしっかりと反応してくれますが、普通に打っていく感じでは、フェード系のほうが自然なのではないかな?と思いました。
球が引っかかる感じがしないので、フッカーである私は安心できますし、気持ちよく振り抜いていけるので、それが結果的に距離も出せているのかな?と思いました。
スライス系が持ち球の方でも、このクラブはそれほど難し過ぎないのではないでしょうか?
程よい小顔感が、操作性を高めてくれます。
自然に球がつかまるタイプではありませんが、練習を積んでつかまる球を打てるようになりたい・・・。という方にも試してみられる価値は充分にあるのではないでしょうか?
一方的に球が右に逃げやすいとは感じなかったので、『球筋矯正』にも一役買ってくれそうです。
今流行の『X HOT』に対して、好感度がぐっと増した一日でした。
やはり、打感が良かったことが、その一番の要因です。
適度な『小顔』も、好印象でした。
飛距離はすごく出るのですが、試打している間、ずっと『クリーク』を打っているような感覚をもちました。
かなり強いライナー系が打てるFWだと思いました。
性格が尖っているので、あくまでも『万人向け』というクラブでありません。
そういった意味でも、人によって好みが分かれるところだと思います。
これまで通り、『深重心』のFWのほうが打ち易い・・・。という方もたくさんいらっしゃると思います。
『低スピン』であれば、必ずしもいいとはいえないのだと思います。
それでなくても、今のボールは低スピンが増えてきました。
私は普段、スピン系のボールを愛用しているのですが、このクラブの『低スピン性能』と、ディスタンス系のボールの『低スピン性能』が組み合わさったときは、どのような球が飛び出すのか、興味があります。
ただ残念だったのが、先ほども書きましたが、装着されている『シャフトとのマッチング』です。
おそらく、この『X HOT 60W』が純正だと思うのですが、私は物足りなさを感じました。
違うシャフトのほうが易しく感じたように思いますし、このヘッドのポテンシャルを、より高く発揮できるのではないかな?と思いました。
スプーンは確かに『距離』を求めていきたいクラブだと思いますが、その一方で『扱いやすさ』といいますか、ある程度の『融通』が利いて欲しいと思っています。
そういった点で、私が今使っているFWはとても易しく感じています。
このX HOT PROが、どれだけ融通が利いてくれるのか、実際に何度も試してみないと解りませんが、今日の感じだと、慣れるまでに少し時間が掛かりそうな予感がしました。
しかし、全体的にはとてもいい印象が残ったので、違うロフトでも試してみたいですし、ライバルメーカーのFWと打ち比べてみたいです。
テーラーメイドの『白』、ナイキの『赤』・・・。と、色々な色がありますが、改めて『黒の良さ』を実感しました。
キャロウェイ X HOT PRO フェアウェイウッド
- 2013年4月29日
- キャロウェイ
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