ゴルフクラブ試打日記。          

キャロウェイ X HOT フェアウェイウッド

キャロウェイ X HOT フェアウェイウッド 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは キャロウェイ X HOT フェアウェイウッド です。
X HOT 60W

シャフトは X HOT 60W です。
ロフトは15度、クラブ長さは43インチ、シャフトフレックスはS、クラブ総重量は317gです。
顔

キャロウェイ X HOT という名前のフェアウェイウッドです。
名前はシンプルですが、今とても評判のFWなのだということを聞きました。
キャロウェイで『HOT』といえば昔、一世を風靡した『ERC HOT』を思い出します。
今はフェアウェイウッドも白いヘッドが増えていくなかで、このX HOTはオーソドックスな黒です。
白いヘッドもいいですが、私はやはり黒いヘッドに魅力を感じます。
側面

キャロウェイのクラブに初めて出会ったのは、私は初代の『ビッグバーサ』だったのですが、その時に驚いたのは、その個性的なまでの『シャロー感』です。
『キャロウェイ=シャロー』という図式がすっかり出来上がっていました。
そのシャローヘッドでありながら、すごく飛ばしてくれるので、人気がありました。
ビッグバーサという強烈な個性を発揮するクラブが登場したからこそ、ゼクシオというロングセラーブランドが誕生したのではないでしょうか?
キャロウェイは最初、日本ではダンロップから発売されていたので、そのように感じます。
今回のこのニューFWも、キャロウェイらしく、かなりシャローに見えます。
『立体的』というよりは、明らかに『円盤』のような薄さがあります。
今はシャローヘッドでも、高性能な物が多いので、このクラブもきっとそうなんだろう・・・。と思いながら見つめていました。
ソールの溝
 
ソールには、溝がありました。
昨年大ヒットした、テーラーメイドのRBZを思い出します。
やはり、同じ効果が期待できるのでしょうか?
ただ、RBZの溝よりは浅いです。
これが大きな特徴なのでしょうか?
こういった溝はテーラーメイド以外にも、プロギアやナイキのクラブを思い出します。
これからも、他のメーカーから、同様に溝のあるFWが登場してくるのでしょうか?
顔

顔がすごく良かったので、ホッとしました。
性能を追求するあまり、異型なヘッドもこれまでたくさん見てきたので、このクラブはどんなんだろう?と思っていましたが、すごく安心できる顔です。
やはり、こういった『オーソドックスさ』の中から高性能を求めていきたいと思っています。
いくら物理的な性能が良くても、違和感があれば、一気にマイナスになってしまいます。
シャローバック

かなりのシャローバックです。
ヘッド後方が『とんがっている』といったほうがいいかもしれません。
これも、球があがりやすくなる工夫なのでしょうか?
ネック長さ

ネックの長さが、結構あるのが少し意外でした。
キャロウェイといえば、どうしても『スルーボア』のイメージが未だに抜けないですし、ホーゼルがあったとしても、『ショートホーゼル』というイメージが私の中ですっかり定着しています。
なので、この長さは、ある意味新鮮に見えました。
クラブ研究という点でも、世界トップクラスといえるキャロウェイなので、この長さにもきちんとした計算があるのだと思います。
構え感

ボールを前にして構えてみても、すごくいい感じでした。
意外なほどのオーソドックス感に、ちょっと拍子抜けしてしまいました。
評判のクラブですが、奇をてらった感じは一切なく、これまでたくさん経験してきたような馴染み深い顔をしています。
シャローヘッドではありますが、こうして構えていても、それを強く感じさせないところがいいです。
ただ、ボールを左右に打ち分けるような雰囲気はあまりなく、どちらかといえば真っ直ぐに近い軌道をイメージできました。
ティアップして打つか、それともマットの上から直打ちするか、迷ったのですが、今日は直打ちしたい気分だったので、このまま直打ちすることにしました。
試打を開始しました。
フェース面
打感は思っていたよりも、しっかりとした感じがありました。
打つ前は、もっと柔らかくて強く弾く感じなのかな?と思っていたのですが、実際はやや『ゴツン』と手に響いてくる感じでした。
勿論、手首を痛めてしまいそうな打感ではないですし、フルショットしても、何の不具合もありませんが、意外なほど『ゴツイ打感』でした。
聞くところによると、このFWもやはりRBZのような『低スピン』がウリなのだそうですが、やはり低スピン系になると、こういった打感になりやすいのかな?と思いました。
強い不満はありませんが、思わずスキップしたくなるような、楽しい打感ではありませんでした。
打球音

『音』も、少しおとなしめでした。
これならば、いくらでも振っていけます。
私は高すぎたり、大きすぎたりする音は苦手なので、このシブめの音には安心感があります。
音でショットが邪魔されるのは大きなマイナスだと思いますし、最近はそういったクラブがすごく少なくなってきました。
私は強くヒットするタイプなので、音が大きくなり過ぎないクラブが好きなのですが、人によっては、このクラブの音はもう少し大きいほうがいい・・・。という方もいらっしゃるかもしれません。
トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、このシャロー形状らしい球の浮きやすさを感じました。
『飛ぶ』という評判のFWだそうですが、特別タフな感じはしませんでした。
『スプーン』ではありますが、直打ちからでも、充分球をあげてくれました。
バックフェース

『安定性』という点でも、特にシビアに感じることもなく、普通といった感じでした。
この円盤のようなヘッドが、大きな寛容性を生み出しているのかもしれません。
これくらいの薄さの強いヘッドなので、ティアップして打つよりも、今日のように直打ちのほうが易しいのかな?と思いました。
最近はFWでもウェイトが組み込まれているものが多いのですが、このクラブには見当たりません。
しかし、決して難しいFWではないと思います。
飛距離性能

『飛距離性能』という点では、すごくいい感じでした。
打つ前は『高~くあがって、途中から失速して終わり』というタイプかな?と、ヘッドの形状を見て思っていたのですが、実際はもっとしっかりとした印象をもちました。
何と言いますか、『球が粘ってくれる感じ』といったらいいでしょうか?
これまでだと、こういったシャロー系のきついクラブは、途中からボールが前に進む力が上に吹き上がる力に分散されて距離をロスしていく感じがすごくしていたのですが、今日はちょっと様子が違っていました。
ボールがグングン前に進んでくれました。
ここまでシャローだと、いつもなら、あまり叩く気がしないのですが、今日は気持ちよく叩いていくことができました。
ただ、この飛距離という点では、正直、かなり好みが分かれると思います。
このシャローヘッドでも、高さが出しづらい・・・。と感じられる方も少なくないのではないでしょうか?
ドロップする感じのある方もいらっしゃるかもしれません。
シャロー感がありながらも、少し敷居の高さが感じられるFWなのかもしれません。
ただ、昨年大ヒットしたRBZよりは、直打ちでも球が拾いやすくて浮きやすくなっていると思います。
RBZはティアップして打つぶんには良かったけれど、直打ちでは球が浮きづらかった・・・。という方も結構いらっしゃるのではないでしょうか?
そういった方は、このキャロウェイのX HOTを試してみられてはいかがでしょうか?
易しく感じられる方は多いと思います。
操作性

『操作性』という点では、あまり意図的に大きく曲げることはできませんでしたが、とりあえず左右に曲げることはできました。
ただ、できればあまり曲げたくないタイプのクラブです。
こういったところは、やはりシャローヘッドの大きな特徴のひとつなのかもしれません。
ヒール側

噂通りの低スピン系FWといえるのでしょうか?
距離性能も高いとは思いますが、それ以上に気に入ったのが、高さを抑えやすいところです。
これならば、それほど抑え込んでいかなくても、いい感じの弾道になるので、易しく感じます。
もっと強く振って距離を稼ごうと思えば、やはりシャフトにこだわる必要があると思いますが、このオリジナルのシャフトも、結構走りやすいタイプですし、このままでいい・・・。という方も多いような気がします。
キャロウェイ X HOT フェアウェイウッド

実際に打ち比べてみないと詳しくは解りませんが、おそらくRBZよりも敷居は低くなっているのではないでしょうか?
球は浮きやすくなっていると思います。
飛距離性能ではどちらが秀でているかはちょっと解りませんが、おそらく『一発の飛び』ならばRBZで、『安定したまとまった飛び』では、このX HOTなのではないかな?と思いました。
Callaway x HOT FW

打感や音がもっと私の好みに合っていれば、さらにテンションがあがったような気がするのですが、今日は落ち着いた感じで淡々と試打を行いました。
購買意欲も多少は湧きましたが、それ以上にもっと長い時間試してみたい・・・。という思いのほうが強くなりました。
とても構えやすかったので、コースでも試してみたいと思いました。
かなりシャロー感の強いクラブですが、どちらかといえばヒッタータイプの方に合いやすいフェアウェイウッドだと思います。
やはり、今年は例年以上に各メーカーによる『フェアウェイウッド競争』が熾烈になってくるのでしょうか?
『構えやすさ』と『飛距離性能』『オートマチック感』の強いFWでした。