今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは キャロウェイ RAZR FIT ドライバー です。
シャフトは FUBUKI K 60 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は60g、トルクは3.7、バランスはD3、キックポイントは中元調子、クラブ総重量は318gです。
キャロウェイらしい、高機能さが見て取れるドライバーです。
こういった工夫は、今では『常識』となりつつありますし、これからは『カスタムフィット』が当たり前の時代がやってくるのでしょうか? 
ネックのところに、工具が挿しこめるようになっているところは、これまでのチューニング機能付きドライバーと共通するところだと思います。
それ以外には、このトゥ側とヒール側の2つのウェイトがとても特徴的でした。
ヒール側のウェイトには『6』でしょうか?それとも『9』でしょうか?
数字が記されています。
『6』か『9』か、はっきりしませんでしたが、いずれにせよ、ウェイトの重さを示しているのだと思います。
トゥ側には、『2』とありました。
おそらく『2g』ということでいいと思うのですが、トゥ側のほうが軽いということは、重心距離を短めにして、球がつかまりやすくなっているのでしょうか?
どちらかといえば、シャロー形状だと思ったのですが、今はシャロー系がとても多いので、それらの中では、やや厚みがあるほうといっていいのかもしれません。
今は、やはりディープ系よりもシャロー系のほうが受け入れられやすい時代なのだと思います。
試打クラブなので、当然『S』ポジションで試打を行うことにしました。
色々なポジションで機能が変わると思うのですが、本来はこの『S』が一番、クラブとしてのパフォーマンスが発揮されるのではないかな?と思いました。
この顔を見て、すごく好感度が増しました。
顔を見るまでは、おそらく『機能性』を重視し過ぎる設計になっていて、顔は犠牲になっているのではないかな?と思っていました。
しかし、この顔はとても美形です。
キャロウェイらしい整った美しい顔だと思いますし、これまでの『レガシーツアー』や『レガシーブラック』の流れを汲んでいる端正な顔立ちをしていました。
私はこの顔は大好きです。
フェースが被っているようには見えませんでしたが、とても球がつかまりやすそうな印象を受けました。
ヘッドはそれほど大きくは見えなかったのですが、店員さんから『450㎤』と教えてもらいました。
シャープな形状だからでしょうか?
コンパクト感を感じました。
素振りをしても、とても振りやすいと思いました。
特別ハードなセッティングだとは思いませんでしたし、むしろ敷居の低い感じがしました。
この好印象はFUBUKIというシャフトにあるように思いました。
タイミングも取りやすかったですし、自然に振り切っていくことができました。
このシャフトは、つい先日、他のメーカーのドライバーでも試しているので、そのいい印象が残っています。
ボールを前にして構えてみても、とても安心感が得られました。
これから打つボールの軌道がとても鮮明にイメージできました。
ヘッドが大きすぎると感じたり、異型だと、なかなかイメージできないときもありますし、イメージできてもボヤけてしまうことが多いのですが、今日はとてもクリアに頭の中に浮かんできました。
これまで経験した『レガシーツアー』や『レガシーブラック』のイメージのまま振っていこう・・・。と思いました。
あまりにも美しい顔立ちのせいか、このドライバーが『カスタムチューニング機能付きドライバー』であることを忘れていました。
とてもシンプルでフィーリング重視のドライバーだと、すっかり思い込んでいました。
試打を開始しました。
『打感』はとても好感がもてました。
『弾き感』も感じられましたし、打っていて爽快感を得られます。
こういった高フィーリングは昨年の『レガシーブラック』に通ずるところがあるような気がします。
『音』にも、いい印象をもちました。
割とはっきりとした音ですが、とても気持ちよく叩いていけます。
『音』でショットの成否を判断する材料になると思いますし、音が良いとどんどんいいショットが量産できるように思うのですが、そういった意味では、このドライバーの音には、ショットを良くしてくれる効果があるように思いました。
初めて見たときは、いかにも『機能性重視』のドライバーで、『フィーリング』は後回しになっているような気がして、それほど期待はしていなかったのですが、私はこのチューニング機能よりも『フィーリングの良さ』を気に入りました。
『構えやすさ』『打感』『音』がハイレベルなドライバーだと思いました。
『球のあがりやすさ』という点でも、この形状通り、イージーに感じられました。
タフさは感じませんでした。
レガシーブラックを更に上げやすくしているのではないかな?と思いました。
『叩いていける高弾道』といったらいいでしょうか?
『吹き上がり感』を感じなかったので、気持ちよく振りきっていくことができました。
『安定性』という点では、『セミオートマチック系』といったらいいでしょうか?
シャフトもしっかりしているせいか、球が引っかからないですし、直進性の高いドライバーだと思いました。
ヘッド自体の性能も優れていると思いますし、今回は2つのウェイトは交換せずに、そのまま打ったのですが、このウェイトを交換すると、どのような弾道になるのか、とても興味があります。
極端な『ワイドスイートエリア』だとは思わなかったのですが、普通に打っている限り、大きなケガにはつながりにくい感じがしました。
何と言いますか、『ミスを容認する』というよりも、『ミスが出にくい』ドライバーだと思いました。
球も比較的つかまりやすいと思いましたが、フッカーの私でも難しいと感じることはありませんでした。
FUBUKIというシャフトがとても振りやすく感じられました。
『飛距離性能』という点では、とても好感がもてました。
イージーな印象のあるドライバーですが、どちらかといえば、やはりヒッタータイプの方に合いやすいドライバーだと思いますし、ヒッターの方が使われると、かなりのアドバンテージを得られるのではないでしょうか?
直進性も強いですし、球も程よくあがり、『低スピン系』の球で飛んでいってくれるので、余分なロスを抑えていけるように感じました。
やはり『叩けるドライバー』というのは、飛距離においても、とても大きなパフォーマンスを発揮してくれます。
『操作性』という点では、この『顔』が良かったせいか、とても扱いやすい感じがしました。
あまり操作をしないで、自然なままで普段は打っていきたいのですが、一応左右に曲げてみることにも挑戦しました。
どちらかに偏っていないですし変なクセがないので、持ち球がドロー系の方でもフェード系の方でも、自身を持って攻めていけるのではないでしょうか?
いい意味で中立な立場のドライバーだと思いました。
このヘッドとシャフトの相性も抜群だと思いました。
私はこのままの状態がベストのような気がするのですが、ウェイトを交換したり、それ以外のチューニングを行うことによって、多くの方のニーズに応えてくれそうな予感がします。
私は昨年出会った『レガシーブラック』をとても気に入っているのですが、今回のこの『レイザーフィット』というドライバーはもっと敷居が低い感じがして気に入りました。
敷居が低くなると、これまではそのクラブのパフォーマンスが低下してしまうこともよくあったように思うのですが、このドライバーにはそういったものを感じませんでした。
もし、私がこのドライバーを購入したら、とりあえずは色々な調整を楽しんでみるだろうと思うのですが、おそらく購入したままの『ノーマル』な状態に戻すような気がします。
シャローヘッドがまだ出始めの頃は、ディープヘッドに比べて、飛距離性能などにも物足りなさを感じていたものですが、最近のシャローヘッドドライバーは、本当に高性能になりました。
それでいて、敷居は低くなっているので、私たちは大きな恩恵を受けているのだと思います。
カッコ良さと見た目以上の親しみやすさ、そして豊富なチューニング機能がついた、このドライバーを多くの方に試していただきたいです。
キャロウェイ RAZR FIT ドライバー
- 2012年2月22日
- キャロウェイ
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