今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは キャロウェイ APEX ユーティリティ アイアン です。
シャフトは N.S.PRO 950GH です。
ロフトは21度、クラブ長さは39.25インチ、シャフトフレックスはS、トルクは2.1、キックポイントは中調子、バランスはD1、クラブ総重量は389gです。
キャロウェイのアイアン型ユーティリティです。
アイアン型ユーティリティを作っているメーカーはそれほど多くないですが、キャロウェイは発表してくれているので、いつも嬉しく思っています。
今、ユーティリティは『ウッド型』や『中間型』が大部分を占めると思うのですが、私はウッド系よりも、アイアンやウェッジのほうが好きなので、アイアン型ユーティリティにはすごく魅力を感じます。
今のウッド型や中間型ユーティリティの球のあがりやすさは特筆すべきものがありますが、やはり『狙う』『ラインを出す』ということで考えてみると、私はアイアン型に魅力を感じます。
なので、このクラブを一目見て、すぐに試打してみよう・・・。と思いました。
全体的な形状は、すごくオーソドックスな感じがします。
厚ぼったくなく、スッキリしています。
『アイアン』という認識をもてるクラブだと思いました。
アイアン型ユーティリティで、なかなかこのように思えるクラブはありません。
以前試打したことのある、『RAZR X MUSCLE アイアン』とデザインがすごく似ているな・・・。と思いました。
彫りの深さは浅いです。
バックフェースの形状でいうと、『ハーフキャビティ』ということでいいかな?と思いました。
アイアン型ではありますが、『中空構造』であることは、想像に難くありません。
ソール幅はアイアン型ユーティリティとしては、普通だと思いました。
21度ということは『3番』という認識でいいでしょうか?
ユーティリティで、一番求められているロフト角のような気がします。
最近はユーティリティでも、ウェッジのように『ロフト表示』される物が多くなりました。
ソールにはウェイトがひとつ配置されていました。
目的はだいたい解ります。
他のメーカーのクラブではあまり見かけませんが、キャロウェイの過去のモデルでは見かけたことがあります。
『6』と表記されていたので、6gでいいのかな?と思いました。
しかし、読み方が逆で『9』なのかもしれない・・・。という思いもありました。
色々な重さが用意されているのでしょうか?
『アイアン型ユーティリティ』ということで考えてみると、ネックの長さは普通といった感じがします。
短すぎると『アイアン感覚』が薄れてしまいますが、これくらいの長さがキープされていたら、アイアンのイメージで振っていけそうだと思いました。
ロングアイアン(3番)の『易しいバージョン』という認識をもつことができました。
『FORGED』の文字が、好感度をさらに上げてくれます。
打感にもこだわっているのかな?と思いました。
一口に『鍛造』といっても、色々とあるそうですが、やはり『FORGED』の文字を見ると、そのクラブに対する印象はさらに良くなります。
同じ球を打つなら、いい打感を味わったほうが絶対に得です。
私はこれまで、打感を追求しながらゴルフを続けてきたように思います。
これまで素晴らしい打感をたくさん味わうことができたからこそ、ゴルフというスポーツに夢中になれたと思います。
フェース面にはミーリングは見られませんでした。
ユーティリティということで考えてみると、当然のことなのかもしれません。
ミーリングはウェッジにこそ、威力を発揮するのかもしれません。
今は多くのメーカーがミーリングについても研究が進んでいると思いますが、アイアンやユーティリティではなかなか見られないということは、それだけ効果が少ないということなのかな?と思いました。
このオリジナルグリップはキャロウェイらしいタイプです。
キャロウェイのクラブは番手に関わらず、このようなタイプが多いです。
しっかり感があってグリップ力もありますが、私が求めたいフィーリングとはちょっと異なります。
もし、私がこのクラブを購入したら、おそらくすぐにグリップ交換するだろうな・・・。と思いました。
グリップには、やはり手にしっとりと馴染むフィーリングが欲しいです。
このグリップがそうだというのではありませんが、手に反発するような感覚は欲しくありません。
イメージとしては軽く握ったときに、すごく薄く『手形』が残るような感じ・・・。といったらいいでしょうか?
ボールを前にして構えてみて、すごく好感がもてました。
完全に『アイアン感覚』で構えることができました。
このように感じられるアイアン型ユーティリティは、とても少ないです。
私の記憶では、タイトリスト 712U ユーティリティアイアン以来です。
これまでもアイアン型ユーティリティはたくさん出会ってきましたが、その殆どが『バックフェースの膨らみ』が構えたときに目に入ってしまい、『アイアン感覚』で構えることができませんでした。
球があがりやすくする為には仕方のないことなのかな?という思いもありましたが、どうしてもアイアンのようには思えず、冷めた気持ちで構えることもありました。
分厚い感じのアイアン型ユーティリティであれば、最初から『ウッド型』や『中間型』のほうがいいな・・・。という思いがずっとありました。
そのほうが潔い感じがしました。
しかし、このクラブは違います。
名前通り、アイアンの感覚をもって構えることができます。
ロングアイアンの少し『面長版』といったところかな?と思いました。
トップラインが厚すぎないところに好感がもてました。
グースは多少効いています。
あくまでも私の好みとしては、もう少し小顔でグースが弱くなれば、もっといいな・・・。と思いましたが、アイアンの感覚をもつことができたので、それはあまり気になりませんでした。
ウッド型ユーティリティのように、高くあがるイメージは出ませんでしたが、ラインは出しやすそうだな・・・。と思いました。
やや低めでコントロールしやすそうな印象をもちました。
これならばコースでも、保険を掛けていけそうだな・・・。と思いました。
思わず笑みがこぼれてしまいました。
試打を開始しました。
『打感』は、まずまずだと思いました。
適度に柔らかさもありますが、すごく柔らかいという印象はありませんでした。
どちらかといえば、『しっかりとした』といいますか、ある程度の『衝撃感』が手に残りました。
『吸い付くような』とか『くっつく感じ』ではありませんでした。
『中空構造』らしいフィーリングでした。
『球のあがりやすさ』という点では、想像していた通りでした。
高~くあがるタイプではありません。
私は『アイアンの延長』としてユーティリティを使っていきたい・・・。と思っているので、この弾道の高さは自然に感じられて好感がもてるのですが、『あがりづらい』『キャリーが出ない』と感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
特にウッド系ユーティリティを好まれる方には、合いづらいところがあるかもしれません。
人によって、好みが大きく分かれるところだと思います。
今はアイアンのロフトがすごく立っていて、『番手感覚』がつかみづらい感じもしますが、このユーティリティアイアンは最初から『3番アイアン』という感覚のまま打っていくことができました。
いわゆる『イージー系』のクラブではないと思うのですが、この自然な感じに好感がもてました。
『安定性』という点では、まずまずかな?と思いました。
それほど『寛容さ』が感じられるクラブではないと思いますが、普通に打っている限り、大きく暴れる感じはしませんでした。
私はアイアンが好きなので、ラインを出しやすいな・・・。と思いました。
高く上がりすぎないので、『早く落ちてくれ・・・。』という時でも、上手くいきやすいんじゃないかな?と思いました。
『飛距離性能』という点では、なかなかいい感じでしたが、『3番ユーティリティ』ということで考えてみると、あくまでも『標準の範囲』といったところかな?と思いました。
すごく飛ぶという印象はありませんでした。
ある程度予想していた通りでした。
大体の『落ち際の予想』が合っていました。
高く上がりすぎないところが良かったのかもしれません。
『操作性』という点では、なかなかいい感じでした。
左右にも大きく曲げることができました。
これだけロフトが立っているクラブなので、曲げることは易しいです。
ソールのウェイトと、グースネックが効いていたのでしょうか?
『球のつかまり』もいいと思いました。
逃げる感じはなく、自然につかまえて打つことができました。
すごくいい、アイアン型ユーティリティだな・・・。と思いました。
一番気に入ったのは、やはり『構え感』です。
先ほども書きましたが、ここまで『アイアン感覚』で構えられるアイアン型ユーティリティはそう多くありません。
他のメーカーのアイアン型ユーティリティも試してきましたが、アイアンという感覚で打てなかった物が殆どです。
心がモヤモヤしていたこともたくさんありました。
タイトリスト以来のいいアイアン型ユーティリティだな・・・。と思いました。
今度機会があれば、打ち比べてみたい・・・。と思いました。
実際に見比べてみないと詳しいことは解りませんが、厳密に比べてみると、おそらくタイトリスト712Uのほうが好感度が高いんじゃないかな?と思ったのですが、今のところははっきりしません。
ユーティリティ(ハイブリッド)は今、とてもニーズの高いクラブだと思います。
ドライバーに比べ、まだまだ性能アップの余地は残されているように思います。
プロギアの『ZOOM』がブームの火付け役だと思いますが、優れたユーティリティが登場してきたおかげで、『200ヤード前後』がとても易しくなりました。
他にも、リョービの『ビガロスメディア』など、優れたユーティリティもたくさんありました。
競技では、殆どが『フルバック』から打つようになるので、パー3でも200ヤード以上を打つことも少なくありません。
そういったときに活躍するのが、今の優れたユーティリティクラブたちです。
もちろんFWも大活躍しますし、風の方向や強さによっては、ドライバーを使うこともあるかもしれないですし、アイアンを握ることもあります。
同じコースでも、状況によって使うクラブが違ってくるのが、ゴルフの楽しさのひとつでもあるように思います。
コースは気候によって、いくつもの顔を持っています。
ユーティリティクラブは今大人気ですし、多くの方がバッグに入れておられます。
しかし、アイアン型はそう多くないようです。
ユーティリティの中では、それほどニーズは高くないのかもしれません。
好みが分かれるところだと思いますが、私はアイアン型ユーティリティが好きなので、このクラブにはすごく魅力を感じました。
できれば違う番手(ロフト)でも試してみたい・・・。と思いました。
キャロウェイは、これまでもアイアン型ユーティリティを発売していますが、あくまでも私の好みでいえば、『歴代最高のモデル』です。
それは『飛距離』でも『球のあがりやすさ』でも『安定性』でもなく、『構えやすさ』からくるものです。
アイアンの感覚で打つことができたので、余計な雑味などが無く、すっきりとした気分でずっと打つことができました。
とても気持ちを入れて打つことができました。
また何度でも試打したいです。
キャロウェイ APEX ユーティリティ アイアン
- 2014年12月16日
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