今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは キャロウェイ X シリーズ JAWS ウェッジ です。
シャフトは トゥルーテンパー M10 DB です。
ロフトは58度、クラブ長さは35.125インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は100g、トルクは1.9、キックポイントは中調子、バランスはD3です。
キャロウェイの新しいウェッジです。
私はキャロウェイのXウェッジをずっと使ってきているので、この新しいウェッジを手にしてみたい・・・。とずっと思っていました。
しかし、なかなか試打クラブに出会うことがなく、今日は運良く一本だけ手にすることが出来ました。
『ソールの幅』は、かなり標準的な感じがします。
独特の形状をしており、いかにも『抜け』が良さそうです。
ウェッジには『スピン性能』も大切ですが、悪いライから使うことも多いので、『抜け性能』が求められると思います。
『抜けの良さ』が結果的に『スピン性能』にもつながっているのだと、これまでの経験上感じます。
気持ちよくヘッドが抜けたときは、ボールがすごくよく止まってくれますが、どこか詰まった感じがすると、ボールもダラダラと転がってしまうことが多いような気がします。
フェースを開いたり閉じたりするので、いかように使っても『据わり』の良さそうなウェッジには好感が持てますし、この『JAWSウェッジ』は、そのようなソール形状になっているようです。
かなりホーゼルの長さがキープされています。
やはりシビアな距離感が求められたり、適正なスピンを掛けていくには、このような適度な高重心が欠かせないと思います。
あまり低重心過ぎると、途中でスピンがほどけてしまいそうな不安感がよぎります。
『MD』と表示されていますが、確か『マック・ダディ』の略だったと思います。
フェース面だけでなく、ヘッド全体が黒いのはとても好感が持てます。
いかにもスピンが効きそうですし、ヘッドが小さく見える『視覚的効果』もあると思います。
そして何より、構えたときに太陽の光などが反射して構えづらくならないのが大きな利点だと思います。
天気の良い日は、その方向によっては、とても構えづらく感じることが多いので、このような色にはとても安心して使っていける感じがします。
私の周りにもメーカー問わず、このような黒いウェッジを使う人が増えてきました。
素振りをしてみても、なかなかいい感じです。
欲を言えば、もう少し重量感が欲しいところだったのですが、何よりようやく見つけた試打クラブです。
贅沢はいえません。
『ダイナミックゴールド』だったら・・・。と思ってしまったのですが、こうして『JAWSウェッジ』に出会えているだけでもラッキーです。
試打させてもらえるだけでも、とても光栄なことだと思います。
ボールを前にして構えてみると、その何とも言えない美しさに顔がほころんでしまいました。
どのクラブでもそうですが、やはりクラブはこうでないといけません。
特にシビアな条件で使うことの多いウェッジは、 構えづらいものだと大きく不利になってしまうと思います。
いいイメージを出せないウェッジは怖くて、実戦では使うことが出来ません。
曖昧なイメージのまま、アプローチをして、私はこれまでたくさんの失敗をしてきました。
しかし、この『JAWSウェッジ』は、すごくいいイメージを出していくことが出来ました。
前のモデルもそうでしたが、とても安心して構えることが出来ます。
この安心感は、大きな『アドバンテージ』だと思いました。
試打を開始しました。
一球目からいいところで打てたせいか、その『打感の良さ』に脳が大きく揺さぶられた感じがしました。
これまでの経験から『Xウェッジ』の打感がいいことは予想の範囲内でしたが、こうして実際に打ってみると、すごくいい感触です。
『距離感』が何より大切なウェッジの打感はこうであるべきだと思います。
このウェッジは『軟鉄鍛造』だとは思っていたのですが、打感が柔らかいと評判の『S20C』を使っているのだそうです。
私の鈍い感性では『S20C』と『S25C』の違いを詳しく感じ分けることが出来ないのですが、すごく心地良いことに変わりありません。
これからも、この『S20C』がどんどん使われていくのではないでしょうか?
『操作性』という点でも、抜群です。
どちらかというと、私はサンドウェッジのフェース面を『真っ直ぐ』よりは、若干『斜め』に使っていきたいタイプなので、開いて構えることが多いのですが、開いて構えても『ヘッドの据わり』が良くて、『構えやすさ』と同時に『扱いやすさ』を強く感じました。
『トゥ』の所に『13』と記されてあるので、おそらく『バンス角』が『13度』ということなのだと思うのですが、そのバンスをあまり感じさせない『据わり感』でした。
こういったロフトの寝たクラブなので、左右に大きく曲げていくことは、とても難しく感じましたが、色々と遊ばせてくれるウェッジだと思いました。
適度なホーゼルがあるせいか、ボールを『潰して』いきやすいところにも、好感を持つことが出来ました。
すごくイメージを再現しやすい感じがしました。
『球のあがりやすさ』という点でも、抜群です。
ロフトが多いサンドウェッジで、ボールが上がらない・・・。と感じておられる方は殆どいらっしゃらないと思いますが、このウェッジもとても『スタンダード』な感じがします。
このロフトのまま、ボールを乗せていける感じがしました。
『高さ』をイメージしやすいので、自然と距離感が合ってきます。
『安定性』という点でも、すごくいい感じです。
全くブレる感じがしません。
この美しさなどから、おそらく『プロモデル』といえるポジションにあると思いますが、ドライバーやアイアンなどと違い、こうしたウェッジはアベレージの方でも、充分に使っていけると思いますし、実際にキャディバッグに入れておられる方をよく見かけます。
ドライバーやアイアンのように『プロ・上級者用』とか『アベレージ用』といった『線引き』は、ウェッジには無いような気がします。
これまであまり意識したことは無いですし、聞いたことがありません。
つまりキャリアや技術によってではなく、誰もがこのような素晴らしいウェッジを使っていけるのだと思います。
こういった美しくて、打感も良いウェッジを使っていると、自然と『距離感』が養われ、『アプローチ名人』になる人が増えるのではないでしょうか?
実際、私の周りにもドライバーショットなどの『大技』は苦手でも、小技だけで『ローハンディキャップ』を維持している方がたくさんおられます。
そういった方々のキャディバッグには、まず間違いなく、このような素晴らしいウェッジが2~3本入っています。
『飛距離性能』といいますか、ウェッジの場合は『距離感』を重視したいですし、その『距離感』も抜群です。
練習場の『30ヤード』『50ヤード』『80ヤード』のピンにビシビシ絡めていける感じがしました。
『キャリー』が合わせやすいので、とても安心して使っていけますし、打っていて楽しいです。
ちょっとイメージが違うかもしれませんが、野球のキャッチャーをやっていて、ピッチャーがこちらのリード通りにコントロール良く投げてくれて、相手強打者を上手く討ち取れた時の快感に似ている感じでしょうか?
なかなか思い通りにいかないのが、ゴルフや野球というスポーツだと思うのですが、少しでもこうして自分のイメージと合致していると、すごく嬉しくなります。
上級者の方は勿論、これからどんどん小技を磨きたい方、打感のいいウェッジを使いたい方、高いスピン性能でボールを止めたい方、黒いヘッドのカッコいいウェッジを使っていきたい方・・・・。
様々なゴルファーに対応していける高性能なウェッジです。
すごく欲しくなりましたし、こんないいウェッジがキャディバッグに一本でも入っていたら、かなりスコアメイクが楽になるだろうな・・・。と思いました。
キャロウェイ X シリーズ JAWS ウェッジ
- 2010年5月19日
- キャロウェイ