今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは キャロウェイ NEW LEGACY アイアン の7番 です。
シャフトは GS95 です。
ロフトは30度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS200、トルクは2.0、バランスはD1、キックポイントは先調子 です。
キャロウェイレガシーシリーズのニューアイアンです。
これまでのレガシーシリーズのアイアンとは、ちょっと印象が異なるアイアンです。
ドライバーの時と同様に色的に見て、一瞬女性用のアイアンなのかな?と思ったのですが、男性用とのことでした。
このクラブは、アイアンの『原点』ともいうべき、『軟鉄鍛造』なのだそうですが、そう言われるまで気づきませんでした。
最近は本当に軟鉄鍛造のバリエーションが増えてきたように思います。
やはり、鍛造技術の進歩によるところが大きいのでしょうか?
それほどシャープな感じはしませんが、厚ぼったくないので、好感がもてました。
アイアンが厚ぼったいと、難しそうに感じることもあるのですが、これくらいならば易しそうに感じます。
彫りも深く、大きなポケットが特徴的です。
まさに『易しいアイアン』といった感じがします。
今は、本当にこういったタイプのアイアンが増えてきました。
メーカーなりの個性が感じられなくなりました。
バックフェースのほぼ中央に、丸いアクセサリーのようなものがあります。
ウェイトの役目を果たしているのでしょうか?
それとも、単にアクセサリーに過ぎないのでしょうか?
これを見ていると、以前試打したこともある、テーラーメイド Burner TP アイアンを思い出します。
同じような効果が期待できるのでしょうか?
最近のキャロウェイのアイアンやウェッジらしい、『スコアラインの間隔の狭さ』を感じました。
やはり、こうすることで、少しでもスピン性能がアップするのでしょうか?
先日試打した、FORGED ウェッジを思い出しました。
『ソール幅』は想像していたよりも広すぎることがなく、好感がもてました。
やはりレガシーのイメージに合わせると、これくらいまでの幅になるのでしょうか?
奇をてらっていないところに好感がもてます。
ネックの長さも、ある程度キープされています。
最近は本当にこういった長さのアイアンが増えてきました。
やはり、これくらいの長さがあったほうが、アイアンは易しくなるのでしょうか?
キャロウェイのアイアンというと、未だに『スルーボア』『ショートホーゼル』の印象がとても強いのですが、ここ数年全くといっていいほど見かけなくなりました。
あの頃のキャロウェイのアイアンには、すごく苦手意識がありましたが、最近のキャロウェイのアイアンには、とても好印象なものが多いです。
『日本的な顔』になって、すごく親しみやすくなりました。
ソールの中央部分に、ウェイトが組み込まれているのが、一目で解りました。
やはりこうすることで、低重心化が図れているのでしょうか?
ソール幅を広くし過ぎることなく、性能をアップさせている工夫には好感がもてます。
重心を下げれば、必ずしも誰もが易しく感じるわけではないと思うのですが、大部分ではやはり求められているのかもしれません。
ボールを前にして構えた感じは、明らかにヘッドが大きく見えましたし、グースも効いています。
ただ、それほど極端過ぎる形状や大きさではないので、強い違和感は感じませんでした。
これまでたくさん出会ってきたような、『今、主流の顔』をしたアイアンだな・・・。と思いました。
アイアンの美しい顔に見惚れてしまうと、思わずため息が出てしまうこともあるのですが、今日はそういったこともなく、ただ淡々と見つめていました。
すごく魅了されるということもなかったのですが、苦手意識は芽生えてきませんでした。
『マニュアル顔』というよりは、明らかに『オートマチック顔』をしたアイアンだな・・・。と思いました。
試打を開始しました。
『打感』は、とてもソフトな感じで好感がもてました。
それほど厚みのある打感ではないのですが、適度に柔らかくて親しみやすいフィーリングでした。
軟鉄鍛造ということもあると思うのですが、それ以外にも色々な工夫が施されているのでしょうか?
球もあがりやすくて、とてもイージーです。
見かけ通り、とても楽にあがるアイアンで、タフな感じは全くしません。
親しみやすくて、敷居の低いアイアンだと思いました。
『安定性』という点でも、こういった彫りの深いアイアンらしい、とても易しくて許容度の広いアイアンだと思いました。
打点のブレをあまり気にせずに、思いっきり球を打っていけるアイアンといえるのではないでしょうか?
少々打点がブレても、それほど大きくフィーリングが変わる感じはしなかったですし、ある意味『アバウト』に攻めていけるような気がしました。
シビアなアイアンではないので、多くの方の支持を集めるのではないでしょうか?
飛距離性能が優れているところも、こういったアイアンの大きな特徴のひとつだと思います。
かなり飛ぶ感じがしますが、今はこれくらいがスタンダードなのかもしれません。
キャリーとランの予測がなかなかつきづらい感じがしました。
私のホームコースでは花道が狭くて、しかも砲台グリーンのホールが多いので、どうしてもある程度正確なキャリーとボールをきちんと止めてくれるアイアンを求めたくなるのですが、こういったタイプのアイアンだと、どうやって攻めていけばいいのか、いまひとつイメージが湧きませんでした。
『操作性』という点では、それほど敏感に反応してくれる感じはしませんでしたが、とりあえず左右に曲げてみたりもしました。
しかし、やはり『オートマチック系』だと思いましたし、それほど極端に曲げる球を打ちたいとは思いませんでした。
物理的にも易しいアイアンだとは思いましたが、イメージがなかなか湧きにくかったですし、こちらの意思を伝えづらい感じもしました。
『以心伝心』というわけには、なかなかいきませんでした。
キャロウェイレガシーシリーズらしい、フィーリングの良さが印象深いアイアンでした。
これまでのレガシーアイアンの中で、おそらく最も『慣性モーメント』が大きくて、イージーな造りになっているのではないでしょうか?
ヘッドも大きく見えましたし、ボールを『点』ではなく『エリア』で捉えていけるアイアンだと思いました。
キャロウェイのクラブは、そのシリーズの中で、新しく出てきたものもあれば、すぐに見なくなる物も多いです。
私の中で、キャロウェイといえば、やはり『ビッグバーサ』ですが、今では全く見かけなくなりました。
『FT』や『DIABLO』も見なくなりました。
そういった中で、この『LEGACY』は、どういった扱いになるのでしょうか?
キャロウェイの中では、高級といいますか、グレードの高いシリーズになると思いますし、『JAPANテイスト』が感じられるので、これからもたくさん支持されると思いますし、ニューモデルも登場してくるように思います。
ただ、今回のアイアンを試打してみて思ったのですが、あくまでもそのクラブの『名前』や『シリーズ』はメーカーが決めるものであって、そのクラブ自体に大きな差は生まれてこないような気もしました。
このアイアンは打感がなかなかいい感じですが、『LEGACY』というイメージとは、ちょっと違っているように思いました。
『FT』といえば、そうだと思いましたし、『DIABLO』と名が付けば、それで全く違和感が無いような気もしました。
全体的に見て、フィーリングだけでなく、『飛距離』や『安定性』、『球のあがりやすさ』といった『物理的性能』がとても高いアイアンだと思います。
アイアンに、こうった性能の高さを求めておられる方は、とても多いのではないでしょうか?
今はたくさんのメーカーから、同様なアイアンが発売されていますし、今の流行といえるような気がします。
なので、それほど目新しい感じはしませんでしたが、とても幅広い層に受け入れられやすいアイアンです。
キャロウェイ NEW LEGACY アイアン
- 2012年8月3日
- キャロウェイ
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