ゴルフクラブ試打日記。          

キャロウェイ NEW LEGACY BLACK 440 ドライバー

キャロウェイ NEW LEGACY BLACK 440 ドライバー 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは キャロウェイ NEW LEGACY BLACK 440 ドライバー です。
GRAPHITE DESIGN TourAD DI-6

シャフトは GRAPHITE DESIGN TourAD DI-6C です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は62g、トルクは3.8、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は314gです。
正面

キャロウェイレガシーシリーズのニューモデルです。
これまでのレガシーシリーズは、とても自然で、美しさの際立ったものが多かったように思うのですが、このドライバーは自然というよりは、機能的な感じがします。
レガシーシリーズはとても素晴らしいですが、ブランド毎の『線引き』が、やや曖昧な感じもします。
しかし、何と言っても、この黒いヘッドがたまりません。
『重厚な黒の美しさ』といったらいいでしょうか?
その黒い色に白い色がバランスよく配置されていて、いいデザインに仕上がっています。
私はこういった『モノクロ感』のあるドライバーは大好きです。
他の多くのメーカーが白いヘッドを登場させているのに対し、キャロウェイは『黒』にこだわっているように思います。
白いヘッドも素晴らしいですが、やはり黒いヘッドにはたまらない魅力があります。
キャロウェイにとって『黒』という色は、とてもいいイメージになっているように思います。
側面

こうして見ても『丸っこさ』があり、薄っぺらい感じはしません。
何と言って表現したらいいのか解りませんが、上手く力が伝わりそうな印象を受けます。
シャローなヘッドもいいですが、どうしても『パワーロス』してしまいそうな感じがするものも多く、魅力的に感じなかったドライバーもたくさんあります。
しかし、最近のシャローヘッドのドライバーは優れたものが多く、とてもパフォーマンスの高いものが多くなりました。
ただ、どうしてもシャロー感のあるヘッドは『寛容さ』がある分だけ、力が『分散』してしまいそうな感じがします。
適度にディープ感のあるヘッドは、確かに寛容さという点では、シャローヘッドの譲るものの、力を『集中』させることに秀でているように思います。
アイアンでいえば、キャビティバックとマッスルバックのような感じでしょうか?
まさに『長所は短所』『短所は長所』につながっているのだと思います。
ネックの調整システム

ネックには調整システムが搭載されていました。
今ではすっかりお馴染みになりました。
こうすることによって、自分に合うように微妙に調整できるのでしょうか?
調整システムが搭載されていながら、それが不恰好になっていなくて、とても自然な見た目になっているところに好感がもてます。
ネックの長さ

ネックは、やや長めに見えますが、これも調整システムが搭載されているからでしょうか?
ネックのポジション

ネックのポジションは『N』と『S』になっていました。
つまり『ニュートラル』と『スタンダード』ということでいいのでしょうか?
おそらく、このポジションがいわゆる『中立』で『標準』なのだと思いましたし、調整する器具も無かったので、このまま試打することにしました。
ウェイトのような物

ソールの、ややフェース寄りには、三角形のウェイトのようなものがあります。
この位置にあるということは、ある程度の『浅重心』になっているのでしょうか?
最近のFWやドライバーに出会ったおかげで、この位置にウェイトのようなもののある意味が解ってきたような気がします。
顔

予想通り『男前』です。
キャロウェイらしい・・・。というよりも『レガシーらしい』といったほうがいいのかもしれません。
こういった美しい形状のヘッドに出会うと、思わず目尻も下がってしまいます。
セミディープバック形状

セミディープバック形状といっていいように思います。
今はシャローバックが全盛ですし、殆どがそうなっているのに対し、このドライバーはすごく厚みがあります。
とても個性的です。
ディープといってもいいのかもしれませんが、あくまでも私の感覚では『セミディープ』といった感じです。
『頑強さ』がある・・・。といったらいいでしょうか?
叩けそうな雰囲気がして、とてもテンションがあがってきます。
最近は少なくなりましたが、こう感じるクラブは昔からたくさんありました。
やはり、クラブの流行や傾向なども、『巡り巡って回るもの』なのだと思いました。
勿論、機能や性能は進化していると思うのですが、何故か懐かしく感じることも多いです。
シャローヘッドは、これからも決して無くならないと思いますが、いずれまたディープヘッドが増えてくるのかもしれません。
アイアンでマッスルバックが多くなったように、ディープヘッドも、また注目されるような気がします。
『易し過ぎる』クラブを敬遠しておられる方も、少なからずいらっしゃるのだと思います。
構え感

ボールを前にして構えてみても、好感がもてました。
すごくいいインスピレーションが湧きあがってきました。
ヘッドの大きさは『やや小振り』といった感じかな?と思いました。
すごく小さいとは思わなかったですが、適度に立体感もあって、ヘッド後方が垂れていない感じがして、気持ちも湧きあがってきました。
ほんの少しだけ『つかまえ顔』かな?と思いました。
どちらにもいいイメージが出せたのですが、どちらかというとドロー系のイメージが出しやすいと感じました。
試打を開始しました。
フェース面

『打感』は柔らかさがありながらも、軽い感じはしません。
結構『どっしり感』があります。
打点によって、インパクトのフィーリングが変わりやすく、はっきりしているので、好感がもてました。
あやふやな感じがしないところが潔くていいです。
ショットをしていても、不安になりません。
フェースのどこでヒットしてもボールが真っ直ぐ飛んでいってしまうようなクラブよりも、私はこのようにはっきりと伝えてくれるクラブのほうが安心できます。
どこでヒットしたのか解りづらいクラブには、常に不安がつきまといます。
そういって点で考えてみても、このドライバーには好感がもてました。
打球音

『音』は、はっきりとしていながらも、決して大きすぎないところがいいです。
これならばいくらでもハードヒットできます。
躊躇することなくインパクトを迎えられるので、リズムが自然と整います。
トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、はっきりとした『ライナー系』だと思います。
誰にでも球があがりやすい高弾道系ではありません。
そういった意味でいうと、様々な人に対応しているドライバーとはいえないのかもしれません。
ただ、シャフトを替えたり、このドライバーのもつ『調整機能』を使ったりすることによって、その幅はぐっと広がるのだとは思うのですが・・・。
ちなみに、このドライバーは10.5度など、他のロフトもラインアップされているのかと思っていたのですが、店員さんの話によると、『9.5度だけ』なのだそうです。
『ひとつのロフトだけ』というのはとても珍しいような気もするのですが、それがこのドライバーに対するメーカーの製作意図のような気がします。
調整機能が付いていても、ある程度『叩ける人』『振れる人』を対象に設計されているのではないでしょうか?
バックフェース

『安定性』という点では、今のドライバーの中では結構シビアなほうかもしれません。
スイートエリアも、すごく広い・・・。という感じはしませんでした。
先ほども書きましたが、打点によってそのフィーリングも大きく変わってきましたし、球筋も変わってきました。
『ミスに易しいドライバー』を求めておられる方には、やや合いづらいところがあるといえるのかもしれません。
飛距離性能

『飛距離性能』という点では、はっきりと好みが分かれると思います。
明らかに『ヒッタータイプ』の方に合っているように思います。
ある程度のヘッドスピードのある方には、大きなパフォーマンスを発揮してくれるドライバーです。
逆にそうでないと、ボールが上がりきらずに伸びのない、『ドロップ球』になってしまうかもしれません。
性格的には、やや尖った部分もあるように思いますが、それだからこそ、『合う人にはたまらない』といえるのではないでしょうか?
なるべく幅広い層に合わせようとすると、どうしても『ジャストフィット』しなかったり、少し不満があるな・・・。ということにもなってしまうと思うのですが、このように最初からユーザー層をある程度絞っておくことによって、合う人には大きなパフォーマンスを発揮しやすいように造られているのだと思います。
操作性

『操作性』という点では、構えたときの印象通り、ある程度の扱いやすさがあり、左右どちらにも対応してくれました。
『つかまえ顔』だと思いましたが、右にも曲げていくことができました。
操作性はいい感じですが、できればあまり極端なことをせずにナチュラルに振っていきたいと思いました。
自分の持ち球でコントロールしてきたい・・・。と思いました。
ヒール側

レガシーシリーズの中では、とても画期的といいますか、高機能なドライバーだと思いました。
レガシーシリーズのドライバーは、最初のモデルからとても『シンプルな美しさ』が印象的で『エポンのAF-101』や『102』などのようなドライバーとイメージが被るところもあったのですが、今回のブラックシリーズは機能性が勝っているように思います。
『大人のブランド』というイメージもあったレガシーシリーズですが、このドライバーはとても『アスリート色』が強くなっていると思いますし、それがブラックシリーズのコンセプトのような気もします。
キャロウェイ NEW LEGACY BLACK 440 ドライバー

『低スピン性能』がかなり上がっているように思いますし、直進性もそれほど高くありません。
ある程度のHSがないとボールがあがりきらずにキャリーが伸びないかもしれません。
ミスヒットにも、それほど寛容ではないように思います。
『易しさ』が最優先されたドライバーではないと思いますが、最近の易し過ぎるドライバーには魅力を感じない・・・。という方には、とても『楽しいドライバー』ということもいえるのではないでしょうか?
Callaway NEW LEGACY BLACK 440 DRIVER

黒いヘッドに、やや小振りで整った顔。
アスリートモデルっぽい第一印象でしたが、実際に打ってみても、その通りでした。
今は、結構ハードそうに見えても、実は易しかったり、逆にイージーそうに見えても、実は難しかったり・・・。といったクラブに出会うこともあります。
しかし、このドライバーはある程度『見た目のまま』という感じで、見た目と実際の印象のギャップの小さいドライバーでした。
構えやすく、弾道のフケずにしっかりと打っていけるドライバーなので、私はとても好感がもてたのですが、もう少しイージーなドライバーを・・・。という方もたくさんいらっしゃるのかもしれません。
Callaway NEW LEGACY BLACK 440 ドライバー
 
このドライバーは明らかに『低スピン性能』が優れているように思いましたし、これからもその流れは続くのでしょうか?
『万人向け』『幅広い層に対応している』という印象はなく、性格的にやや尖ったところもあるかもしれませんが、その尖ったところに大きな可能性を秘めているのかもしれません。
試打を終えて、とてもいい印象が残りましたし、これからも試打する機会があると思うので、何度も試打をして、楽しい時間を過ごしたいと思いました。