今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは キャロウェイ LEGACY BLACK ドライバー です。
シャフトは SPEED METALIX 60WB です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は58g、トルクは5.2、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は308gです。
キャロウェイレガシーの新しいドライバーです。
レガシーらしい美しいドライバーですが、このように黒いヘッドは初めてです。
そこに白い色が加えられ、色合いがとてもきれいだと思いました。
とても落ち着いた感じがします。
ヘッド自体、とてもシンプルな形状で、いかにもレガシーらしいです。
これまでは、シャフトが交換できるようになっているものが多かったように思うのですが、今回のこのドライバーは通常のシステムになっているようです。
もうあのシステムは搭載されないのでしょうか?
それとも他のメーカーに対抗する為に、もっと素晴らしいシステムを開発中なのでしょうか?
このヘッド後方に見える付属品のような物は、どのような役目を果たしているのでしょうか?
これまでだと、ここにはウェイトが装着されていることが多かったのですが、この黒いものはウェイトには見えなかったですし、何か他に特別な意味があるのだろうと思いました。
単なるデザイン上のことなのかな?とも思ったのですが、キャロウェイのことなので、きっと何かしらの大きな理由があるのだと思います。
クラブ長さが『45インチ』というのも、最近ではとても珍しいと思いました。
『46インチ以上』が当たり前となりそうな今の流れの中で、45インチというのは、もはや『短尺』と呼べるのかもしれません。
それくらい、メーカーがこのドライバーを使うターゲットを絞り込んでいるのでしょうか?
飛距離を伸ばすには、長尺化はとても有利ですし、今は長尺用のシャフトもずいぶんと良くなりました。
それでも敢えて『45インチ』にするのは、それなりの大きな理由があるからだと思います。
ゴルファーの持つポテンシャルに期待しているのでしょうか?
シャフトなどにもよりますが、私は個人的に45インチくらいはとても振りやすく感じるので、このドライバーのスペックには好感を持てます。
私が今使っているドライバーの長さは45.25インチと、少し長いのですが、やはり45インチくらいだと安心して振っていくことができます。
顔を見たときに、すぐに一昨年に出会った レガシーツアー ドライバー を思い出しました。
どちらもシャープな形状で、とてもカッコいいです。
やや大きさが異なるような感じもしたのですが、基本的な形状はほぼ一緒だと思いました。
できることならば、一緒に見比べてみたかったのですが、残念ながらレガシーツアードライバーは見当たりませんでした。
扁平でない、厚みを感じさせるヘッドなので、すごくいい印象を持ちました。
最近は多くのメーカーが、このように『シャロー化』から『ディープ化』へシフトしているようです。
ディープヘッドが復活してくれているので、私は嬉しく思っています。
しかし、ファッションなどでもそうですが、流行は回り回ってまたやってくるので、いずれシャローヘッドブームも来るのではないでしょうか?
最新のクラブが、決して初めて見たようには思えず、懐かしく感じることが多いのは、やはりこういったことが関係しているのではないでしょうか?
素振りをしてみると、思っていた以上に『ソフトスペック』だと感じました。
もう少しシャープに小気味よく振り切れる感じかな?と思っていたのですが、シャフトも『S』というフレックスの割には軟らかく感じましたし、大きめの『トルク感』も感じられました。
重量的にも物足りない感じがしました。
『レガシーツアードライバー』では感じられなかったフィーリングだな・・・。と思いました。
黒い色なので、いかにもタフそうな印象もありますが、実際はそれほどタフなセッティングにはなっていない感じがしました。
ボールを前にして構えてみると、すごくいい感じです。
球のつかまりが良さそうですし、自然と『ドローボール』のイメージが湧いてきました。
フェースも被っているようには見えなかったですし、引っかかりそうなマイナス的なイメージは持ちませんでした。
自然に振っていけば、程よい感じのドロー系が打てそうな予感がしました。
フェード系も打てそうな感じもしましたが、強くイメージできたので、あくまでもドロー系でした。
私がフッカーだからでしょうか?
フェード系が持ち球の方には、フェードボールがイメージされやすいのかもしれない・・・。と思いながら、しばらくこの『美顔』を眺めていました。
最近は白いヘッドをよく見かけますし私も好きですが、実際に愛用している友人たちからは異口同音に『白い残像』が残るのがいい・・・。という言葉を耳にするので、今日はこの『黒い残像』を自分の頭に残していこう・・・。と思いました。
『ボールの白』と『芝の緑(練習場の場合は練習マット)』、『ヘッドの黒』の3つの色がとても合っていると思いました。
『ゴルフの三原色』といえば、私の場合、やはりこの3つの色です。
先日ラウンドしたときに、ある有名メーカーのカラーボールを使ってみたのですが、私にはどうも合いませんでした。
意識が別の方へ逸れて、なんかこうモヤモヤした感じがずっとしていました。
それに比べ、『ボールの白』と『ヘッドの黒』がとても調和がとれていると感じました。
試打を開始しました。
『打感』は、とても柔らかい感じがして好感をもつことができました。
これまでのレガシードライバーに感じられてきたフィーリングです。
スイートエリアも見た目ほど狭くは感じなかったですが、やや下目でヒットすると、少し硬くなる感じがして把握しやすいのが好印象でした。
大型ヘッドにありがちな『打感のボヤけ感』はありませんでした。
いいところでヒットすれば、確実にいいフィーリングを得られるドライバーだと思いました。
そして、その確率はとても高いと思いました。
『音』も、これまでのレガシー同様、とても聞きごたえのある、心地よい音だと思いました。
このドライバーは見るからに叩いていけそうな顔をしていますが、それに見合う音だと思いました。
目にした感じと、耳にした感じがとてもマッチしていると思いました。
『レガシー』の名に恥じない『見た目の良さ』と『打感の良さ』『音の良さ』の三拍子がきちんと揃っているグッドフィーリングなドライバーだと思いました。
『球のあがりやすさ』という点では、少し意外な感じがしました。
『レガシーツアー』のイメージが残っているので、同じような感じかと思っていたのですが、実際はいい意味で『イージー』な印象を持ちました。
一昨年の『レガシーツアー』はカッコいいけど、タフだった・・・。と感じておられる方も、結構いらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、このドライバーは色はブラックでいかにもタフそうですが、実際に打ってみると『レガシーツアー』よりも易しくなった・・・。と感じられる方がたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
勿論『スインガータイプ向け』というよりは『ヒッタータイプ向け』だと思いますが、その敷居は決して高すぎないと思いました。
『安定性』という点でも、それほどシビア過ぎる感じはしませんでした。
結構左右に広い感じがしましたし、多少トゥ寄りに打っていっても、それほど大きく球筋が乱れることはありませんでした。
シャフトのフィーリングが合っていなかったのか、私にはやや難しく感じるところもあったのですが、全体的に『寛容さ』を持ち合わせているドライバーなのではないか?と思いました。
本来はもっとタフでシビアなドライバーにしたかったのではないかな?と思うところもあったのですが、より多くのゴルファーに対応できるように敷居を敢えて下げてきているのではないでしょうか?
『飛距離性能』という点でも、レガシーらしいハイレベルな感じがします。
レガシードライバーは、これまでも高い飛距離性能を誇ってきたので、今回のこの『ブラック』がそれらを大きく凌駕しているようには正直思えなかったのですが、高いポテンシャルを持っているのは確かです。
キャリーも充分に出していくことができましたし、フェースがボールをよく弾いてくれているのが実感できました。
『球のつかまり』が良く、ドロー系が打ちやすかったからでしょうか?
球の勢いが強く感じられました。
『操作性』という点では、球がつかまりやすいので、私はドロー系が打ちやすく感じましたが、フェード系も特にそれほど難しいとは感じませんでした。
操作性も良いと思いましたが、適度な直進性も感じましたし、普通に打っている限り、それほど球が暴れる感じはしませんでした。
ただ、今回装着されている『SPEED METALIX 60WB』というシャフトが、私には合いづらい感じがしました。
もう少ししっかりしてくれていると、もっと扱いやすいと思いました。
少し遅れてくる感じです。
今度また、このドライバーに出会うことがあれば、ぜひ違うシャフトで試してみたいと思いました。
今年の1月に『LEGACY APEX』というドライバーを試打したのですが、LEGACYドライバーは年に2本発表されるのでしょうか?
私はレガシーシリーズがキャロウェイの中で一番好きなので、そうだとするとすごく嬉しく思います。
レガシーのドライバーには、いつも購買意欲を刺激されています。
ドライバーに対して『ミスに対する寛容さ』や『球のあがりやすさ』を、まず第一に求めておられる方には合いづらい部分もあるかもしれないですし、ある程度は『叩いていくべき』ドライバーなのかもしれません。
しかし、見た目以上に易しいスペックに仕上がっていると思いますし、見た目はいかにも『ハードヒッター仕様』に感じられますが、実際はそんなことはない敷居の低さが感じられるドライバーだと思います。
球もつかまりやすいですが、決してスライスを矯正してくれるタイプのドライバーではないと思います。
ある程度スイングに正直なドライバーだと思いますし、ごまかしは利きづらいのかもしれません。
しかし、こういった正直で見た目も良いカッコいいドライバーでショットを磨いていく・・・。というのもアリなのではないでしょうか?
私はフッカーですが、このドライバーの球のつかまりの良さは気にならなかったですし、むしろ好感を持ちました。
今日は気持ちよく右から回していくことができました。
うまくつかまった球というものは、本当に打感がいいものだと、いつも感じます。
キャロウェイファンの方は勿論、ルールギリギリの大きさのシャローヘッドドライバーを扱いづらく感じておられる方、見た目カッコ良くて球のつかまりのいいドライバーを探しておられる方は、是非試してみられてはいかがでしょうか?
今日試打した、このスペックでは、私にはやや難しく感じる部分も正直あったのですが、他にも異なるタイプのシャフトがラインアップされているそうなので、次回はぜひそちらも試してみたいです。
キャロウェイは、ここ数年すごく『日本的』になった・・・。といいますか、親しみやすさが倍増したような気がします。
それは4年前に出会った『Xフォージドアイアン』から、始まりました。
海外メーカーでありながら、日本のテイストが上手く溶け込んでいる上質のクラブが多くなり、嬉しく思っています。
これからもキャロウェイには、そんな素晴らしいクラブを期待していきたいです。
キャロウェイ LEGACY BLACK ドライバー
- 2011年8月23日
- キャロウェイ
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