今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは キャロウェイ DIABLO EDGE ドライバー Red です。
シャフトは DIABLO EDGE 55w です。
ロフトは10度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は56g、トルクは5.0、キックポイントは先調子、バランスはD2、クラブ総重量は308gです。
キャロウェイの新しいドライバーです。
昨年、初めてキャロウェイの『DIABLO』と名の付くドライバーを手にしましたが、今回のこのモデルはその後継モデルということなのでしょうか?
前のモデルは『BIG BERTHA』という名前がありましたが、このドライバーには付いていないようです。
もう、あの一世を風靡した『BIG BERTHA』という名前は無くなってしまうのでしょうか?
以前も書きましたが、『ビッグバーサ』がゴルフクラブ業界にもたらした影響はとても大きいと思います。
『ゼクシオ』を見ていると、私はついつい『ビッグバーサ』を思い出してしまいます。
それは以前、ダンロップからキャロウェイのクラブが発売されていた・・・。というのもありますが、『ゼクシオ』の愛用者の多さと、以前の『ビッグバーサ』の愛用者の多さがダブって見えることがあるからです。
今のゼクシオと同じくらい、ビッグバーサは人気がありました。
コースでも、1つのカートにキャディバッグが4つ並んでいたら、大抵どれかひとつはビッグバーサが入っていた時代がありました。
その頃、練習場でも一人『蛍の光』が流れても、ひたすらもくもくと『ドライバーの打ち込み』をしていた時がずっと長くあったのですが、その時にいつも一番右側の打席で私と同じようにドライバーの打ち込みをしている人がいました。
お互いが意識し合い、相手が止めるまでずっと打ち続けていたような気がします。
彼が手にしていたドライバーがビッグバーサだったので、その印象がとても強く残っています。
とても力強い打球を、彼はビッグバーサで打っていました。
そういった懐かしい思い出もあるので、『ビッグバーサ(大砲)』というネーミングは、これからも不滅であって欲しいような気がします。
こうして見ても、やはり『薄さ』を感じさせるヘッド形状です。
シャローヘッドが人気の今では、やはりこういったヘッド形状が主流といっていいのだと思います。
こういったヘッドの薄さを見ていると、やはり初期の頃の『ビッグバーサ』を思い出してしまいます。
とてもキャロウェイらしい感じがします。
素振りをしてみると、予想していたよりもシャフトが軟らかい感じがしました。
やはり『S』や『SR』『R』というフレックス表示は、あくまでも目安のひとつに過ぎないのだと思います。
『S』とはちょっと思えないほど、軟らかい感じがしますし、よくしなります。
ただ、振りづらく感じるほどではなかったですし、これまでもこういったタイプのドライバーにはたくさん出会ってきたような気がします。
かなり『ソフトスペック』な感じのドライバーだと思いました。
ボールを前にして構えた感じは、ヘッド後方の形に目がいって、やや変わった形だと思いましたが、構えづらくはありませんでした。
数年前の『異型ドライバー』の名残が残っているような感じがします。
『直進性』が強そうですし、球もよくつかまりそうです。
ほんのちょっと『フックフェース』にも見えたのですが、強く違和感を感じるほどではありませんでした。
左に引っかかりすぎないように、気をつけて振っていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。
『方向性』という点では、思っていた以上につかまり過ぎない感じがして好感を持てました。
自分自身も、つかまえ過ぎないように気をつけていったつもりですが、いい感じで方向性が安定していたので、とても打ちやすく感じられました。
一度感覚をつかんでしまうと、割と再現性の高い球が打ちやすいタイプのドライバーだと思いました。
それほど得意とするヘッド形状ではないのですが、比較的少ない球数で慣れていくことが出来ました。
スライサーの方にも、易しいドライバーといっていいのではないでしょうか?
右へのミスが出にくいドライバーだと思いました。
『球のあがりやすさ』という点では、こういった独特のシャローヘッド形状なので、想像していた通りです。
他の同様なドライバーと同じ感覚です。
すごく球があがりやすいドライバーだと思います。
ロフトが10度ということではありますが、かなり球を高く上げてくれます。
このシャフトも先調子ということもあるのだとは思いますが、とても楽にあげてくれる感じがします。
見た目通りの『高弾道ドライバー』だと思いました。
日頃、もっと楽に球をあげていきたい・・・・。と思っておられる方には、とても楽に感じられるのではないでしょうか?
『打感』という点でも、なかなかいい感じだと思いました。
とても『ソフト』だとか、『球持ちがいい』といった感じでもないのですが、決して硬すぎないですし、適度に『しっかり感』を感じることが出来たので、好印象でした。
これまでのキャロウェイのドライバーに、よく感じられてきた打感です。
球をよくつかまえられているのが実感できる打感です。
よく飛んでいる・・・。と感じられる打感です。
『音』も、なかなかいい感じの音です。
集中して気持ちよく打たせてくれる音です。
初期の頃のビッグバーサは、あの独特の甲高い音がとても特徴的でしたが、今のキャロウェイのドライバーは、そんな感じは全くしません。
私は甲高い音は苦手ですが、ビッグバーサの音は、それほど苦手意識は持っていませんでした。
そんな懐かしい記憶が蘇りながら、試打を楽しんでいくことが出来ました。
『操作性』という点では、それほど扱いづらい感じはしませんでした。
左右に曲げていくのも、思っていたよりは楽に行えましたが、やはり安定して曲げていくには、もっと球数が必要だと思いました。
やはりどちらかというと、『直進性』が優れているドライバーといっていいのだと思います。
このシャフトも、かなりしなる感じがするので、なかなか合わせていくのに苦労しました。
日頃『SR』のシャフトを使っておられる方でも、まずはこの『S』を試してみられるのもいいのではないでしょうか?
『飛距離性能』も、なかなかいい感じです。
かなり安定して高い飛距離を稼いでいけるドライバーのような気がします。
このドライバーは明らかに『ヒッタータイプ』というよりは『スインガータイプ』に合わせて作られているのだと思いますが、このドライバーに好印象を持たれる方はとても多いのではないでしょうか?
とても好印象なドライバーではありますが、決して最近の他のドライバーよりも明らかに飛距離性能に優れているとは思いませんでした。
むしろ標準的な気がします。
しかし、それはこのドライバーの飛距離性能が劣っているのではなくて、全体的にレベルが上がっているので、そういったハイレベルな中での標準的な位置に属するドライバーのような気がします。
これよりも飛距離を伸ばしていこうとすれば、やはり『長尺化』しかないのかもしれません。
このドライバーは『45インチ』ということで、最近のドライバーの中では決して長いタイプではないと思います。
長尺化して『一発の飛び』を狙っていくか、ある程度長さを抑えて『安定した飛び』を狙っていくかは、ゴルファーそれぞれの『ゴルフ観』によるところが大きいのかもしれません。
自分の最大飛距離を伸ばしていくには『一発の飛び』がいいと思いますし、『スコア』を求めていくには『安定した飛び』がいいのだと思います。
私が選択するとするならば、明らかに後者です。
約一年振りの『キャロウェイ ディアブロ ドライバー』だったのですが、前のモデルよりも今回のほうが、明らかにいい感じがしました。
前のモデルはちょっとつかまり過ぎる感じがして、そこに難しさを感じていたのですが、今回のこの『DIABLO EDGE ドライバー Red』は、それほど難しすぎる感じはしませんでした。
出来れば、もっと自然に逃がしていける感じを求めていきたい気もするのですが、やはり今は『つかまり顔』のドライバーが主流といっていいのだと思います。
『つかまり顔』ではありますが、それほど左への恐怖心を感じることなく、楽な気分で球を打っていくことが出来ました。
色々な角度からみても、それほど真新しい感じはせずに、どことなく以前見た感じがするドライバーではありますが、キャロウェイらしい高性能なドライバーだと思います。
価格設定も比較的抑えられているようで、コストパフォーマンスが高いドライバーだと思います。
これまでは、比較的高価な印象があるキャロウェイのドライバーではありますが、このドライバーはとても価格的にも親しみやすいドライバーだと思いました。
上級者の方は勿論、これからこういった易しいドライバーで楽しくレベルアップしていきたい方には、とてもマッチしているのではないでしょうか?
対象となるゴルファーが、かなり広い感じがします。
球も曲がりにくいので、打点がバラついてしまいがちな方でも、易しく球を遠くへ運んでいけるドライバーといっていいのではないでしょうか?
キャロウェイは『レガシーシリーズ』が一番気に入っているのですが、この『ディアブロシリーズ』にも好感を持つことが出来ました。
また機会があれば、試打してみたいです。
キャロウェイ DIABLO EDGE ドライバー Red
- 2010年3月28日
- キャロウェイ
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