今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは キャロウェイ LEGACY TOUR ドライバー です。
シャフトは UST Mamiya ATTAS 6 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は62g、トルクは3.7、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は319gです。
とてもカッコいいキャロウェイのニュードライバーです。
『レガシー』らしい高級感があり、落ち着いた感じのセンスあるデザインですが、形状がこれまでと違っています。
キャロウェイのドライバーにしては珍しい、『ホーゼル』がついたモデルです。
これまで『スルーボア』『ショートホーゼル』の代名詞ともいえるキャロウェイですが、大きなイメージチェンジです。
私はホーゼルがついているノーマルなドライバーの方が好きなので、すごくいい感じがします。
やはりアイアンにしろ、ドライバーにしろ、ある程度の『操作性』や『高重心』を維持していくには、『ホーゼル』は欠かせないのだと思います。
『低重心』=『易しい』『球があがりやすい』・・・・。などと言われ続けてきたような気がしますが、実際は低くなりすぎると、却って難しく感じることも多い・・・・。と、これまでの経験上感じます。
これまでシャローヘッドのイメージが強い『キャロウェイ』ですが、このドライバーは『ディープヘッド』です。
叩いていけそうなイメージがします。
やや小振りに見えるヘッドがとても好印象です。
日本的な『丸形』というよりは海外メーカーらしい、『洋梨型』に近い感じもしたのですが、『シャープさ』が感じられ、すごくカッコいいヘッド形状だと思いました。
こういった『顔』も、これまでのキャロウェイには見られなかった感じがします。
キャロウェイのドライバーは、これまでどちらかというと『機能性』を追求してきた印象があり、『構えやすさ』や『美しさ』といったものよりも、『物理的性能』を優先してきたような感じがしていました。
しかし、このドライバーは、かなりの『男前』です。
女性に例えるならば、かなりの『美人』です。
素振りをしてみても、適度な重量感を感じました。
ちょっとシャフトが軟らかく感じたのか、よくしなる印象を持ちました。
想像していたよりも『ソフトスペック』なのかな・・・・?と思いました。
ボールを前にして構えてみると、ほんのちょっとだけフェースが被っているかな・・・・?と思ったのですが、全く構えづらくはありません。
むしろかなり構えやすい部類のヘッドです。
いいイメージを頭に描くことができました。
何の不満も感じないですし、かなり『美』にこだわったクラブ作りをしているのだと思いました。
いつの時代も、こういった美しいクラブはいいものだ・・・・。と思います。
『キツネ顔』『タヌキ顔』といった言葉を聞いたことがありますが、このドライバーに関してはどちらかというと『キツネ顔』に近い感じの、美しい顔だと思いました。
この時点で既にキャロウェイ史上、『最高の構えやすさ』を持ったドライバーだと思いました。
試打を開始しました。
最初の2球ほど、タイミングが合わずにややミスしてしまいました。
やはりこのシャフトが私にはやや難しく感じました。
『重い』とか『硬い』という感じはしなかったのですが、想像よりも軟らかく、また『しなりポイント』といいますか、『しなるタイミング』が少し合いづらい感じがしました。
2球打って、すぐにまた素振りを繰り返し、だんだんと感じをつかんできたので、再び試打を開始しました。
『打感』は、こういった『美しい顔』なので、すごく期待していたのですが、期待通りの好感触でした。
決して硬すぎず、しっかりとした感触を感じながらも、適度に柔らかい感じがしました。
キャロウェイのドライバーらしい、適度な『弾き感』も感じられますし、この手応えが大きな満足感を与えてくれています。
ただ、これまでの『レガシー』のドライバーよりは、やはり『スイートエリア』は狭まっているのだと思いますし、多少打点がブレてしまうと、感触もより変わりやすい感じがしました。
割と敏感に『ヒットポイント』を把握しやすいタイプのドライバーだと思いました。
難しい・・・。といった印象は持ちませんでしたが、『ごまかしはきかない』タイプのドライバーなのだと思います。
『音』も『打感』同様、すごくいい感じの音だと思いました。
これまでの『レガシーシリーズ』が持つ、『高フィーリング性能』を引き継いでいるようです。
小さすぎず、大きすぎず・・・・。かといって甲高くもなく、ちょうどいい感じの音だと思いました。
気持ちよく『叩いて』いける感じがして、とても好印象です。
『インパクト』が緩んでしまったり、詰まってしまうことがありません。
気持ちよく振り抜いていくことができました。
『操作性』という点でも、すごくいい感じがしました。
この美しい顔の印象通り、とても扱いやすいタイプのドライバーだと思います。
最初構えた時に、つかまりが良さそうに感じたので、『ドロー系』の方が打ちやすいのかな・・・・?と思っていたのですが、『フェード系』も難なく打てました。
最近は曲がりづらいドライバーが、とても多いと思うのですが、このドライバーはすごく曲げやすくて、プレーヤーの意志やイメージを忠実に再現してくれる頼もしいドライバーだと思いました。
やはりいいイメージを持ち、そのイメージが良ければ良いほど、『イメージライン』が色濃く残って消えずにいるので、ボールもそれに乗せやすいのかな?と思いました。
『球のあがりやすさ』という点では、『高弾道』というよりは『中弾道』といいますか、『中高弾道』といった感じだと思いました。
最近は『ロフト9.5度』のドライバーでも、すごく上がりやすいクラブをよく見かけますが、このドライバーは『本来の』といいますか、『ロフト』通りに上がってくれるドライバーだと思います。
『上がりすぎ』や『吹き上がり』を気にすることなく、気持ちよく叩いていくことができました。
数年前のドライバーは叩いていくと『バックスピン』もそうですが、余計な『サイドスピン』が掛かりやすくなって、かなり『リスク』を背負ってショットしていましたが、最近のドライバーはそういったリスクをあまり気にする必要がないのかもしれません。
球の『打ち出し角度』が低いとは感じなかったですし、『ドロップ』する感じもしませんでしたが、やはりどちらかというと『スインガータイプ』よりは『ヒッタータイプ』の方に合っているような気がしました。
しかし思っていたよりも『ディープヘッド』の『タフさ』『難しさ』を感じることはありませんでした。
最近の『ディープヘッドドライバー』は、昔に比べかなり易しくなっているような印象を受けます。
なので、このような高性能ドライバーを多く目にするようになってきているのかもしれません。
今年は昨年や一昨年に比べ、『ディープヘッド』のドライバーが多く発表されているような気がするのですが、私個人的にはとても歓迎すべきことだと思いました。
『安定性』という点では、これまでの『LEGACY』のイメージからすると、ややシビアな感じがします。
普通に打っていく分には、まったく問題ないですが、ある程度の『ミート率』や『スイングの再現性の高さ』が要求されるドライバーのような気がします。
先ほども書きましたが、打点が大きく外れてしまうとそれがすぐ弾道に影響されてしまいやすいドライバーだと思います。
このドライバーは『レガシー』と名が付くドライバーですが、これまで通りの『レガシーの易しさ』を期待しておられる方には、少し『タフ』に感じられるかもしれません。
昨年『LEGACY』というブランドが誕生して、おそらくこれまでの中で最も『シビア』な設定になっているのかもしれませんが、『LEGACYファン』ならずとも是非一度試してみたいドライバーといえるのではないでしょうか?
構えやすいドライバーというのは、本当はこんなに打ちやすいんだなあ・・・・。と感じられる方も、きっと多いのではないでしょうか?
最近よく見られる、『タングステン』などの『ウェイト』のようなものが見当たりません。
おそらく極端な『重心調整』なども、行っていないのだと思います。
すごく『ナチュラル』といいますか、ある程度までの『安定性』に抑えておいて、あとはプレーヤーの技量に任せる・・・・・。といったところでしょうか?
最近の易しすぎるドライバーに少し閉口気味・・・・。といった方は、打っていてすごく楽しくなるのではないでしょうか?
ミスをすればそれがすぐに結果となって表れやすい感じもしますが、決して『シビア』過ぎるドライバーではないと思います。
『程良い易しさ』を残してくれている感じがして、そこが何となく『キャロウェイらしい』感じがしました。
『直進性』や『安定性』というよりは、『操作性』を重視して開発されたドライバーなのだと思います。
『飛距離性能』という点では、球がよくつかまりやすいですし、とてもいい感じをつかむことができました。
叩いても吹き上がりにくいので、『ロス』を抑えていけるドライバーだと思います。
弾道は、最近のドライバーの中でも、かなり『抑え気味』な感じがしたのですが、これにより大きなメリットを受ける方も実に多いのではないでしょうか?
練習場でも、明らかにボールが高く上がりすぎていて、その人の持つ『ポテンシャル』を充分に発揮できていないドライバーを使っておられる方をよく見かけます。
私の仲間にもそういった人がいます。
弾道が高いので、一見よく飛んでいるように見えなくもないのですが、実際はそれほどでもないことが実に多いです。
コースでも、せっかく速いヘッドスピードを持っていながらも、思っていたよりも実際は飛んでいない・・・・。という方も多いと思います。
自分に合ったクラブに変えるだけで、そういった『ロス』をかなり防げると思うのですが、それに気付いておられない方も多いような気がします。
このドライバーはそういった方々にも、かなり大きなメリットを感じられると思いますし、試してみる価値があるのではないでしょうか?
決して『超・高弾道』で飛ばしていくドライバーではないと思いますし、日頃『キャリー不足』に悩んでおられる方には、合いづらいのかもしれません。
初級者の方から上級者の方まで、誰にでも合う・・・・。といったスタンスのドライバーではありませんが、敷居が高すぎる感じはしませんでした。
『ツアー』という名が付いていますし、こういった形状から、かなり難しいドライバーに見えなくもないですが実際に打ってみると、意外と打ちやすいな・・・。と感じられる方も多いのではないでしょうか?
上級者の方は勿論、これからキャリアを積んでもっともっと上達をしていきたい『ヤングゴルファー』の方にも是非試して頂きたいドライバーだと思いました。
クラブに『美しさ』を求めておられる方にもすごくいいような気がします。
私はヘッドが大きすぎると、打点もバラつきやすくなる悪い癖が出てしまうことが多いのですが、今日は比較的まとめていくことができました。
やはり、やや小振りに見えるヘッドのおかげなのでしょうか?
日頃、『460cc』のドライバーを使っておられる方でも、このドライバーが小さくて難しそう・・・・。とは、おそらく感じにくいのではないでしょうか?
不安を感じさせるほどの『小ささ』ではないと思いますし、かなりの幅広い層を意識してこの大きさになっているような気がします。
『キャロウェイ』は、『ビッグバーサ』から始まって、その後『グレートビッグバーサ』『ビゲストビッグバーサ』・・・・。など、『メタルドライバー』や『チタンドライバー』が進化するにあたり、かなり大きな影響を与えたメーカーだと思います。
ある意味、クラブの歴史を作ったメーカーのひとつだと言えると思います。
打ちやすくて、よく飛ぶ・・・・。そんな高性能なドライバーばかりで、私の仲間たちもこぞって使っていました。
当時の練習場では、あの独特の金属音がよく響いていました。
今の『ゼクシオ』のように、当時はひとつのカート(キャディバッグ4つ)の中に、必ず『ビッグバーサ』が最低1本は入っている・・・・。と言われるくらい、大人気のドライバーでした。
私はドライバーというよりは、フェアウェイウッドで長くお世話になっているのですが、やはりいつも注目しているメーカーのひとつです。
そういった懐かしいことを思い出しながら、私の中ではキャロウェイのこれまでのドライバーの中で、最も『構え性能』に優れたドライバーだと思いました。
こういったドライバーには、やはり惹かれるものがありますし、飽きずに何度でも試打したくなります。
構えづらいドライバーは、一度試打してみても再び試打することは殆どありませんが、このドライバーは何度も何度も試してみたくなります。
正直いって、今度は違うシャフトで試してみたい気もしたのですが、やはり高性能で高フィーリングなドライバーには違いありません。
今年の私の中での『ドライバー・オブ・ザ・イヤー』の候補の中にランクインするような気がしました。
キャロウェイ レガシーツアー ドライバー
- 2009年10月27日
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