今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは キャスコ D-MAX PYRA ドライバー です。
シャフトは ELASTER D5400です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は48g、トルクは4.2、バランスはD0、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は290gです。
キャスコの新しいドライバーです。
あまり派手さはないですが、とても印象に残りやすく、センスのあるデザインだと思いました。
光沢があって、高級感を感じました。
角張ったソール形状が特徴的です。
店員さんの説明によると、このソール形状は『ダイヤカットシェイプ』というのだそうで、ソールを多面体化することによって、ヘッドの剛性を高めているのだそうです。
それによって、高い飛距離性能が実現されているのだそうです。
クラウン部分が角ばっていたら構えづらくなってしまいますが、このドライバーのようにソール部分だと構えた時に目に入らないので、こういった工夫はどんどんやって欲しいと思います。
『ヘッドの剛性を高める』ということは、ずいぶん昔から行われてきたことでした。
キャスコは、ずいぶん前から強度の強い『スーパーハイテン』を使ってきました。
メタル時代から、とても人気がありました。
すごくよく飛ぶ・・・。と評判になっていました。
『高反発』とか『トランポリン効果』を競う前は、『ヘッドの強度』とか『ヘッドの剛性』で競われていたことがありました。
ヘッドが硬いほうが、よく飛ぶのだろう・・・。と思っていた私は、そういったドライバーを次から次へと試していたことがあります。
クラウン部分を見ても品があり、落ち着いた感じのするヘッドです。
とてもシンプルなデザインです。
クラウンマークも特徴的で、センスの良さを感じました。
素振りをしてみると、見た目とはちょっと違っていて、かなり軽い感じがしました。
このセンスの良い外見から、もっとしっかりとした印象を持っていたのですが、意外とそうでもないのだと思いました。
軽さと軟らかさを強く感じました。
私にはやや合いづらいドライバーだと思ったので、念入りに素振りを繰り返しました。
ボールを前にして構えてみると、かなり構えづらい感じがしました。
はっきりとフェースが左を向いています。
これくらい左を向いていると、私ではどうすることもできない感じがするのですが、何とかチャレンジしてみよう・・・。と思いました。
『安堵感』を持って構えることが出来なくて、どちらかというと少し『焦り』を感じていました。
呼吸が浅くなっているのが解りました。
いいイメージを描いていくことが出来ずにワッグルの回数だけが増えていきました。
ヘッドがなかなか『据わらない』ので、自分のスタンスもとりづらく感じてしまいました。
アドレスを開始して時間が経てば経つほど、『ミスショット』の確率が増えてくることが経験上解っているので、体が硬直しないうちになるべく早く打とう・・・。と思いました。
左へ飛んでいくことを覚悟しながら、試打を開始しました。
『球のあがりやすさ』という点では、かなり高く球があがります。
このヘッド形状もそうですし、シャフトがよくしなってくれ、自然とボールを高く打ち出していくことが出来ました。
高くあがり過ぎる感じがしたのですが、これはスペックが私に合っていないのだから仕方ないことだと思いました。
聞くところによると、このドライバーは40m/s前後のヘッドスピードの方を対象としているのだそうで、そういった方々には、とてもいい感じで上がっていくのではないでしょうか?
よく見られる『高弾道ドライバー』だと思います。
キャリーがとてもよく伸びます。
滞空時間の長い球を打っていくことが出来ました。
『打感』は、まずまず・・・。といった感じがしました。
なかなかタイミングが合わず、打点もブレてしまったのですが、それでもそんなに嫌な感触は残りませんでした。
夢中になるような打感ではありませんでしたが、それほど大きな不満を感じることはありませんでした。
『音』は少し大きく感じられました。
もう少し抑え気味の音でもいいような気がしましたが、おそらくこういったタイプのドライバーを求めておられる方には、これくらいのほうが心地良く耳に届くのではないでしょうか?
大きめの音ではありますが、決して品のない音だとは思いませんでした。
スインガータイプの方には、とてもいい感じで打っていくことが出来るような気がします。
『安定性』という点では、ある意味とても高い・・・。と思いました。
私では『左方向一辺倒』の打球しか打つことが出来なかったのですが、その『曲がり幅』や『方向性』は比較的安定している感じがしました。
スライス系の球が出やすい方は、かなりいい感じでラインを出していかれるのではないでしょうか?
こういった『フックフェース』のドライバーが今でもたくさん発表されているところを見ると、やはり球をつかまえるには、こういった工夫が必要になってくるのだろうと思います。
フェースがかなり左を向いてはいますが、このほうが構えやすい・・・。と感じておられる方もたくさんいらっしゃると思います。
私はなかなか真っ直ぐなラインを描いていくことは出来なかったのですが、もっと練習を重ね、色々なタイプのドライバーに対応できる『懐の深さ』を身につけたいと思いました。
『操作性』という点では、なかなか難しく感じてしまいました。
やはりこういったタイプのドライバーは、あまり『操作性』を求めるべきではないのかもしれません。
勿論、決して低いとは思いませんでしたが、私はやや苦手に感じてしまいました。
右へ打ち出そうとすると、どうしても無意識に変な動作をしてしまい、『プッシュ系』の球も何球か出てしまいました。
なかなか思い通りにはいかない感じがしました。
『飛距離性能』という点でも、このヘッド形状やデザイン、シャフトのしなりの強さ・・・。などを見ても、本来はかなり優れていると思います。
私ではなかなかこのドライバーのいいところを引き出すことが出来なかったのですが、かなり多くの方にメリットをもたらしてくれる高性能ドライバーといっていいと思います。
昨年、私は D-MAX M.o.I というドライバーを試打して、あまりにもふがいない内容だったのをよく覚えています。
なので、今日はそのイメージを少しでも良くしようと思ったのですが、あまりいい結果は得られませんでした。
しかし、このドライバーが劣っているとは全く思いませんでした。
私がこのドライバーの性能の高さを上手く引き出せなかったのが、その大きな要因です。
違うスペックに出会うことがあれば、またチャレンジしてみたいと思いました。
キャスコといえば、やはり『パワートルネード』がとても有名ですし、最初に発売されてかなり月日が経ちますが、昔からとても人気が高いです。
非常に優れているユーティリティクラブです。
ドライバーには少し苦手意識も持っていますが、ユーティリティはとても打ちやすくて気に入っています。
この『PYRA』というドライバーは、見た目のカッコ良さから、もっと打ちやすい感じを予想していましたが、やや難しい印象が残りました。
キャスコのクラブとは他のメーカーと比べ、あまりお付き合いが無いのですが、『グローブ』だけは別で、昔から憧れの存在であり、何枚か大切に保管しています。
どのラウンドも大切ですが、特にいい結果を残したい試合などでは、『願掛け』の意味も込めて『キャスコ』のグローブを使うことがあります。
これまで、たくさんの嬉しい思い出があります。
どういうわけかキャスコのグローブを使うと、ラウンド中も大きなミスが出にくかったり、例え出たとしてもそれほど悪い結果にはつながらなかったり・・・・。といった、いい思い出がたくさんあります。
『幸運』を引き寄せてくれているグローブといっていいのかもしれません。
おそらく『ジンクス』のようなものだと思うのですが、キャスコのグローブを左手に付けると身が締まる思いがします。
今日はあまりいい内容の試打が出来なかったのですが、また違ったクラブも試してみたいです。
キャスコ D-MAX PYRA ドライバー
- 2010年3月11日
- キャスコ
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