今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは キャスコ ドルフィンウェッジ ブラック です。
シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは58度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS400、シャフト重量は117g、トルクは1.4、キックポイントは手元調子、バランスはD5、クラブ総重量は467gです。
とても個性的なキャスコのニューウェッジです。
昨年、同じドルフィンを試打したのですが、今回は『ブラックバージョン』です。
黒い色というのは、本当によく締まって見えるのでいいです。
こういった黒染めやノーメッキタイプは、いかにもスピンが利きそうな印象をもちます。
全体的に丸みを帯びていて、それほどシャープな感じはしませんが、不格好ではないですし、適度に形も整っています。
今日は試打している間、ずっと天気が良かったのですが、太陽の光を反射しなくて眩しくないのが、とても好印象でした。
今でもミラー仕上げのアイアンやウェッジはたくさんありますが、時間帯や太陽の位置などによって、眩しくて構えづらく感じることがあります。
黒染めがすごくいいですが、無理に黒染めでなくてもいいから、せめて『艶消しタイプ』であって欲しいと思っています。
こうして見ても、昨年のモデル同様、『フィン』が、かなり目立っています。
近くで見ても、その大きさには強い個性が感じられます。
他のメーカーのウェッジでも、なかなかここまで大きい物は見当たりません。
フィン(ひれ)というよりも『牙』といった感じもします。
ソール幅はかなりワイドで丸みがあります。
形状自体も独特で、いい仕事をしてくれそうなソールです。
『滑り』も良さそうです。
ネックの長さも適度にあるので、安心感があります。
以前試打しましたが、前回とはロフトも違いますし、色の印象で違った印象も受けます。
前回同様、フェース面にはミーリングがしっかりと刻まれていました。
指で触ってみても、かなりザラザラ感があります。
ミーリングにも色々とあって、中には『滑る』ようなミーリングもあるのですが、このウェッジのミーリングはしっかりとキャッチしてくれそうです。
このキャスコオリジナルグリップも、いい感じです。
微妙なフィーリングを伝えたいウェッジでは、このようなソフトなグリップが欠かせません。
今はたくさんのカラフルなグリップがありますが、私はこの黒が一番好きです。
ボールを前にして構えてみても、好感がもてます。
クセがなくて構えやすいです。
やや出っ歯タイプで球を拾いやすそうです。
黒なので、締まって見えるのがとてもいいです。
これがもし、白などの膨張色だったら、少しイメージがボヤけてしまうかな?と思いました。
こうして構えてみただけでも、リーディングエッジが鋭いのがよく解ります。
最近は『削り』の入っているウェッジが多いですが、このウェッジは違います。
私はこういったタイプのウェッジは大好きです。
ボールに下を上手く、くぐらせていけそうに感じるウェッジには魅力を感じます。
リーディングエッジが浮かずに、時には『だるま落とし』まで出来そうに感じるウェッジには親しみやすさを感じます。
ヒール側にあるフィンが気になりますが、開いて構えてみても、なかなかの『据わり感』です。
ただ、これ以上開いてしまうと、途端にフィンが邪魔に感じました。
できれば無いほうがいいな・・・。と思ったのですが、このウェッジを『バンカー専用』という使い方をするのであれば充分『アリ』なのかもしれません。
私はこれよりも、もっと極端に開いてロブを打つこともあるので、このウェッジだとそれがちょっと難しいように感じました。
最初はあまり極端なことをせずに打っていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。
『打感』はソフトで、とてもいいです。
フェース面の食いつきがいいです。
しっかりと『歯(スコアライン&ミーリング)』で捕まえてくれる感じです。
スピン性能も、かなり高いです。
食いつき感が強く感じられます。
『摩擦力』を感じさせます。
『止め性能』がとても高いです。
球もあがりやすくて、すごくいいです。
出っ歯タイプなので、多少沈んでいても拾いやすいです。
グースがきついタイプではないので、開いても拾いやすいところがメリットだと思うのですが、先ほども書きました通り、フィンが邪魔に感じるときもありました。
『安定性』という点でも、特にシビアに感じることはなく、標準的な感じかな?と思いました。
ラインも出しやすいです。
『距離感』も合いやすいと感じました。
あまり細工をし過ぎないで、ノーマルに打っていくのが一番いいと思いました。
黒いヘッドが集中力を高めてくれているのか、狙いを絞り込みやすく感じました。
『操作性』という点では、まずまずかな?と思いました。
ソールのフィンが高機能なぶんだけ、少し邪魔をしている感じもするのですが、これは好みによるところも大きいのかもしれません。
すごく考えられて付け加えられたフィンだと思いますが、ウェッジ好きの私としては、できれば無いほうがいいな・・・。と思いました。
しかし、やはり『バンカー専用』ということで考えると、大きな威力を発揮するのだろうと思います。
早速、バンカーでも試してみました。
フィンが大活躍してくれている・・・。という感じがします。
バンカーショットが苦手だ・・・。という方には、とても心強いパートナーとなってくれるのではないでしょうか?
こういったウェッジを経験することによって、バンカーショットは『ソール(バンス)が主役』だということを感じ取りやすくなるのではないでしょうか?
バンカーが苦手な方がバンカーショットを打つ前のイメージとして、リーディングエッジでボールを拾っていく・・・。というイメージをもっておられる方が多いように思います。
しかし、そういったイメージではなかなか上手くいきません。
通常のショットとは全く別に考えて、ソールでただ砂を弾いてしまえばいい・・・。というシンプルなイメージをもたれるとバンカーショットはすごく易しくて楽しくなるように思います。
そのときのライやピンまでの距離などによって、爆発のさせかたが変わったりしますが、それは練習を積んで感覚を磨いていくよりありません。
あくまでも『ソールが主役』『ソールに仕事をしてもらう』という感覚が大切なのではないでしょうか?
バンカーショットの練習は通常とは大きく異なりますし、一度ハマってしまえば楽しくて仕方ありません。
ラウンドしていても、バンカーがあまり気にならなくなりますし、バンカーにボールがつかまっても、それほど落胆しなくなります。
バンカーショットは通常よりもフェースを開いて打つショットですが、どうしても開いて構えるのが難しい・・・。という方に、このウェッジは力を貸してくれそうです。
ただ、おそらくなのですが、ある程度バンカーの練習を積まれ、経験値が上がってくると、このヒールにあるフィンの必要性をあまり感じなくなるのではないでしょうか?
ソール(バンス)を使う感覚が身につくようになると、ここまでの工夫は必要では無くなるような気がしました。
まずは、こういった高機能のウェッジでバンカーショットに慣れていって、次第にノーマルウェッジに移行していってもいいんじゃないかな?と思いました。
私はバンカーショットのとき、なるべく『切る』イメージで打っていきたいですし、ヘッドの入射角が緩やかなほうだと思います。
ライなどにもよりますが、あまり『上からドスン』ということはしません。
だからでしょうか?
バンスのきついタイプは苦手に感じることもあります。
なので、このウェッジのフィンは無いほうが親しみやすいだろうな・・・。と思いました。
バンカーショットは『カット打ち』がとても有効です。
だからビギナーの方が意外と上手くいくことが多いと昔から言われてきました。
経験を積んで球をつかまえられるようになると、バンカーが苦手に感じる方が多くなるのはそのせいかもしれません。
なので、日頃の練習が欠かせないのだと思います。
あくまでも私の好みとしては、このフィンが無いほうがいいと思いましたが、エクスプロージョンが苦手で、どうしてもウェッジが深く入ってしまって球がバンカーから出ない・・・。という方には頼もしい相棒になってくれるのかもしれません。
こういったタイプのウェッジを経験していくことにより、バンカーショットが好きになる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
昨年試打したノーマルモデルも好感がもてましたが、このブラックモデルは締まって見えて、さらにいい印象をもちました。
ノーマルモデル同様、とても構えやすいですし、スピンの利きも良くて、バンカーでは大きな威力を発揮してくれます。
『バンカーこそが、このウェッジの居場所』といってもいいのかもしれません。
極端に開いたりしなければ、フェアウェイやラフなどにも充分対応してくれると思います。
ノーマルモデル同様、『あまり開く必要のないウェッジ』といっていいのかもしれません。
開いて構えるのが苦手だという方はたくさんいらっしゃるように思います。
このウェッジは、そういった方々の為に開発されたウェッジといってもいいのではないでしょうか?
昨年から大人気なのが解るような気がします。
私にとって『ど真ん中』といえるウェッジではありませんでしたが、とてもよく考えて作られているウェッジだな・・・。と思いました。
色々なアイデアが、さらなるヒット商品を生むのだと思います。
キャスコ ドルフィンウェッジ ブラック
- 2014年3月9日
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