今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは エポン AF-902 のU21 です。
シャフトは グラファイトデザイン Tour AD DI-75 HYBRID です。
ロフトは21度、クラブ長さは39インチ、シャフトフレックスはS、トルクは3.1、シャフト重量は78g、キックポイントは中調子、クラブ総重量は360gです。
エポンの新しいユーティリティクラブです。
エポンのユーティリティといえば、以前『AF-901』というクラブを試打したことがあるのですが、AF-901は、アイアン型だったのに対し、今回のこのAF-902は『中間型』になっています。
『ウッド型』に見えなくもないのですが、やはり『中間型』といったほうが合っているような気がします。
全身の光沢感が、いかにもエポンらしくて美しいです。
高級感がすごく感じられました。
エポンなので、ある程度高価であることを覚悟して値段を尋ねてみたのですが、やはりユーティリティとしては、かなりの『ハイプライス』です。
しかし、実績のあるエポンですし、この高品質を考えれば仕方のないことなのかもしれないな・・・。と思っていました。
ネックも、しっかりとありますし、こうして見ていると、ややアイアンに近い感じかな?と思いました。
『あがりやすさ』を追求しつつも、『扱いやすさ』が決して犠牲になっていないような印象を受けます。
この角度から見ても、かなり『シャロー』であることが伺えます。
この『シャロー感』に親しみやすさを感じられる方も多いのではないでしょうか?
『顔』は、とてもいい感じです。
それほどシャープな印象は無かったのですが、丸っこい形が何となく愛嬌があるな・・・。と思いながら見つめていました。
グースも多少効いているようです。
ただ、あくまでも私の好みとしては、ここがストレートなほうが、すっきりしていて好感がもてます。
素振りをしてみても、特にタフな感じもせずに、親しみやすい感じがしました。
タイミングも取りやすかったですし、ヘッドの位置もつかみやすく感じられました。
当てにいかずに、振ることに専念させてくれるスペックだと思いました。
ボールを前にして構えてみると、これまでのエポンのクラブの印象とはちょっと異なる感じもしたのですが、特に違和感を感じることもなく、普通に構えることができました。
『ヘッドの据わり』がとてもいいと思いました。
アドレスが一発で決まりました。
このヘッドに関しては『小顔』といった印象あまりなく、はっきりとした大きさを感じました。
どちらかといえば、『トゥ側の膨らみ』が目立っている感じで、こういったところから、球がつかまりやすそうな印象を受けますし、よくあがりそうです。
この構え感に好感をもたれる方も、たいへん多いのではないでしょうか?
試打を開始しました。
『打感』は、思わず「最高だ・・・。」とつぶやいてしまうくらい好感をもちました。
エポンのクラブらしい、『グッドフィーリング』です。
これまで何度かエポンのクラブには接してきましたし、このいい打感はある程度『想定内』ではあったのですが、こういった形のユーティリティは初めてだったので、少し違う感じかもしれない・・・。と思っていました。
しかし、実際はとてもいい感触で、一球目からすごく親近感をもちました。
エポンといえば、『鍛造カップフェース構造』ですが、その構造独特の優れたフィーリングといったらいいのでしょうか?
とても心地良い打感でした。
時間の許す限り、何球でも打っていたくなります。
『音』も、耳に優しい感じでした。
こういったところは、これまでのエポンのドライバーやフェアウェイウッドに近いフィーリングだと思いました。
打った感じは何となくアイアンに近い印象を持っていたのですが、このフィーリングは限りなくウッドに近いです。
まさにウッドとアイアンの『中間』といったところでしょうか?
『球のあがりやすさ』という点でも、すごく親しみやすく感じました。
エポンというと、その『価格設定』や『完成度の高さ』などから、難しそう・・・。という印象を持っておられる方もいらっしゃると思いますが、このユーティリティはそんな心配は全く無用だと思いました。
構えたときの印象通り、とてもあがりやすくてイージーなユーティリティだと思います。
タフさは全く感じられませんでした。
かなり幅広い層に対応してくれる、敷居の低いクラブだと思います。
『安定性』という点でも、易しく感じました。
シビアな感じはしませんでした。
寛容さが感じられるクラブだと思いました。
だからといって、寛容過ぎてフィーリングがボケてしまうタイプのクラブではありません。
しっかりと、こちらの意思を伝えやすいクラブだと思います。
こういったところが、さすがは『エポン』といえるところではないかな?と思いました。
『飛距離性能』という点でも、かなり優れていると思いました。
やはり『EPONはよく飛ぶ』というイメージが、私の中でもっともっと強くなっていったような気がします。
球をよく弾いてくれます。
かなりクラブが仕事をしてくれる感じです。
クラブに任せて、こちらは気持ちよく振っていくだけ・・・。といったところです。
『操作性』という点でも、構えやすい形状と、このオレンジ色のしっかりとしたシャフトのおかげで、とても扱いやすく感じました。
ただ、どちらかといえば、ほぼ真っ直ぐなラインを描いていきやすいクラブだと思いますし、そのほうがシンプルになり易しく感じられると思います。
一応左右に曲げたりもしましたが、実戦でもユーティリティであまり大きく曲げることは殆ど無いので、この安定性の高さを活かしていきたいと思いました。
普通に打っている限り、自然といいフィーリングが得られますし、それがこの安定感や扱いやすさにつながっているように思えてきました。
やはり打感などが良くないと、ボールをコントロールすることはできません。
それはドライバーからウェッジ、パターまで共通していえることだと思います。
こういった形状のエポンのユーティリティは初めてだったのですが、とても好印象をもちました。
私が初めてエポンのクラブに出会ったのは、一昨年のことだったのですが、その頃に比べると今のほうがクラブのバリエーションが増えてきたように思います。
私たちエポンファンにとってはとても嬉しいことです。
そして同じ『ユーティリティ』ということで考えてみても、私には以前試打した『AF-901』よりも、今日試打した、この『AF-902』のほうが好印象をもちましたし、私には合っていると思いました。
他のメーカーの同じようなクラブと比べると、かなり高価なので、なかなかすぐには購入できませんが、購買意欲が強く刺激されました。
やはり『OEMメーカー』であるので、どうしても価格を高く設定せざるを得ないのでしょうか?
しかし、ただ高価なだけでなくて、品質や性能の高さは、多くのゴルファーが知っているところだと思います。
ここ数年の大きな傾向であると思うのですが、これからは少しずつヘッドとシャフトをそれぞれ『指名買い』する機会が増えるのではないか?と思います。
こういった優れたメーカーのヘッドに、自分が慣れ親しんだシャフトを装着する・・・。という組みかたが、今後増えていくような気がします。
今でもそうですが、これまでの量販店で売られていたような、メーカーが最初から組んでいるクラブは少しずつ少なくなっていくのかもしれません。
ただ価格的に見れば、そういったクラブのほうが魅力的ですし、そのクラブの中にもゴルファーにすごくマッチして、『名器』と呼べるようなクラブがたくさんあることも事実です。
私もそのようなクラブにたくさん出会ってきましたし、いい思い出がたくさんあります。
安くても、すごくいい相棒になってくれたクラブはたくさんあります。
ドライバーで『チタン』は今では既に『当たり前』のようになっていますが、このクラブはユーティリティでありながら『チタン』なのだそうです。
それでこの『グッドフィーリング』と『飛距離性能』が得られたのかもしれません。
価格面では、やや敷居が高い感じもしますが、それ以外はすごく親しみやすかったので、これから何度でも試打を楽しんでいきたいです。
こういった優れたユーティリティを使うとゴルフがとても楽しくなるだろうなあ・・・。と思いながら練習場を後にしました。
エポン AF-902 ユーティリティ
- 2011年11月12日
- エポン
- 次の記事へ
キャスコ D-MAX AR ドライバー