今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは エポン AF-501アイアン の7番 です。
シャフトはダイナミックゴールドです。
ロフトは32度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、バランスはD2、キックポイントは手元調子です。
初めて手にする、『エポン』のクラブです。
以前から名前だけは知っていましたが、こうして手にすることができるとは思いませんでした。
『エポン』というメーカーのアイアンは、一体どのようなクラブなのだろう・・・?と興味深く、このアイアンを見つめていたのですが、どうやら『正統派』といいますか『オーソドックス』な感じのアイアンだと思いました。
私はあまり『奇をてらった』クラブは得意ではないので、このような『標準的』なアイアンを見ると、『ホッ』とします。
素振りをしてみても、やはりスタンダードなアイアンだと思いました。
適度な重量感とバランスを感じることができ、普段通りの感覚で振っていけるので、非常に振りやすく感じました。
タイミングも合いやすく、小気味よいスイングが出来そうな感じがしました。
ボールを前にして構えた感じも、すごく『シンプル』で美しい『顔』だと思いました。
いいイメージで構えることができました。
こうして構えた時や、このアイアンのヘッド全体を見回していると、80年代?90年代に人気が爆発した『J’s』のアイアンや『コングモデル』を何となく思い出していました。
あの頃は、素晴らしいアイアンが沢山あった時代なので初めてではありますが、このアイアンにもすごく期待感が膨らみました。
試打を開始しました。
まず感じたのが、やはりその『打感の良さ』です。
こういった美しさを持ったアイアンですから、期待はしていましたが、予想通りの結果だと思いました。
すごくいい感触で、打っていて気持ちよくなってきます。
何球も打っていたくなります。
ただ、ミスをすればそれが結構敏感に伝わってくる感じがしましたし、それが私には好印象でした。
今の易し過ぎたり、便利過ぎたりするアイアンは、何だか全体的にボヤけてしまいやすい感じがするのですが、このアイアンはそういったことを感じませんでした。
いい意味で、昔のアイアンを継承していると思います。
『球の上がりやすさ』という点でも、私はこれまでの『高フィーリングアイアン』同様の感じだと思いました。
『ロフト32度』と、やはり立ってはいますが、上がりにくいとは感じませんでしたし、余計な細工はいらない・・・。と思いました。
ただ、やはりアイアンショットの基本、『ダウンブロー』が要求されるアイアンだと思いました。
そうでないと、やはりこういったアイアンは球を浮かしてくれないだろう・・・・。と思いました。
『超・低重心アイアン』を日頃から使い慣れておられる方には、やや難しく感じられるかもしれません。
『ソール幅』は、これまでの『アスリートアイアン』にしては、やや広めだと思いますし、決して『高重心アイアン』ではないと思いました。
『安定性』という点では、『標準的』といった感じがしました。
決してミスを大きく容認してくれるアイアンではありませんし、かといって『シビア』過ぎる感じは全くしませんでした。
『マッスルバック』を使い慣れておられる方には、かなり打ちやすく感じられると思いますし、『キャビティらしいキャビティ』といえるのではないでしょうか?
決して易し過ぎず、ちょうど『頃合いの良い』感じがします。
昔はこういった『キャビティアイアン』は、よく見かけていましたが、『ポケキャビ』『アンダーカットキャビ』全盛の今とあっては、少なくなってきているような気がします。
私はこのアイアンを試打していて、昔の、ひたすら『7番アイアン』を打ち続けていた日々を思い出して懐かしくなってきました。
『操作性』という点では、私はとても満足できるレベルにあるアイアンだと思いました。
変なクセが無いアイアンなので、『フック』『スライス』も楽しく打ち分けることができました。
昔、ビギナーの頃、アイアンショットの基本『ダウンブロー』を体得するのには、『パンチショット』の練習をすると効果が高い・・・・。と先輩たちに言われていたので、よく練習していました。
あの頃、夢中で『パンチショット』をやっていたのが、今でもすごく活きていると思います。
今日は、何となくそんなことを思い出していたので、久し振りに『パンチショット』を試みたのですが、とても楽しく行うことができました。
やはり、時々こういった練習もしないといけないなあ・・・・・。と思いました。
ワンパターンではなく、いろいろな練習を取り入れた方が、飽きずに練習できるし、『秘術の幅』が広がるような気がします。
『飛距離性能』という点は、やはりこの『ロフト』から、私の感覚では立派な『6番アイアン』なのですが、今はもうこれが『標準』といっていいのかもしれません。
私には『飛ぶアイアン』という感じがするのですが、他の方にはむしろ、『普通の距離』といえるのかもしれません。
このアイアンは見た目はどことなく『クラシカル』な雰囲気を持っていますが、やはり最近のアイアンの特徴も持ち合わせているのだと思いました。
このアイアンは、決して『最新の』とか『最先端の』といった感じはせず、懐かしさを感じさせてくれる、『昔の良かった頃』を持ったアイアンだと思いました。
何事にもいえると思うのですが、あまりにも新しい物やいろいろな物を取り入れ過ぎると、それまで持っていた素晴らしい物が消されてしまう・・・・。という弊害がでてくると思います。
短所があるから、長所があり、そのまた逆も然り・・・・・。なのだと思います。
やはり適度のバランスが大切なのだと思います。
『温故知新』でいくべきなのかもしれません。
初めて手にした『エポン』のクラブですが、初めてというよりは『懐かしさ』を感じさせてくれた、バランスの良いアイアンだと感じました。
あまり出会う機会が無いのは、ちょっと残念ではありますが、もし又見かけることがあれば、また迷わず手にしてみたい・・・・・。と思いました。
これからも、『エポン』のクラブには注目していきたい・・・・。と思いました。
今日はいいアイアンに出会えた、有意義な一日でした。