<左>AF-103 <右>ZERO
今日は、この2本のエポンのドライバーを試打しました。
試打したドライバーは、AF-103 と ZERO です。
<上>AF-103 FUJIKURA ROMBAX TYPE-S
<下>ZERO FSP MX-4N
<左>AF-103 のスペック
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は64g、トルクは3.6、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は311gです。
<右>ZERO のスペック
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはSX、シャフト重量は75g、トルクは2.5、キックポイントは中調子、クラブ総重量は325gです。

<左>AF-103 <右>ZERO
どちらも、とても好印象度の高い、エポンのドライバーです。
こうして見ていても、その高級感・存在感は凄いです。
私はまだエポンのドライバーを所有できていませんが、もっと練習を重ね、エポンのドライバーが似合うようなゴルファーになりたいと思っています。
こうして見ているだけで、テンションがすごく上がってきます。

<左>AF-103 <右>ZERO
両方とも、『ディープ系』のヘッドだと思っていたのですが、こうして見比べてみると、ZEROのほうが少しディープな感じがします。

<左>AF-103 <右>ZERO
ネックの長さも、ZEROのほうが少し長いです。
同時に試打するのは今日が初めてなのですが、以前試打したときの印象では、ZEROに比べ、AF-103のほうが球があがりやすかった感じが残っているのですが、やはりAF-103のほうが少し重心も低いのでしょうか?

<左>AF-103 <右>ZERO
顔はどちらもすごくいいですが、ZEROのほうが少しだけ小顔に見えます。
ZEROは、いわゆる『逃がし顔』なのに対し、AF-103は『中立顔』に見えます。
左右どちらにも易しく対応していけそうな印象があります。
対してZEROはフェード系のイメージを出しやすいです。

<左>AF-103 <右>ZERO
素振りをしてみた感じは、どちらもシャフトが違うので、ちょっとフィーリングが異なりましたが、とても楽に振ることができました。
ランバックスのシャフトは今大人気ですし、ZEROに装着されているFSPのシャフトも久しぶりだったのですが、改めていいシャフトだな・・・。と思いました。
今、シャフトで有名なメーカーといえば、グラファイトデザイン、三菱レイヨン、藤倉シャフト、USTマミヤなどがあると思うのですが、それ以外にも、まだまだたくさんのいいメーカーがあるのだと改めて思いました。
ヘッドなどもそうですが、このような豊富なシャフトに出会うことができるということは、ゴルファーとして、とても幸せなことだと思います。

AF-103

ZERO
ボールを前にして構えてみても、どちらもすごくいい感じです。
ナイスショットのイメージしか浮かんできません。
不安要素は一切ありませんでした。
フッカーである私は、ZEROの逃がし顔に魅力を感じますし、左を怖がらず叩けそうなので安心できるところがありますが、スライスに悩んでおられる方には、不安を感じ、構えづらいのかもしれません。
『つかまり顔』を好まれる方でしたら、この2つのドライバーは合いづらいかもしれません。
しかし、逃がし顔だったり、中立顔だからこそ、構えるときにわざとフェースを被せたりすることもできるのですが、最初から強いフックフェースだと、もっと被せることはできても、スクエアかオープンに開いて構えることはとても難しいと思います。
最初から弾道が限定されているのがフックフェースのような気がします。
どちらも、とても構えやすいドライバーですが、一般的にはAF-103のほうが受け入れられやすいのかもしれません。
私はどちらもすごくいいイメージが出せました。
呼吸も整い、いつでも打ち出していけそうでした。
タイミングが取りやすい顔をしたドライバーというのは、こういったドライバーたちのことを言うんだな・・・。と思いました。
試打を開始しました。

<左>AF-103 <右>ZERO
『球のあがりやすさ』という点では、シャフトが違うので、何ともいえない部分もあるのですが、もし同じシャフトで同じスペックだったとしても、明らかにZEROのほうがタフだと思います。
タフ過ぎず、多くの方に受け入れられやすいタイプのAF-103と、明らかにユーザーを絞った感じのZERO・・・。というように性格が全く異なります。
私はZEROのライナー系の打球がすごく好きなのですが、球があがりづらい・・・。と感じられる方は多いかもしれません。
今回は同じ『10.5度』というロフトでしたが、大きな違いがありました。
先日、違うメーカーの『10.5度(あくまでも表示ロフト)』というドライバーを試打したのですが、それとも全く違います。
『ロフト角』という概念が大きく揺らいでしまうような感覚をもってしまいます。
球のあがりやすさというのはロフトが全てではなく、他の要素の絡み合うものですが、それでもやはり大きな目安であることに変わりありません。
AF-103は使えても、ZEROはタフ過ぎて使いづらい・・・。という方は多いかもしれません。
逆にZEROを打ちこなせる方は、AF-103は難なく打てるように思います。
高~い弾道というのは、見た目いかにも飛んでいそうですが、実際にはそうでもないことが多いです。
対してやや低めのライナー系の球は飛んでいないように思えても、意外と飛んでいる・・・。ということが多いです。
飛ばしたい時は低く打っていく・・・。という方は多いのではないでしょうか?
そういったときに、このZEROのようにあがり過ぎず、低スピン系の球が打ちやすいドライバーは大きな味方になってくれるような気がします。

<左>AF-103 <右>ZERO
『安定性』という点では、明らかにAF-103のほうが高いと思います。
ZEROは球があがりにくいタイプなので、容易にサイドスピンも掛かりやすいですし、スイートエリアもそれほど広い感じはしません。
タフでシビアなZEROドライバー・・・。といったところです。

<左>AF-103 <右>ZERO
『打感』はAF-103もすごくいいですが、ZEROも負けてはいません。
『陶酔』という言葉を連想するほど、この2つの打感に酔いしれたような気がします。
AF-103を初めて試打したときに、AF-103は『AFシリーズの中で最高の打感』ということを聞いたのですが、こうして打ち比べてみても、ZEROのフィーリングの良さを改めて感じました。
どちらもすごくレベルの高い打感ですが、今日はZEROの印象度が強く残りました。
やはり、いつもこういったグッドフィーリングのドライバーを打てるような環境に身を置いていたい・・・。と思いました。

<左>AF-103 <右>ZERO
『音』は互角・・・。といった感じで、どちらもすごくいいです。
何度も聞き分けてみたのですが、優劣がつけられませんでした。
音というのは、そのクラブに対しての『品(ひん)』を感じやすいところだと私は思っているのですが、この耳に心地いい音を聞いていると、この2つのエポンのドライバーの品の良さを改めて感じます。
今は、色々なメーカーで様々な機能が付いたドライバーが発売されていますが、やはりこのようにプレイヤーを『やる気』にさせてくれるクラブというのはすごくいいな・・・。と思いました。
いくらクラブの性能が高くても、プレイヤーの持つポテンシャルが充分に発揮できなければ、いい内容のショットは得られないように思うのですが、そういった意味でも、この2つのドライバーにはすごく魅力を感じます。
球を打っているのが、とても楽しいです。

<左>AF-103 <右>ZERO
『飛距離性能』という点では、どちらもすごくいいですが、敢えていうならばAF-103ではないか?と思っています。
いわゆる『受け皿が広い』感じがします。

<左>AF-103 <右>ZERO
『操作性』という点では、私はZEROに、より魅力を感じました。
AF-103も悪くはないですが、操作性よりも安定性の方が長けているような気がします。
細工をするというよりは、どちらかというとナチュラルに振っていきたいタイプのドライバーです。
対してZEROは色々と操作できるので楽しいです。
フッカーの私にはとても気持ちよく振りきっていけます。
こういった『逃がし系』のドライバーで左を気にせずに思い切って振り切ってドローボールを打つのが、とても楽しく、また心地よく感じました。
球がつかまり過ぎず、『安全地帯』に運んでいきやすいですが、スライス系の球はいくらでも打てました。
大きく右に曲がるバナナスライスも容易に打たせてくれました。
私は、この球がつかまり過ぎないところがいいと思いました。
寒さがとても厳しいですが、飛んでいく弾道を目で追っていきながら、思わず目を細めてしまいました。
吐く息は白く、手もかじかんでしまいますが、テンションだけはずっと上がりっぱなしでした。

<左>AF-103 <右>ZERO
今日は、この2つのエポンのドライバーを同時に試打することができて、とてもラッキーな日でした。
AF-103もすごく購買意欲が刺激されているドライバーですが、改めてZEROにもすごく魅力を感じました。
今の段階では、ややZEROがリードしている・・・。といった感じです。
ただ、やはりエポンのドライバーということで、価格的な面で敷居の高さを感じてしまいますし、何だか気おくれしてしまいます。
しかし、値段を全く無視してクラブという観点だけで考えると、両方ともとても素晴らしいドライバーです。
今日はこの2つのドライバーを予定よりも多く打ちすぎてしまったせいか、試打を終える頃には体も温まっていました。
この2つのEPONのドライバーのおかげで、心も体も温かく感じた一日でした。