今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは エポン AF-901 ユーティリティ です。
シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは22度、クラブ長さは39インチ、シャフトフレックスはS200、トルクは1.7、シャフト重量は122g、バランスはD2、キックポイントは手元調子です。
初めて手にしたエポンのユーティリティクラブです。
これまでドライバーやアイアン、ウェッジには出会えてきたのですが、このユーティリティには出会うことが出来ませんでした。
しかし、今日ようやく出会うことが出来て、とても嬉しい気分です。
しかも、私の好きな『アイアン型ユーティリティ』ということで、余計テンションが上がってきます。
ユーティリティクラブは、比較的長い距離を打つクラブですが、やはりグリーンを狙っていくクラブなので、出来るだけアイアンに近い形状の方が、私はグリーンを狙いやすく感じます。
『中間型』や『ウッド型』のユーティリティもありますが、私はあくまでも『ロングアイアンと同等』のイメージで使っていきたいので、こういったアイアン型ユーティリティに魅力を感じます。
『ウッド型ユーティリティ』や『フェアウェイウッド』は球があがりやすいですし、グリーンで球を止めやすいのでとてもいいのですが、どうしても高く上がりすぎて風の影響を受けやすく感じたり、コントロール性に欠けるような気がします。
球が浮きやすいクラブがいいのですが、高く上がり過ぎるクラブは、やや難しく感じてしまいます。
ドライバーショットなどでもそうですが、出来るだけ低く抑えていきたい・・・。と私は普段から考えているので、このような『深重心』過ぎないアイアン型ユーティリティをどうしても求めてしまいます。
かなり慣性モーメントが大きそうな形状です。
この角度から見ると、以前試打したこともあるAF-701を思い出します。
『低重心』『高慣性モーメント』を求めるならば、このような形状がやはり優れているのでしょうか?
『AF-701』とは、アイアンとユーティリティというカテゴリの違いはあれど、殆ど同じような感覚で打っていけそうな気がしました。
『ソール幅』も結構あります。
これがアイアンというカテゴリの中に収めてしまうと、かなりの『ワイドソール』ということになりますが、『アイアン型ユーティリティ』というカテゴリの中ではいたって『ノーマル』といっていいのだと思います。
メーカーは違えど、こういった形状のアイアン型ユーティリティは、これまでもたくさん出会ってきました。
そういった意味では、初めてのエポンのユーティリティクラブではありますが、それほど新鮮な感じはしませんでした。
今まで試打してきた経験が活かされそうな気がしました。
素振りをしてみると、日頃振り慣れたシャフトだということもありますし、とても振りやすい感じがしました。
アイアンと同じ感覚で振っていくことが出来ました。
ちょっとヘッドの大きい、ロングアイアンだ・・・。という認識で振っていきました。
ボールを前にして構えた感じは、写真には写っていないのですが、『バックフェースの出っ張り』が目に付きました。
これはもう『アイアン型ユーティリティ』の宿命といっていいのかもしれません。
他のメーカーのクラブもそうでした。
これが無ければ、もっとアイアン型ユーティリティに好感を持つ事が出来るのですが、これは仕方ないことなのかもしれません。
おそらくメーカー側も、出来るだけ目に入らないように色々と工夫しているのだろうと思うのですが、ワイドソールにして低重心化するには致し方ないところなのでしょうか?
『構えやすさ』と『球のあがりやすさ』の両立は、こういったユーティリティアイアンでは難しいことなのかもしれません。
今回はエポンということで、もっと美しい形状を期待していましたが、今の段階では仕方ないことなのかな・・・・?と思いました。
今は、こうしたやや構えづらい形状になってしまいますが、いずれもっと技術が進んでアイアンと全く代わらない構えやすさをもった、アイアン型ユーティリティが登場してくるような気がしますし、それを強く望みます。
そうなると、『200ヤード以上』が、もっと易しく狙っていけるようになると思います。
それと、『面長』なところが、もう少し『小顔』になってくれるほうが、より色々なイメージを描きやすい感じがします。
こういったところも、他のメーカーのクラブと同様な感じだと思いました。
これまで、こういったクラブには、かなりたくさん出会ってきたので、どういった感じで打っていけばいいのかが、何となく解るような気がしました。
アイアンのようなシャープさは殆ど感じられないですが、『ターゲットラインにボールを乗せて運ぶ』といったイメージは描くことができました。
試打を開始しました。
『球のあがりやすさ』という点では、とてもあがりやすくて打ちやすいと感じました。
打つ前に予想していたよりも、球も拾いやすくてあがりやすい感じがしました。
『エポン』ということで、もう少しタフな感じなのかな?と思っていたのですが、想像以上に打ちやすくて敷居が低い感じがしました。
どのように打っても、高~く上がっていく・・・。という感じではないのですが、球が浮きやすくて『キャリー』を稼いでいける感じがしました。
かなり打ちやすいロングアイアンといった感じです。
こうして打ち続けていると、次第にバックフェースが見えていることも、あまり気にならなくなりました。
『打感』も、とてもマイルドな感じで好感を持つ事が出来ました。
柔らかい感じがとても心地良く手に残りました。
このユーティリティの形状やヘッドの厚さなどから、『中空構造』であることは想像に難くないのですが、こういった中空構造でも打感について、それほど不満を感じませんでした。
昔の『中空アイアン』は、打感が物足りない感じがするものも、決して少なくなかったですが、この『AF-901』は、なかなかいい感触を楽しむことができました。
『安定性』という点でも、こういった形状の特長がよく出ていると思います。
かなりスイートエリアの広い、キャビティアイアンと似たような感覚です。
全くシビアな感じはしませんでした。
ヘッドとシャフトの相性もいい感じで、自然と打点が揃う感じがして、球筋も安定させていくことが出来ました。
今日は適度な『重量感』と『粘り』のおかげなのか、このようなロフトの立ったクラブなのに、とても球をまとめていきやすい感じがしました。
昔のロングアイアンは、ちょっとミスしただけでも、大きな失敗につながっていきましたが、最近のクラブはこういった点にすごく寛容な気がします。
多少ミスヒットしても、ヘッドがブレる感じもしないですし、そのまま勢いで押し込んでいける感じがしました。
もう少しシビアな設定でもいいんじゃないかな・・・?と思えるくらい、易しい設定になっているクラブだと思います。
『操作性』という点では、まずまず・・・。といった感じです。
アイアン型ユーティリティなので、ウッド型ユーティリティよりは扱いやすい感じはしますが、それほど敏感に反応してくれる感じはしませんでした。
もう少し構えやすい形状だったら、また違った結果になると思うのですが、メーカーは違えど一様にこのような形状になっているということは、どうしても『球のあがりやすさ』を優先しているのだと思います。
このような形状にしないと、球が浮きづらくなって難易度が増すのだろうと思います。
『構えやすさ』や『操作性』よりも、『あがりやすさ』を優先しなければならないのかもしれません。
しかし、球数をこなしていくうちに、だんだんと印象度が良くなっていきました。
最初に構えたときの印象よりも、打ちやすいユーティリティだと思うようになりました。
ただ、普通のアイアンのように、色々な球筋を打ち分けていく感じはしませんでした。
左右に曲げていったりもしたのですが、やや大味なショットになってしまいました。
『アバウト』に打ってしまってる部分も少し感じました。
『飛距離性能』という点では、『ノーマル』な感じです。
他のユーティリティと比べて、圧倒的な飛距離を誇っている・・・。という感じはしませんでした。
今のレベルの高いユーティリティと同等のレベルの高いクラブだと思いました。
飛距離性能は標準的ですが、その『打ちやすさ』は、とても優れていると思います。
『ロングショット』が、かなり楽になります。
縦の距離感が合いやすい感じがしました。
球のバラつきが少ないので、実戦でも安心してグリーンを攻めていけそうです。
このユーティリティは、ウッドよりもアイアンが好きな私にはとても打ちやすく感じられました。
アイアンよりもウッドの方が好きな方は、やはり『ウッド型』や『フェアウェイウッド』を選択されたほうが賢明だと思います。
比較的球はあがりやすいですが、ある程度のヘッドスピードは要求されるのかもしれません。
しかし、決して『ハードヒッター専用』といった、敷居の高い感じは全くしませんでした。
先ほども書きましたが、もっとスマートな形状になって、この打ちやすさならば、このクラブに対する好感度はもっと上がる感じがします。
やはりどのクラブでも『構えやすさ』は大変重要な課題です。
今日はそれほどいいイメージを描いていけなかったのですが、このクラブの高性能に助けられたのか、密度の濃い練習をすることが出来ました。
私はアイアン型ユーティリティのいい物をずっと探しているのですが、このクラブは『エポン』ということで、購入意欲が俄然湧いてきました。
しかし正直いいまして、他のメーカーのクラブと比べて特別優れている・・・。とは感じませんでした。
それほど大差ないと思いました。
もしどれかを選ぶとしたら、『メーカーの好み』で選んでしまうかもしれません。
かなり打ちやすいアイアン型ユーティリティに間違いはないので、このクラブを仲間たちにも勧めてみようと思いました。
エポン AF-901 ユーティリティ
- 2010年3月7日
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