今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは エポン AF-203 の5番 です。
シャフトは ファイアーエクスプレス FW Type-D 65 です。
ロフトは18度、シャフトフレックスはS、シャフト重量は70g、トルクは2.6、キックポイントは中調子、クラブ総重量は340gです。
久しぶりに出会った、エポンのFWです。
エポンらしく、シンプルで美しいデザインです。
今はドライバーに限らず、FWでも調整システムが搭載されているものが多くなりましたが、エポンは今後どうなるのでしょうか?
私はこのままのシンプルな設計がいいと思っていますが、調整システムが搭載されたモデルを心待ちにしておられるエポンファンの方もいらっしゃると思います。
見とれてしまうほど美しいです。
これまで出会ってきたエポンのドライバーのように、とても美しくて高級感があるな・・・。と思っていたのですが、やはり『チタン』なのだそうです。
昔からチタンのFWはありましたが、少数派といえる存在でした。
しかし、エポンはずっとチタンを採用しているように思います。
チタンの扱い方を熟知しているメーカーといっていいのではないでしょうか?
エポンはウッドやアイアン、ウェッジなど、どれも素晴らしいクラブが多いですが、特にウッド系は素晴らしいクラブが多いです。
この圧倒的な美しさに、いつも心がときめいています。
ウッド系のクラブが得意なメーカーは他にもたくさんありますが、なかなかここまで美しさを表現できていないように思うこともあります。
エポンの凄いところは、この美しさが打感はもとより『飛距離』につながっているところです。
初めて出会ったエポンドライバーの衝撃はとても強いものがありました。
ネックの長さは、標準的に見えました。
程良い長さだと思います。
とてもカッコいいので、いい目の保養ができました。
桜の季節に相応しい美しさに見えました。
『本格的なゴルフシーズンを告げる美しさ』といったところかな?と思いました。
セミディープバック形状といっていいでしょうか?
最近のFW(5W)の中では、明らかに厚みがあります。
こういったディープ系のウッドはとても珍しいです。
前のモデルから、フルモデルチェンジしたように見えました。
トゥ側の凹み
ヒール側の凹み
トゥ側とヒール側には、それぞれ独特な曲線の凹みがありました。
これも空気抵抗などを計算に入れて組み込まれているのでしょうか?
それとも単なるデザインなのでしょうか?
いずれにせよ、とても品があるな・・・。と思いました。
エポンらしく、とても男前です。
ただ、ちょっとだけ驚きました。
FWというよりも『UT』といった感じです。
かなりコンパクト感があります。
これまでたくさん出会ってきた『5Wらしいシャロー感』は全くありませんでした。
小顔でディープな感じがします。
このAF-203は『FW』ではなく『UT』というカテゴリーに入るのかな?と思いました。
<左>AF-203 <右>ロイコレTRC
かなりコンパクトに見えたので、今日はちょうど『マイUT(ロイコレTRC)』をバッグに入れていたので、見比べてみることにしました。
こうして見比べてみると、やはり大きな違いを感じますが、単独で見るとUTに見えてしまいます。
マイUTもロフト18度なのですが、印象も違って見えます。
私はこういったディープ感のあるクラブは大好きですが、FWにはシャロー感を求めたい・・・。という方には、やや難しそうな印象をもたれるかもしれません。
素振りをしてみると、すごくいい感じです。
この美しいヘッドと、高性能なファイヤーエクスプレスの相性がバッチリだと思いました。
早くボールを打ちたい衝動に駆られました。
ボールを前にして構えてみても、好感がもてました。
とても構えやすいです。
ただ、やはりUTを構えている・・・。という印象をもちました。
これだけコンパクト感のある5Wは珍しいです。
形状的にはとても美しいです。
エポンらしい品の良さが感じられます。
FWにはもっとシャロー感が欲しい・・・。と思われる方もたくさんいらっしゃるかもしれません。
ここは人によって好みが大きく分かれるところだと思いますが、私は好きです。
いいイメージがすぐに出ました。
試打を開始しました。
『打感』はすごくいいです。
エポンなので、この打感の良さは当然といえるところがあるのですが、期待通りのグッドフィーリングでした。
これまで出会ってきたドライバーのフィーリングを思い出しました。
この何とも言えないソフトな打感には魅了されっぱなしでした。
『音』も、いい感じです。
控えめな金属音が心地いいです。
この音を聞くだけでエポンのクラブでボールを打っているんだ・・・。と思えることができます。
私にとって至福のひとときです。
『球のあがりやすさ』という点では、FW(特に5W)ということを考えてみると、結構タフなほうだと思いました。
勿論、全然球があがらないようなタイプではなく、高い弾道も打てるのですが、ある程度使い手は選ぶのかもしれません。
ヒッタータイプの方に合いやすいような気がします。
敷居が高すぎる感じはしませんが、好みが分かれるところだと思います。
今のFWは球があがりやすいタイプが圧倒的に多いので、そういったことを考えてみると、このFWは異彩を放っているようにも見えました。
しかし、それがこのクラブの個性ですし、メーカーも敢えてそのようにしているのだと思います。
18度のUTを日頃から使い慣れておられる方にとっては、特に難しく感じることはないと思いますが、シャロー系のクリークを使い慣れておられる方には、タフに感じられるかもしれません。
『安定性』という点では、普通かな?と思いました。
特にシビアな感じはしませんでしたが、大きなミスを見逃してくれるような寛容さはあまり感じませんでした。
広いスイートエリアやミスヒットしても見逃してくれるイージーさを求めておられる方には、合いづらい部分があるかもしれません。
『ごまかし』があまり利かず、結構正直なところがあるように思います。
『飛距離性能』という点では、かなりいい感じです。
エポンは本当に『美』と『飛距離』の両立が出来ているメーカーだと思います。
今は高い機能性が搭載されているFWも増えてきましたが、このFWは至ってシンプルです。
しかし、そのシンプルさがありながら大きな飛距離を稼いでいけるのだから、クラブ造りは本当に奥が深いものだな・・・。と思います。
飛距離性能がいいので、かなりコンパクトなドライバーで、いわゆる『直ドラ』しているような気分になりました。
ヘッドもそうですが、装着されているファイヤーエクスプレスも、かなりの高性能シャフトだと思いました。
この大きな飛びは、シャフトの力も大きく関わっているのは間違いありません。
『操作性』という点では、いい感じでした。
最近の5Wの中では、かなり扱いやすいほうだと思います。
左右に大きく曲げることは容易にできたのですが、できればあまりしたくないな・・・。と思いました。
この美しいヘッドを見ながら、構えた通りできるだけ真っ直ぐに近い感じで打ち出していきたいと思いました。
左右どちらかにクセのあるタイプのクラブではないので、色々なタイプの方に合いやすいのではないでしょうか?
FWというよりはUTという印象が最後まで残りました。
ひょっとしたら、メーカーはこのクラブをUTというカテゴリーに入れているのかもしれない・・・。と思ったのですが、詳しいことはよく解りません。
今度機会があれば『3番』も試打してみたいと思いました。
この5番のように小顔でディープ感のあるヘッドなのでしょうか?
とても興味があります。
私はエポンのクラブに出会う機会があまりなく、経験が不足しています。
でも、すごく魅力を感じています。
なかなか出会えないですが、今日はニューモデルのFWを試打することができました。
とてもラッキーな日でした。
エポンらしい、美しさ・フィーリングの良さを充分過ぎるほど感じ取ることができました。
『イージー路線』というよりは、どちらかというと『セミハード路線』といえるのかもしれません。
一般的な敷居が低くて、幅広い層に対応しているようにはあまり思えませんでした。
ある程度のHSがあったほうが合いやすいような気がしました。
普通、これだけ『高級路線』でいくと、シャロー感が強くてかなり球があがりやすくなっているものが圧倒的に多いですが、今回は全く違う印象をもちましたし、こうしたことができるのも『エポンの強み』のような気がします。
きちんとヒットできたときの飛距離性能はすごいものがありました。
球が浮きやすいタイプだとは思いませんでしたが、こういったタイプのクラブできちんと高さを出していける方にとっては、かなり大きなパフォーマンスが期待できるのではないでしょうか?
これだけ確実に飛んでくれて、フィーリングもいいので、これからはFWもチタンに移行していくんじゃないかな?と思いました。
チタンはドライバーだけの時代ではなくなるのかもしれません。
勿論、昔からFWでもチタンが使われてきましたが、これからはもっと顕著になっていくのかもしれません。
FWでも飛距離が求められる時代に入ってきて、チタンの重要性が増してくるのかもしれません。
一口に『チタン』といっても色々あるようですが、エポンのチタンは、かなり高品質であることは間違いないと思います。
チタンドライバーでも、中には『チープ』に感じられる物も少なくないですが、エポンはいつも品質の高さを感じます。
『質感』が違います。
手にするだけで、こちらのテンションも自然と上がってきます。
エポンのクラブということで、ある程度覚悟はしていたのですが、値段を聞いて、やはり高価なんだな・・・。と思いました。
このヘッドの美しさやフィーリングの良さなども、それだけの価値は充分にあるのだと感じました。
エポンという信頼のあるブランドというのもありますし、この品質は安心できます。
かなり高級感を感じました。
目だけでも、充分楽しむことができるクラブです。
価格的に私にとって、かなり敷居が高いので、なかなかエポンユーザーにはなれていないのですが、私の周りにはエポンファンがたくさんいるので、明日早速このFWを紹介してみよう・・・。と思いました。
彼らの喜ぶ顔が浮かんできますし、私も何度も試打を楽しみたいと思いました。
価格的に親しみづらいところもあるのですが、エポンにはこれからもこのようなクラブを作り続けて欲しいと思いました。
私たちの憧れであって欲しいです。
『エポンユーザー』になれる喜びをもてるクラブ造りをこれからもして欲しいと思いました。
今日は予定よりも多く球数を打ってしまいました。
試打を終えると、爽快感しか残っていませんでした。
このクラブを返却するときに、後ろ髪を引かれる思いもしたのですが、充実した時間を過ごすことができ、満面の笑みで、練習場を後にすることができました。
エポン AF-203
- 2014年4月6日
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