ゴルフクラブ試打日記。          

アキラプロダクツ ADR STRONG BLACK ドライバー

アキラプロダクツ ADR STRONG BLACK ドライバー
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは アキラプロダクツ ADR STRONG BLACK ドライバー です。
FUJIKURA Speeder 757 Evolution
シャフトはFUJIKURA Speeder 757 Evolution です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は77.5g、トルクは3.3、キックポイントは先中調子 です。
正面
アキラのシブいデザインのニュードライバーです。
アキラADRシリーズといえば、先日試打したドライバーのように青のイメージが強いですが、このドライバーは名前の通り、黒がベースになっています。
側面
ルールギリギリのラージサイズという感じではなく、少し小振りな感じがします。
ディープタイプではなく、シャロータイプです。
トゥ側のウェイト
トゥ側
ヒール側のウェイト
ヒール側
トゥ側とヒール側には、それぞれウェイトがひとつずつ配置されていました。
それぞれ『5』という数字があったので、5gということでいいのだと思います。
それぞれの位置が対称になっていなかったり、同じ重さでないことも多いですが、このドライバーの場合は対称の位置に同じ重さで配置されています。
他にも色々な重さのウェイトが用意されているのでしょうか?
L CUP FACE STRONG BLACK
ソールには『L CUP FACE STRONG BLACK』の文字がありました。
何やら特別なカップフェースのようです。
メーカー独自の工夫がされているのだと思います。
ネック長さ
ネックは、やや短めですが、今のドライバーの中では標準的といっていいと思います。
調整機能は搭載されていませんでした。
最近はこういったタイプが多くなってきたように思います。
調整機能よりも、ヘッド自体の性能を高めて欲しいというユーザーの思いもあるのかもしれないですし、それほど必要性を感じない方も増えてきたのかもしれません。
便利なのはいいことですが、かえってそれが迷いを生んでしまうこともあるかもしれません。
フェース面のデザイン
フェース面には、独特な模様がありました。
とても珍しいです。
あまり見かけないですが、以前試打したマルマンのドライバーを思い出しました。
とても綺麗で高級感があります。
性能とは直接関係ないと思いますが、こういった『美』というものに目を向けているのは、日本メーカーの特長といっていいと思います。
雑な感じは全くしません。
セミシャロー
セミシャロータイプといっていいでしょうか?
黒くて精悍な感じはしますが、ディープというタイプではありませんでした。
今はシャロータイプが圧倒的に多いように思います。
顔
なかなかいい顔をしています。
艶消しなのもいいです。
バルジのカーブも綺麗で、いいイメージが描けそうだな・・・。と思いました。
トゥ側が主張し過ぎていないのがいいですが、どちらかといえばつかまりそうな印象を受けました。
海外メーカーにはあまり見られない『日本顔』といいますか、『和顔』といっていいのではないかな?と思いました。
オリジナルグリップ
このオリジナルグリップはソフトな感じで、好感がもてます。
AKIRAのロゴもカッコいいです。
振り感
素振りをしてみても、いい感じです。
タイミングも取りやすく、しっかり振っていけます。
ヘッドのイメージに合いやすい振り感だと思いました。
構え感
ボールを前にして構えてみても、いい感じでした。
少しつかまりそうな感じがしましたが、左へのプレッシャーはありませんでした。
右へ逃がすイメージも出せました。
こうして構えてみると、それほど『小顔感』は無く、普通のドライバーと同じように感じました。
方向性への不安は無く、しっかりと振っていけそうで安心できました。
試打を開始しました。
フェース面
『打感』は良いです。
何といいますか、まったりとした感じです。
いい感じのソフトさもあって、手に嫌な衝撃も残りませんでした。
打球音
『音』は高めの金属音ですが、大きすぎず全く問題ないです。
インパクトが緩むこともなく、フィニッシュまで振り切ることができました。
トゥ側
『球のあがりやすさ』という点では、ライナー系の強い球が打てるタイプです。
見た目の印象通り、しっかりした弾道です。
かなり低スピン性能が高いです。
しっかりと叩いていけるタイプのドライバーです。
バックフェース寄りにウェイトがあるので、深重心でいわゆる『お尻の重たいタイプ』かな?と思っていましたが、実際に打ってみるとそういう感じではありませんでした。
高くあがってしまう弾道ではなく、しっかりと前に進む力の強い弾道です。
幅広い層に受け入れられやすいドライバーではないと思います。
今のドライバーの中でも、間違いなくタフな部類に属すると思います。
バックフェース
『安定性』という点では、ややシビアな感じがしました。
正直さがありました。
シャロータイプではありますが、易しさ最優先のドライバーではない感じがしました。
今の寛容なドライバーと比べると、明らかにミスはミスと分からせてくれるドライバーだと思います。
飛距離性能
『飛距離性能』は優れています。
タフな部類のドライバーなので、人によってかなり好みが分かれるとは思いますが、ヒッタータイプの方には、とても頼もしく感じられるのではないでしょうか?
かなり叩けるドライバーです。
といいますか、『叩くべき』ドライバーといったほうがいいのかもしれません。
叩いて吹き上がりを気にされる方はとても多いと思いますが、そういった方に是非試していただきたいと思いました。
今日は練習場でほとんど風を感じなかったのですが、この低スピン性能ならば風がアゲていても、しっかり振っていけるのではないかな?と思いました。
操作性
『操作性』は、なかなか良いと思いました。
私の持ち球と、装着されているシャフトのせいなのか、最初はフック系の球が出たのですが、すぐに慣れてきて右に曲げることもできました。
慣れるのにそれほど球数を要しないので親しみがもてました。
今は『曲げづらい』と感じるドライバーもたくさんありますが、このドライバーはそれらとは違いました。
ヒール側
先日試打したADRドライバーは、かなり『易しさ』を感じたのですが、このドライバーは違っていました。
ある程度の『タフさ』と『正直さ』をもっていると思います。
もちろん球がドロップしやすいとか、シビア過ぎるという感じはしなかったのですが、イージー系が多い今のドライバーの中では、明らかに性格が異なる感じがしました。
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それもメーカーの狙いなのではないでしょうか?
易しさを求めるのであれば、ADRがいいですし、それではちょっと物足りない、もっと骨太で硬派な感じのドライバーで思いっきりボールを叩いていきたい・・・。という方には合いやすいのではないでしょうか?
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性格に丸さというよりは、少し尖ったところもありますが、そこがまた魅力といえるのかもしれません。
昔からそうですが、今でも『上がりすぎる9.5度』がたくさんあります。
あがりすぎだな・・・。ちょっと抑えて打たないといけないな・・・。と思うことも少なくないのですが、このドライバーはしっかり振っていけたので、球を打っていても楽しくなりました。
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幅広い層を狙ったドライバーではないですが、このスペックがピッタリと合う方には、たまらない魅力をもったドライバーといえるのではないでしょうか?