ゴルフクラブ試打日記。          

アキラプロダクツ PROTOTYPE アイアン KS-301

アキラプロダクツ PROTOTYPE アイアン KS-301 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは アキラプロダクツ PROTOTYPE アイアン KS-301 の7番 です。
ダイナミックゴールド

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、バランスはD2、キックポイントは元調子、クラブ総重量は439gです。
正面

シャープで、とてもカッコいいアイアンです。
アイアン好きの私にはたまりません。
一目で気に入りました。
側面

この流れるようなフォルムに、思わず目を細めてしまいました。
『易しい』とか『難しい』ということはありますが、まずはこうして目で楽しみたい・・・。と、いつも思っています。
ヘッドが膨れあがったような厚ぼったいタイプのアイアンだと、なかなかいいイメージも出ませんが、このアイアンはすごくいいイメージが出るだろうな・・・。と思いました。
すぐにテンションが上がってきました。
これから、このカッコいいアイアンを試打できるんだ・・・。と思うだけで『ウキウキ気分』になってきます。
彫りの深さ

彫りはかなり浅くて、ほぼマッスルバックに近い形状になっています。
『ハーフ』キャビティというよりも、『スリークォーター』キャビティといったほうがいいのかもしれません。
すごくシンプルなアイアンだと思いました。
ソール幅

ソール幅は、今のアイアン中でも、はっきりと狭いほうだと思います。
今はアスリート仕様のアイアンでも、だんだんとワイドになってきたように思いますが、このアイアンは『ナロー』です。
昔はこういったアイアンが殆どでしたが、今はあまり見かけなくなりました。
ソール幅が狭いと、不安に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、私はある程度狭い方が上手く『着地』できそうで安心できます。
これまでの経験からなのかもしれないですし、『慣れ』という部分もあるのかもしれません。
ソール幅が広すぎると、私はトップしてしまったり、逆にダフってしまったり・・・。といったミスを、これまでたくさんしてきました。
そういった意味でも、このアイアンのソール幅には親しみやすさを感じることができました。
ネック長さ

ネックの長さは、ノーマルだと思いました。
しっかりと長さがキープされていますが、ロングネックというほどではありません。
今はショートネックのアイアンが多くなったので、そういった意味では長いほうに分類されるのかもしれませんが、私の感覚では長いというほどではありませんでした。
ミーリング無し

フェース面にミーリングがあるかどうか確かめてみたのですが、ありませんでした。
ごくノーマルなアイアンです。
構え感

ボールを前にして構えてみても、好印象をもちました。
アキラプロトタイプらしく、とても整った顔をしています。
ヘッドの据わりも、とてもいいです。
ほんの少しだけ面長な感じもするのですが、全く問題ないと思いました。
小顔好きな私は、できればもう少し小顔のほうが・・・。と思ったのですが、違和感は全くありませんでした。
いいイメージが出せましたし、とても構えやすいアイアンだと思いました。
試打を開始しました。
フェース面

『打感』は、すごくいいです。
柔らかさと適度なしっかり感が上手く両立できている感じです。
インパクトからフォローにかけて、球を押し込んでいける感じ・・・。といったらいいでしょうか?
とてもイメージを伝えやすいフィーリングです。
トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、普通といいますか、自然な感じです。
最近のハイテクアイアンのようにあがりやすくなるような大きな工夫は感じられません。
明らかにヒッター向けだと思いますし、いわゆるイージー系のアイアンではありません。
不自然さが無い分だけ、『キレ』で勝負していけそうなアイアンです。
バックフェース

『安定性』という点でも、ある程度のシビアさはあるように思います。
見た目通りの性能だと思いました。
バックフェースの形状は一応キャビティではありますが、殆どマッスルバックに近い感じです。
アイアンにミスヒットに対する寛容さを求めておられる方には、合いづらいところがあるかもしれません。
しかし、こういった『正直』なアイアンで球筋を整えていくことも、いいのではないでしょうか?
易しすぎるアイアンで物足りなさを感じておられる方には、是非試していただきたいアイアンです。
飛距離性能

『飛距離性能』という点でも、特に秀でている感じがしない・・・。といいますか、私の感覚での『ノーマル』な感じです。
アイアンに『飛び』を求めておられる方には、物足りないところがあるかもしれません。
しかし、これまでも書きましたが、これくらいが『本来の飛距離』のような気がします。
今は『飛びすぎアイアン』が多くなりましたが、コースに出ると、その飛びすぎが難しくさせてしまうことも多いように思います。
飛び系アイアンで、きちんと距離を打ち分けておられる方は別ですが、私はとても難しく感じます。
左右の幅はある程度まとめることができても、縦の距離感はかなりアバウトなところがあり、親しみづらく感じます。
そういった点でいうと、このようなタイプのアイアンは『計算できる飛距離』といいますか、『距離感』で勝負していけるので私は好きです。
操作性

『操作性』は抜群でした。
こちらの意のままに動いてくれました。
完全なる『マニュアルタイプ』のアイアンだと思います。
こういったタイプのアイアンは試打していても、とても楽しいので、ついつい球数が多くなってしまいます。
構えたときに、やや面長に感じましたが、特に扱いづらく感じることもなく、気持ちよく操作していくことができました。
少ない球数で以心伝心できたような気がします。
ヒール側

それほど多く出会うことはないのですが、アキラのアイアンもすごくいいな・・・。と思いました。
これまでKS-101や201に出会い、その都度魅力を感じましたが、この301も気に入りました。
確かに『一般的な易しさ』に特化していないのかもしれません。
『易しさ重視』の今では、それほど大きな支持は得られないのかもしれません。
AKIRA KS-301 IRON

『易しさ』というのは、人それぞれ感じ方も違うところがあると思うのですが、『ミスに対しての寛容さ』も大事ですが、それよりも私は『構えやすさ』であったり『イメージの出しやすさ』『適度な重量感・しっかり感』であったり、『打感などによるフィーリングの良さ』『扱いやすさ』などを求めたくなります。
ヘッドが大きすぎたり、スイートエリアが広くても構えづらかったり、重さが足りなかったりすると、不安な気持ちが出てしまうのか、ミスショットを連発してしまうことが多いです。
しかし今は『イージー系』のアイアンが多くなりました。
言い換えてみればゴルフクラブは『物理の塊(かたまり)』といっていいのかもしれません。
ある一定の法則などが重要になってくるのかもしれません。
AKIRA KS-301 IRON
 
そういった意味では、このアイアンは『最新』の技術が組み込まれているというよりは、『正統派』といいますかオーソドックスな感じがします。
クラブに過剰ともいえるような工夫を施すのではなく、あくまでもユーザーがイニシアチブを握って使って欲しい・・・。というメーカーの思いが伝わってくるような気がします。
アキラプロダクツ PROTOTYPE アイアン KS-301

今のアイアンの中では、はっきりと『敷居の高さ』のようなものがあると思いますし、それほど人気が爆発するタイプには思えません。
ユーザーの幅も限られてくるのかもしれません。
日頃、マッスルバックを使っておられる方が手にされるべきアイアンといえるのではないでしょうか?
AKIRA KS-301 IRON

易しいアイアンとはいえないのかもしれませんが、易しいアイアンに飽きて、もうちょっとシビアなアイアンを使ってみたい・・・。という方には、魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?
オートマチックタイプではなく、マニュアルタイプのクラブが好きで、あくまでもこちら(プレイヤー自身)が球筋を作っていく・・・。という思いのある方が使われるべきアイアンといえるような気がしました。
AKIRA KS-301 アイアン

余計な雑味のない、クリアなタイプのアイアンだな・・・。と思いました。
余分なものを背負い込んでいないぶんだけ、『プレイヤーの色』に染まってくれるアイアンだと思いました。
『ゴルフ道』を突き進んでいくには、自分に合った『頼れる相棒(クラブ)』との出会いが必要不可欠ですが、こういったアイアンは易しくはないけど、合う方にはずっと長い間活躍してくれるのではないでしょうか?
AKIRA KS-301 IRON

色々なアイアンを試打していて、あまり気持ちが乗ってこないときもありますが、今日はずっと楽しい時間を過ごすことができました。
予定の時間を軽くオーバーしてしまいました。
もし再び出会うことがあれば、他のメーカーの素晴らしいアイアンたちと打ち比べてみたいです。
今日の素振りは、このアイアンをイメージしながらになるな・・・。と思いながら練習場を後にしました。