今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは つるや AXEL ZR アイアン の7番 です。
シャフトは AXEL ZR です。
ロフトは26度、クラブ長さは37.5インチ、シャフトフレックスはR、キックポイントは先調子 です。
つるやアクセルシリーズのアイアンです。
アクセルシリーズらしく、機能性溢れるデザインになっています。
かなりのラージサイズです。
ラージサイズのアイアンを見慣れてきたとはいえ、すごく大きいな・・・。と思いながら見ていました。
ドライバーやFWには『ヘッド体積』という言葉が使われますが、アイアンには使われません。
もし、ヘッド体積を量ると、どれくらいになるのだろう?と思いました。
まず間違いなく、今市場に出回っているアイアンの中で『最大級』といえるのではないでしょうか?
彫りもかなり深く、フルキャビティとポケットキャビティ両方の特徴が出ているように見えます。
重心がかなり深そうです。
今はポケットが無いアイアンを使いたくないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
それだけ『ポケキャビ』は、市民権を得たような気がします。
トップラインは厚めでしたが、こういうタイプのアイアンでは普通といえるでしょうか?
かなりのワイドソールです。
このアイアンは『7番』ということで、『普通のアイアン』といっていいのだと思いますが、こうして見ていると『ユーティリティアイアン』のほうが近いような気がします。
今はクラブの『線引き』が曖昧なところもあるので、明確な名称はそれほど重要ではないのかもしれません。
ネックは短めで、かなり『頭でっかち』なタイプです。
重心の低さにもこだわっているようですし、ヘッドの部分がかなり重くなっているように見えます。
キャビティタイプだからいいですが、この大きさやソール幅で、もしマッスルバックだったら、どれくらい重くなるのだろう・・・?と思いました。
『7』の刻印が面白いところにあります。
普通はトゥ側にあるものですが、この位置もアリだと思います。
あとは実際にコースや練習場でバッグから抜くときに見やすいかどうかですが・・・。
おそらくトゥ側にあるほうが判別しやすいと思います。
この位置にあるということは、ずっと使い続けていると刻印が削られて消えてしまうのでは?と思ったのですが、昔と違い、今はそれほど長く使い込んでいかれる方は殆どいらっしゃらないと思うので、あまり気にしなくてもいいのかもしれないですし、メーカーも最初から想定していないのかもしれません。
フェース面にミーリングはありませんでした。
ごく普通の見慣れたフェース面です。
装着されているグリップはオーソドックスなタイプでした。
ソフトなフィーリングで好感がもてます。
素振りをしてみると、なかなかイメージがつかめず、ややタイミングが取りづらい感じがしたので、いつもよりも多めにしました。
こういったタイプだと『振る』というイメージよりも、『ヘッドを落とす』というイメージのほうが、私は上手くいく確率が高まるような気がするので、そうしました。
ボールを前にして構えてみると、正直あまり好みではないのですが、これは想定していました。
好みではないですが、それほど苦手意識が芽生えてしまうこともありませんでした。
ヘッドが大きく見え、グースもよく利いていました。
このラージサイズには、グースがセットになっていますし、そうでないと球がつかまりきらないのかもしれません。
バックフェースの膨らみが少し見えたので、普通のアイアンというよりはユーティリティのような印象をもちました。
ズーッと入り込むのではなく、何といいますか『ライトな気分』で構えていました。
『集中型』というよりは、やや『分散型』の構え感でした。
試打を開始しました。
『打感』は、しっかりめでした。
ソフトではなく、バンと弾く感じがありました。
なかなか感覚がつかめず、アイアンに求めたい打感ではないのですが、こういったタイプも今は多いですし、これはこれでアリなのだと思います。
イージー系らしいフィーリングといったらいいでしょうか?
球はよくあがりました。
かなりの高弾道です。
上から潰すのではなく、多少ダフって入ってもいいから、横からはらう感じがちょうどいいように感じました。
『安定性』も高く、かなり大らかなアイアンです。
完全なる『オートマチックタイプ』のアイアンといえます。
どこで打ったか判らないほどの、ミスを吸収してくれるといいますか、ミスを結果に表しづらい感じがしました。
ラージサイズで寛容なアイアンを求めておられる方には、かなり魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?
『飛距離性能』は、かなり優れていました。
メーカーも、かなり飛びにこだわっているのではないでしょうか?
『飛ぶアイアン』では当たり前すぎるので、『飛びすぎ』アイアンといっていいのかもしれません。
ほぼ自動的にビッグキャリーが出せて、遠くまで飛んでいきました。
このようなタイプなので、距離の調整は難しいですが、それはディスタンス系アイアンには『付きもの』といっていいような気もします。
まさに『表裏一体』『一長一短』『光と影』ということになるでしょうか?
飛距離よりも、距離感の出しやすさを求めたい方には、合いづらいかもしれませんが、今のニーズはアイアンにも飛距離ということなので、多くの方が魅力的に感じられるのではないでしょうか?
『イージー性能』も高いので、『易しく飛ばしていける』ところも、このアイアンの長所です。
『操作性』という点では、左右に曲げることができましたが、できればあまり操作したくないタイプです。
このようなタイプのアイアンで細工をしていたら、マイアイアンに持ち替えたときに、かなり弊害も出てしまうような気もしました。
このアイアンのもつ、高い『オートマ性』を活かしていったほうが得策のような気がします。
『易しさ』と『飛び』に長けたアイアンです。
今のニーズにピッタリと合っています。
アイアンはこれまで、ディスタンス系とノーマル系の2種類に分かれていましたが、今はそのちょうど真ん中くらいの『中間系』も見られるようになりました。
このアイアンは完全なるディスタンス系です。
しかも、その性格がはっきりしているところがいいと思いました。
これだけ性格がはっきりしていたら、買う方も迷わないような気がします。
アクセルというブランドらしい、イージー系のアイアンです。
つるや AXEL ZR アイアン
- 2018年6月24日
- つるや
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