ゴルフクラブ試打日記。          

つるや ONESIDER DS ドライバー

つるや ONESIDER DS ドライバー を試打 レビュー

TSURUYA ONESIDER DS
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは つるやONESIDER DS ドライバーです。

 

つるや ワンサイダー シャフト
シャフトは ONESIDER DS カーボンシャフト です。

ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、トルクは3.1、バランスはD2.5、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は299gです。

 

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久し振りに見る、『スクエアヘッドドライバー』です。

最近は、こういったタイプのドライバーを殆ど見なくなったのですが、こうして新製品が発売されるということは、それだけニーズがあるということなのかもしれません。

私には困難なタイプの形状ですが、こういった形状にはやはり大きな利点があるのだと思います。

ソール部分に『DS』と、大きく表示されていて、私はすぐにあの大人気ゲーム機『ニンテンドーDS』を思い出したのですが、このドライバーの『DS』は、『ドラマチック ストレート』という意味なのだそうです。

ということは、何が何でも真っ直ぐにしか飛ばさない・・・。というドライバーなのでしょうか?

初めて『四角形ドライバー』を見た時も、同じようなコンセプトだったと思うのですが、実際に私が打ってみると、球がつかまりきらずに右へプッシュしたり、曲がらないはずの球が大きく曲がってしまうこともあって、すごく恥ずかしい思いをしたのをよく覚えています。

曲がるはずがないドライバーで曲げてしまうのだから、私の普段のスイングがいかにいい加減なものなのか・・・・。ということが嫌と言うほど思い知らされて恥ずかしくなりました。

それに何と言っても、あの独特の『音』と『打感』が私には全く合いませんでした。

『構え感』も、私は馴染むことができず、苦手です。

『つるや』のクラブは他のメーカーに比べ、接する機会が少ないのですが、私にはやや難しいメーカーといった印象があります。

しかし、お店(つるやショップ)には何度か行ったことがあり、店員さんたちの接客態度がとても良く、好感を持ったのをよく覚えています。

『つるや』は以前も『スクエアヘッドドライバー』を発売していますし、今回はその『セカンドモデル』ということなのでしょうか?

 

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予想通り、かなり薄く平べったいドライバーです。

初めて見たときはすごく驚きましたが、今ではすっかり見慣れた感じがします。

どの業界においても、『他社との差別化』といいますか、『個性』が生き残っていく上で大切なのだと思いますが、『クラブ業界』は、どちらかというと『右へならえ』的な要素があるような気がします。

『流行』や『ゴルファーの嗜好』など、その時代背景に応じてクラブ開発をしていかなければならないので、似たようなクラブがあるのも仕方のないことかもしれません。

 

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この角度から見ると、以前試打した『キャロウェイ FT iQドライバー 』を思い出しました。

よく似ているなあ・・・。と思いましたし、やはり同じような設計思想なのでしょうか?

この車の『テールランプ』に見えるところにも、かなりの工夫が施されているのだと思います。

おそらく、これまでの他のドライバーと同じく、『曲がりにくい』『上がりやすい』といった効果を狙っているのではないでしょうか?

 

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ボールを前にして構えてみても、かなり構えづらいです。

やはり、この『四角形ヘッド』は馴染めません。

それプラス、このはっきりとした『フックフェース』が、さらに苦手意識を増大させています。

フッカーの私には、かなり厳しい『構え感』です。

『フック』のイメージしか浮かんできません。

『ストレート』や『フェード』といった球は全くイメージすることができませんでした。

まさに『ONE SIDE』です。

しかし、日頃『スライス』に悩んでおられる方や、『四角形ドライバー』を苦にされない方には、すごく安心感をもたらしてくれるのではないでしょうか?

私は普段、いいイメージを頭に描いてからショットするようにしているのですが、今日はそれが全く出来ませんでした。

素振りをじゅうぶんに繰り返し、試打を開始しました。

 

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まず感じたのが、その強烈な『音』です。

一球目から大きなミスショットをしてしまいました。

久し振りに聞いた感じの音です。

まさに『異型初期?全盛時』を思い出させます。

一昨年、初めて出会ったスクエアドライバーを思い出しました。

正直いいまして、私はこの音に馴染めません。

かなり苦手な音です。

打つ前は、少しこのような音も予想してはいたのですが、最近は『異音』を発するドライバーが少なくなったので、このドライバーもきっと、『音』に関しては良くなっているのだろうと思っていました。

しかし、実際には全く逆の結果でした。

この『インパクト音』を聞いて、私は思わず『ウワッ』と呟いてしまいました。

私はヒッタータイプなので、余計このような音に苦手意識を感じてしまうのかもしれませんが、スインガータイプの方には、これくらいの高音は丁度いいのかもしれません。

おそらくメーカー側も、敢えてこの音にしているのだと思いますし、最近少なくなってきたので、『個性』を出すためにも、この音にしているのでしょうか?

それに、やはりこういった音が好きだという方も、たくさんいらっしゃるのだと思います。

今日、練習場に私だけだったら良かったのですが、今日は『打席待ち』が出るほどの『満席状態』で、このまま打ち続けることはできませんでした。

みんな静かに練習しているのに、私だけが大きな音を出すわけにはいきません。

インパクト後、『周りの視線』が気になってしまいました。

このまま打ち続けていると、まず間違いなく誰かに声をかけられてしまうだろうなあ・・・・。と思いました。

 

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『球のあがりやすさ』という点では、このヘッド形状ですし、『ロフト9.5度』という印象は全くありません。

よく上がってくれますし、日頃見慣れた感じがする『シャローヘッド』の弾道です。

 

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『打感』は正直いいまして、『もうひとつ』といいますか、物足りません。

この感触も、これまでの似たようなタイプのドライバーと似ているように感じます。

それほど『硬い』感じの打感だとは思いませんでしたが、手に馴染みません。

 

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『操作性』という点では、私にはやはり『フック』しか打てませんでした。

『ストレート専用』ドライバーかと思っていたのですが、実際はそうではありませんでした。

『スライサー』の方が、右へ行かせないようにする為のドライバーです。

まさに『スライス撲滅ドライバー』といえると思います。

こういったドライバーは、これまでもたくさん見てきました。

私にはかなり扱いづらいドライバーで、打ちこなすことが至難の業ですが、やはりこのドライバーは私のようなタイプに合わせて作られているのではなく、スライスに悩んでおられる方の為に開発されたドライバーなのだから、合わなくても仕方ないのだと思います。

 

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『飛距離性能』という点でも、私では高いパフォーマンスを発揮させることが、とても難しいです。

高く上がりすぎですし、何より大きく左へ飛んでいってしまうので、ロスも大きく感じました。

何とか歩み寄るところを探したかったのですが、今日はそれが全く出来ませんでした。

このドライバーに対応する力を私が持ち合わせていないのが原因です。

本来ならば試打するとき、最低でも『20球以上』は球数を打つようにしているのですが、今日は5球で打つのを止めてしまいました。

これくらいの少ない球数で止めてしまったのは、ちょっと記憶にありません。

やはりこの大きな音が、私にはとても『ネック』となり、それ以上球を打つ気が無くなってしまったからです。

周りの打席の方たちにも迷惑がかかってはいけないので、これ以上試打すべきではない・・・・。と思いましたし、何よりこれ以上打っても今の私ではいい結果が得られないと確信しました。

『飛距離性能』や『直進性』なども、勿論大切な要素ですが、それ以前に『構えやすさ』『音』『打感』といったものは、より重要です。

こういった『フィーリング面』がきちんとケアされていないと、せっかくのドライバーの性能を発揮することが出来ません。

『物理的性能』の前に、まず『フィーリング的性能』が重要になってくるのではないでしょうか?

ただ、これはあくまでも私の感覚であり、こういった『四角形ヘッド』が好きで、『高音』が好きな方にはたまらないのかもしれません。

私の低い対応能力では、このドライバーの性能をじゅうぶん発揮させることは難しいですが、このようなタイプのドライバーでも、きちんと打っていける方はたくさんいらっしゃると思います。

今日は、このドライバーを打ちこなすことができず、普段ならまた機会があればチャレンジしたい・・・・。と思うのですが、このドライバーに対しては、再び挑戦したいという気持ちが起きませんでした。

本来ならば、素晴らしい性能を秘めているであろう、このドライバーですが、私の対応能力や技術レベルの低さばかりが思い知らされました。

今日はいい内容の試打が出来ませんでしたが、また『つるや』の別のクラブを試打する機会があれば、再びチャレンジしたいです。

今日はいつもよりも早めにアプローチ練習場に向かいました。